総務省という黒い影 中居・フジ・斎藤問題をめぐって | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  総務省という黒い影 中居・フジ・斎藤問題をめぐって

 

 今、世の中を騒がせている問題は、すべてつながっています。

 権力者にまつわる、おねだり・上納制度が存在し、そこで犠牲者が出ているということです。まず、芸能界のボスと呼ばれる、松本人志と中居正広の問題です。

 まず中居正広の女性アナ接待上納問題です。事件が起きたのは2023年6月上旬で、20代女性のアナウンサーX子さんが、だまされて被害にあいました。フジテレビはその事実を直後に把握していたそうですが、もみ消したようです。女性は精神を病み、入院をし、フジを退社しました。

 昨年2024年1月には、松本人志の問題が大きく報道されました。やはり女性の接待上納問題の形ですね。松本は中居ととても仲がよく、松本のアテンド上納パーティーには、中居も出席していたようです。このころ、フジテレビでは、松本と中居を中心とする「まつもtoなかい」という番組を放送していました。

 問題が大きくなったので、フジテレビは、松本をはずし「だれかtoなかい」に番組名をリニューアルして中居中心の番組にしました。中居に対してはおとがめなしでした。

 昨年2024年12月、「女性セブン」が、中居の女性トラブルについて報じ、フジテレビは、「フジは一切関係がない」と発表しました。

 今年になり、次々とフジテレビの接待上納制度の被害者たちが証言を始めました。要するに権力を持つものがおねだり、賄賂として、女子アナも男子アナも、いわば接待の商品化をされて、上納され、パワハラによって強制されていたようです。

 ここで問題なのが、フジテレビに総務省のOBが天下りしていることです。フジの幹部や重役、プロデューサーらも、接待上納制度を活用していたそうです。総務省関係者も、このおねだり接待を利用していた可能性があります。

 総務省はテレビ局を管轄する役所ですが、総務省からはフジに指導などはなく、フジはやりたい放題の状況にありました。その理由がおぼろげに見えてきます。

 さて、総務省はテレビのほかに、選挙を管轄する役所です。選挙違反を取り締まる立場にあります。

 総務省出身の斎藤知事は、選挙に詳しいはずです。斎藤知事はおねだりやパワハラを繰り返していた疑惑で知られています。昨年の秋の知事選挙では、選挙期間中にPR会社にSNS利用のPR業務をさせていたようです。多くの写真や証言があります。これは公選法に違反する行為です。もし法に従うのなら、選挙違反ですので、知事選は無効になり、現知事は逮捕され、再選挙になっても、もう立候補はできません。

 斎藤知事は依頼したPR会社は、依頼したのではなくてボランティアだと言っていますが、PR会社に「おねだり」をしたようですね。この会社は県庁出入りの業者です。無料のおねだりでは、賄賂と見なされることは確実で、どちらにころんでも法律違反です。

 PR会社がブログで公表した内容によると、斎藤知事から直接依頼があり、その場の写真も掲載されています。そして業務として、寝食を忘れて働いたということです。斎藤陣営からも、PR会社が業務として依頼されて仕事をしていたという証言が相継いでいます。

 斎藤知事は全く説明を行わず、総務省も知らない顔をしています。問題を封印するつもりのようです。しかしこの間、県議会や県庁関係では何人も命を落とす人が出てきました。

 おねだり、上納、封印、総務省ということで、問題はつながっています。斎藤氏に協力して暗躍する立花という人も、やりたい放題にデマを拡散していますね。この人にはすでに前科があり、執行猶予中です。それがこれだけの事件を起こしているのですから、執行猶予は無効となるように予想されます。

 斎藤知事が「パワハラ」「おねだり」などの疑惑を告発された問題では、県当局は昨年12月11日、元・西播磨県民局長の公益通報について調査結果を発表し、斎藤知事によるパワハラは「確証までは得られなかった」としました。

 この県の結論で、斎藤知事は、あたかも無罪であるかのようなイメージを作りました。

 この「県当局」の実態は、一部の職員のことで、県庁の「財務部」のことを指しています。 「財務部」という部署は、「財産」や経済に関する運営をするところです。公益通報を管理するところではありません。

 しかし、斎藤知事は、新しく「財務部」を作りました。その部長に斎藤氏は当時まだ30代だった男性を抜てきしました。この男性は以前、「総務省自治税務局」に勤めていました。総務省出身の斎藤知事の「後輩」です。

 この後輩をトップに据えて、自己保身のための財務部を作り、そこで斎藤氏の調査をして有利な結論を出すという仕組みを作り上げました。斎藤氏御用達の財務部は、「県当局」と名乗りますが、斎藤氏の子飼いの部署であり、ある意味で彼の保身システムのことです。

 斎藤知事と財務部の背後には総務省がいます。私はこの詐欺システムを斎藤方式と呼んでいます。斎藤方式はいつまで通用するでしょうか。総務省を背景とするフジテレビはすでに満身創痍の状態のようです。斎藤方式は、その保身システムで、これからも総務省に守られるでしょうか。私の考えでは、フジテレビと同じ流れをたどるものと思われます。

 今年、時代が大きく変化して、世の中の流れは変わりました。知事の再選挙は確実であると私は考えています。これは昨年からこのブログに書き続けています。世の中を覆う黒い影、おねだり接待上納システムという時代遅れのやり方で押し通そうとする、権力者やボスたちは、その発想がもう通用しなくなってきています。

 日本がいかにどうしようもない詐欺社会であるといっても、総務省肝いりの斎藤方式は、そろそろ危なくなっているようです。総務省のバックを持つ接待パワハラ茶屋フジと、おねだりとパワハラを駆使する総務官僚パワハラ斎藤方式とは、背後でつながっているのでしょう。すべて同じ事件の流れであるようにも見えます。これはある意味で国民には悪夢であるといっていいと思います。この悪夢はいつまで続くのでしょうか。

 私がこういう記事を書くとしばしば記事が削除されるようなのですが、私はデータに基づいて長い時間をかけ、継続的に論を積み上げています。自分の意見を誠実に書いています。なぜ削除されるのか理解できません。真実であり、よほど都合が悪いということでしょうか。背後の闇の中で黒い影が動いているのでしょうか。

 

 

天天快樂、萬事如意

みなさまにすばらしい幸運や喜びがやってきますように。

   いつもブログを訪れてくださり、ありがとうございます。

                     2025年1月25日午前1時