2人目妊活日記

2人目妊活日記

海外で不妊治療をしています。

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なが~らくブログを放置していました。 そして次はいつ更新するか分かりません。

 

今から1年半前に凍結胚を日本から輸送し、一度移植して陰性。

 

昨年の8月に42歳で自然妊娠し、9週目に稽留流産。

 

同時に4歳の息子が難病発症。

 

流産への悲しみどころか、息子の看病やら学校問題で手いっぱい。

 

流産手術は、息子の事に気を取られてしまい、手術前の小さなミスで手術はキャンセル。

 

その後、自宅で自然流産。

 

息子の看病にこれまた気を取られ、残留物が身体に残ったまま2ヶ月過ごす。

 

2ヶ月後、再度流産手術。 これが今年の1月の出来事です。

 

 

そして、気を改めて、また凍結胚の移植を行います。

 

43歳での挑戦です。

 

本当は、もう子供はいらないと思っています。

 

でも難病の息子が心配で、兄弟を作ってあげたい気持ちで移植に臨むことにしました。

 

息子の世話で精いっぱいで、本当は体力に限界を感じているのですが…。

 

凍結胚は3つ残っていますが、今回の移植が最後になるかもしれません。

 

全てAAグレードですが、私の場合は体外受精で上手く行ったことがないのです。

 

どんなに良い受精卵を使おうとも、自然妊娠に勝つことは私にはできていません。

輸送の話が長くなってしまったので、これからは短めに書こうと思います。

 

輸送と同時に、加ナダと日本の両国クリニック間のコミュニケーションも間に入って行いました。 主に融解方法について。 結果、日本のクリニックが推奨する薬剤は加ナダに無いけれど、代わりに使える薬剤があるとのことでした。 こうしてブログに書くには文章が短いですが、両国クリニックの培養士長と何十通ものメールのやり取りをしました。 

 

そもそも本来は加ナダのクリニックの方から日本のクリニックに直接連絡取るものらしいのに、その費用もしっかりと請求されました。 返金してほしいー。

 

これで輸送に関しての話は終わりです。 輸送業者、両国のクリニックとメールだけで150通ほどのやり取りをしました。 仕事してるみたいな気分でした。 でも全て上手く行ってよかった。

 

 

 

 

 

 

輸送業者と契約する前に、加ナダのクリニックに輸送の同意書を提出しました。 このクリニックでは夫婦二人の署名だけでなく、witness(見届人)の署名も必要となるので、不妊治療することを伝えている、信頼できる私の友人に署名をお願いしました。 

 

そして輸送業者に契約書をメールで送付。 すぐさま費用を徴収されました。

 

輸送の手続きに入ったのですが、やっぱり加ナダの業者、いくら今までトラブルがあった事は無いと言われても、最初から最後まで不安要素たっぶりでした。 まず、通関書類の内容。 こちらに全く質問して来ないので、私から必要な情報を送りました。

 

そして輸送開始。 いま現在どんな状況なのか全くアップデートして来ないので、自分でやろうとAWB(送り状)番号を教えてもらいました。 「業者同士のやり取りに介入してこないこと」の条件付で教えてもらいましたが、最終的には、ありえないほど介入することになりました。

 

まず、アメリカ国内の経由地空港でストライキに巻き込まれる。 そして輸送業者はそれに気づいていない(笑) 担当者は、私が言って初めて気づいたらしく、「貨物の追跡してなかった」と(おいおい、正直に言うなよ…)。 ていうか、ストライキが行われてる空港は事前に把握しておけよ。 ストライキがいつ終わるのか分からないので、対策を練って輸送業者と交渉。 最悪の場合は、FedExなどの別の宅配業者を使って新たに空のドライシッパーを送ってもらうという代案で、その経費は輸送業者持ちと提案→同意されました。 しかし、ストライキが2日で終わったため、そのまま日本へ。

 

日本到着が金曜日。 輸送業者からは金曜日中の配達になる旨、連絡が来る。 追跡したところ配達されておらず、私から加ナダ時間の夜中に日本の宅配業者(DHL)に問い合わせ、通関のタイミングと土曜日配達、それができなければ月曜日の配達になることを確認。 日本のクリニックは土日も開いているため、できれば土曜日配達にしてもらいたかったが、現実は月曜夕方の配達となる。

 

夫がちょうど日本に一時帰国していたので、クリニックで移管手続きを済ませてもらった。 そしてドライシッパーの到着。 加ナダを出発して一週間以上経過していたので、液体窒素の再充填をお願いした。 ちなみに輸送業者は、「日本から加ナダへは数日で送れるので、再充填は必要ない」と言っていたが、その言葉は信じ難かった。

 

2回目のトラブルに見舞われる。 日本での輸出通関でホールド。 MSDSなどの書類を提出してほしいとのこと。 こちらからDHLに電話して確認→加ナダの輸送業者に伝えた。 その後、1日経っても通関が終わっていないので、一体どうなってるのか、ちゃんとお願いした通りしてくれたのか確認のメールを夜中の11時に輸送業者へ送ったら、すぐに返信がきた。 私が送った日本のDHL連絡先に書類を送らず、加ナダのDHLに送ったそう。 そしてDHL内での書類の送受信ができていなかった模様。 思った通りの展開だった。 依頼人である私がDHLジャパンに書類を送ってほしいと頼んでも、加ナダの輸送業者なのだから取引先である加ナダのDHLに書類を送るのはビジネス上理解できる。 でも、「輸送に関して介入するな」と言っていた輸送業者も、日本でのトラブルにやきもきしたらしく、この頃には「日本側のやり取りはできるだけ介入してほしい」と私に頼んできた。

 

私とのやり取り後、すぐに日本のDHLに書類を送ってもらい、数分後には受領のメールが届く。 そして輸出許可が下りた。

 

日本から加ナダへドライシッパーを送り返す際は、ストライキがあった空港は経由しない約束だったにも関わらず、またその空港を経由した。 ストライキ後のバックログが気になったが、そこはクリアされていた。

 

そして加ナダ東海岸での輸入通関でのホールド。 これは加ナダ国内のことなので、輸送業者の得意分野と思い、彼らが解決するまで黙って見ていた。 3日経ってもホールドされたままなので、どうなってるのか輸送業者の担当者にメールするも返信無し。 4日目、業を煮やして輸送業者に電話。 オペレーションマネージャーと会話。 私が素人と思ったみたいで、「こういうことはよくあるんですよ」と。 「そんなのあるわけない、4日もホールドされているのであれば、書類に問題があるとか、何らかの問題があるはず。 通常であれば輸入通関は数時間で許可が下りる」と伝えたら、「You are right」と。 私も元同業者、加ナダの通関士資格だって持ってるんだよ、とは小心者なので伝えなかったけど。。。 「とにかくすぐにDHLに連絡を取り、輸入許可が下りるよう働きかけてください」とお願いして電話を切った。

 

そして同日午後に輸入許可が下り、翌日、加ナダのクリニックに配達される。 結局、ドライシッパーの輸送は加ナダのクリニックに届くまで16日間に及び、日本のクリニックで液体窒素の再充填が無ければ、保険は失効、また凍結胚も融解の危機にさらされていた。 日本のクリニックが行ってくれた再充填のおかげで、適正温度をきちんと保ち、Excellentな状態で移管が完了した旨、加ナダのクリニックの培養士長から連絡が来た。

 

その後、空になったドライシッパーが輸送業者の元に返されるまで3日間かかり、すべての工程を7日で終わらせるという当初の見積りを大幅オーバー。 でもドライシッパーレンタルの追加料金(6万円)は取られませんでした。 輸送業者のマネージャーには私が輸送に大幅に介入した(仲介に入らざるを得なかった)旨は伝えたし、実際に合計で100通以上のメールのやり取りしましたから。 しかもインフルエンザにかかり、そんな中、加ナダで一人で子育てをしながら、夜中に起きて日本のクリニックやDHLに電話したりもしていました。 第一、輸送業者の見積りが甘いのであり、私もこれだけ働いて追加料金まで取られたらブチ切れてしまいます。

 

でもいいんです。 最終的には日本の業者が出した見積りの半額以下で輸送することができました。 私はおそらく、この輸送の仕事に就くことはもう無いので、最後に自分のために輸送するチャンスをもらい、いろんなトラブルに遭遇したことにより、いろいろと学ぶ機会もあったし、良い記念になりました。 終りよければすべて良し、かな。

 

日本のクリニックにはとてもお世話になりました。 感謝の気持ちでいっぱいです。