2020年3月1日広島にて肘関節セミナーを開催しました。

 

コロナウイルスで騒がれている中での開催でしたが参加していただいた皆さんありがとうございました。

 

技術セミナーのため接触することがありますが、そこは手洗いや消毒をすることで最低限の配慮はできていたと思います。

 

次回以降のセミナーは未定ですが、次回は手関節を予定しています。

 

早くこのコロナウイルス関連の騒ぎが収まると良いですね。

2020年2月2日(日)広島で肩関節セミナーを行いました。

前回12月の肩関節前面に続き、今回は肩関節後面のセミナーでした。

 

前面では大きく、強力な筋が多いために問題が起きやすかったですが

後面では小さな筋が密集しているために問題が起きやすい場所です。

 

  

 

肩関節は筋が多く、触察の技術も必要になりますが皆さんしっかり練習をする上で

技術の習得ができていました。

 

  

次回の広島会場は3月1日(日)肘関節セミナーを行います。

 

HiPa協会は2018年5月から、日本作業療法士協会よりSIG認定セミナーとなりましたので

必要な方は基礎研修ポイント証明書を発行いたしますので、申し込み時にご連絡ください。

2019年12月1日(日)広島で肩関節セミナーを開催しました。

当協会では肩関節は前面と後面に分けてセミナーを行っており今回は前面のセミナーでした。

 

肩関節は痛みが起きやすい反面構造が複雑なので様々な知識を必要としますがすべてを覚えることが難しいです。

今回は出来るだけ簡単に肩関節についてお伝えしました。

 

 

実技を中心に行いしっかりと技術を獲得して持ち帰っていただけたと思います。

HiPa協会は2018年5月から、日本作業療法士協会よりSIG認定セミナーとなりましたので

必要な方は基礎研修ポイント証明書を発行いたしますので、申し込み時にご連絡ください。

久しぶりの解剖学シリーズの投稿です。

今日は、橈骨神経についての解説です。

 

早速いきますね。

 脊髄から出た神経(今回は橈骨神経)が、どこを走行しているのかを知ることで、症状部位と対応する脊柱の関係や狭窄されやすい部位がどこなのかが理解でき、かつ評価ポイントやアプローチポイントが明確になります。そのためには、解剖の知識は必須です。

 

 

 

 

まずは、橈骨神経の走行です。

 

C5,6,7,8,Th1(腕神経叢)のC5とC6が合流して上神経幹、C7は中神経幹、C8とTh1が合流して下神経幹となる。さらに上・中・下神経幹が前部と後部に分離し、それぞれの後部の神経が合流して後神経束になり、これが腋窩神経と橈骨神経に分離する。

 

 

 さらに橈骨神経は三頭筋裂孔を通過し、橈骨神経溝に沿って上腕骨体を回り込む。上腕骨の外側縁に達すると外側筋間中核を貫き、さらに上腕前面で上腕筋と腕橈骨筋の間を下行し外側上顆の高さで深枝(運動)と浅枝(感覚)に別れる。深枝は回外筋を貫いて前腕の後区画に入り後骨間神経となり骨間膜後方を下行する。浅枝は円回内筋と腕橈骨筋の間を通り、解剖学的嗅ぎタバコ入れの表面で枝分かれして、外側の手背に分布する。

 

 

次に、橈骨神経支配の筋の一覧です。

 

腕橈骨筋(C6-7)

肘筋(C7-8)

上腕三頭筋(C6-8)

長・短橈側手根伸筋(C6-7)

長母指外転筋(C7)

総指伸筋(C7-8)

小指伸筋(C7-8)

長・短母指伸筋(C7-8)

示指伸筋(C6-8)

 

 

 

 さらに、橈骨神経の柔軟性を調べるストレステスト(伸長テスト)もお伝えいたします。

検査法:上肢下垂位において、肩関節内旋、前腕回内、手関節尺屈、母指伸展位、第2−5指屈曲位で上肢を尾側に引き下げる。

判定

・陽性の場合は、橈骨神経の走行に沿って疼痛が誘発

 

 

 

 問診で聞いてほしい内容は、橈骨神経に負担がかかる動作をしているか否か。

橈骨神経は、肩関節内・外旋や肘関節回内・回外動作で伸長刺激がかかるため負担がかかりやすい。職種としては、大工、理美容師、電気工事、医師(手術)、スポーツ選手(特にラケットを使用する競技)など

 

 

 

橈骨神経に関与する運動、痛み、しびれに対して扱うHiPaテクニック集

 ・脊柱テクニック

 ・鎖骨周囲テクニック

 ・QLS周囲テクニック

 ・上腕三頭筋テクニック

 ・肘関節テクニック(外側筋間中隔や外側上顆周囲のリリース)

 ・前腕骨間膜テクニック

 ・手関節・手部テクニック

これらすべてを行うわけではありません。患者様の状態に合わせてこの中からプログラムを組んでいきます。

HiPa研究会の白樫です。

 

今回のテーマは「リーキーガット症候群」です。

 

 

皆様、今回のテーマの言葉はご存知でしょうか?

 言葉の説明からです。

  リーク(Leak):漏れた

  ガット(Gut):腸

  リーキーガット:漏れた腸

 

 

 リーキーガットは腸の状態が悪くなると起こる状態ですが、現代人にはすごく多い問題ですので、皆様にシェアします。名前だけでも知っていれば、どこかでまた聞くかもしれませんので、覚えておいていただけるとうれしいです。

 

 

 

 

 腸というのは、腸の細胞の内側に絨毛・外側に血管があるという解剖になります。(画像はブログに載せておきますので、そちらを参考にして下さい。)そして、腸の細胞というのは、お互いが密に接していて隙間がない状態が正常の状態です。通常、栄養素は絨毛から細胞を通り血管に吸収されていくという流れになります。しかし、リーキーガットになると、細胞と細胞の間隔が広がるため、この隙間に毒素や抗生物質、未消化のデンプンやタンパク質が入り込んでしまう。そのため、絨毛や腸細胞を経由せずにこれらのものが直接血管内に入ってしまうということになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これがどういう状態を引き起こすかというと、すぐに何かが起こるわけではないですが、徐々にいろんな症状が出始めます。毒素が血管内に入ると免疫機能がありますので排除してくれますが、それと引き換えに炎症が起こります。しかも全身に起こります。そのため、怪我が治りにくかったり、炎症を起こしやすい状態になって慢性疾患の原因になります。また、未消化の栄養素が血管内に入ると、蕁麻疹やアトピーの原因になったりしますし、不安や抑うつなどの精神状態にも影響してきます。

 

 

 

 

 

 リーキーガットになる原因として、ストレスがひどい、食生活の乱れ、抗生物質の多用により腸内細菌の環境の悪化などが挙げられます。その中でも食生活の評価は患者様の生活指導に利用できると思います。