HiPa研究会の白樫です。

 

今回のテーマは「リーキーガット症候群」です。

 

 

皆様、今回のテーマの言葉はご存知でしょうか?

 言葉の説明からです。

  リーク(Leak):漏れた

  ガット(Gut):腸

  リーキーガット:漏れた腸

 

 

 リーキーガットは腸の状態が悪くなると起こる状態ですが、現代人にはすごく多い問題ですので、皆様にシェアします。名前だけでも知っていれば、どこかでまた聞くかもしれませんので、覚えておいていただけるとうれしいです。

 

 

 

 

 腸というのは、腸の細胞の内側に絨毛・外側に血管があるという解剖になります。(画像はブログに載せておきますので、そちらを参考にして下さい。)そして、腸の細胞というのは、お互いが密に接していて隙間がない状態が正常の状態です。通常、栄養素は絨毛から細胞を通り血管に吸収されていくという流れになります。しかし、リーキーガットになると、細胞と細胞の間隔が広がるため、この隙間に毒素や抗生物質、未消化のデンプンやタンパク質が入り込んでしまう。そのため、絨毛や腸細胞を経由せずにこれらのものが直接血管内に入ってしまうということになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これがどういう状態を引き起こすかというと、すぐに何かが起こるわけではないですが、徐々にいろんな症状が出始めます。毒素が血管内に入ると免疫機能がありますので排除してくれますが、それと引き換えに炎症が起こります。しかも全身に起こります。そのため、怪我が治りにくかったり、炎症を起こしやすい状態になって慢性疾患の原因になります。また、未消化の栄養素が血管内に入ると、蕁麻疹やアトピーの原因になったりしますし、不安や抑うつなどの精神状態にも影響してきます。

 

 

 

 

 

 リーキーガットになる原因として、ストレスがひどい、食生活の乱れ、抗生物質の多用により腸内細菌の環境の悪化などが挙げられます。その中でも食生活の評価は患者様の生活指導に利用できると思います。