植物学者牧野教授の事件簿

 

 みなさまお元気ですか。

 私は、ミステリーシリーズ『植物学者牧野教授の事件簿』の発刊に取り組んでいます。

 小説の主人公は、大学で植物学を教える牧野澄雄教授。殺人、失踪、不可解な事故、奇妙な遺言――一見すると植物とは何の関係もないように見える事件に、牧野教授は植物学者として向き合います。

 しかし、このシリーズは、普通の探偵小説とは少し違います。

 最大の特徴は、「植物が事件の証人になる」ということです。

 植物には、人間とはまったく異なる時間が流れています。芽を出し、葉を広げ、花を咲かせ、実を結び、枯れていく。その過程で植物は、光、温度、水、土壌、傷、昆虫、他の生物との接触など、周囲の環境に絶えず反応しています。そして、その痕跡は植物の姿や組織の中に残されている。

 人間が記憶を失っても、植物はそこに立っている。

 人間が嘘をついても、植物は自分の生きた時間を隠さない。

 だから牧野教授は、事件を前にして、植物を観察します。

 そして、静かにこう言うのです。

 「植物は嘘をつかない」

 この言葉は、単なる決め台詞ではありません。このシリーズ全体を貫く思想でもあります。

 もちろん、各作品には植物学的な知識を利用したトリックがあります。読者が「そういう植物の性質を使ったのか」と驚くような仕掛けを用意しています。植物の形態、生理、生態、季節性、成長、繁殖などが、事件の謎を解く重要な鍵になります。

 けれども、トリックが解明され、犯人が明らかになったところで、物語は終わりません。

 むしろ、そこからが本当の物語なのです。

 なぜ人間は、そこまでして他者を欺こうとしたのか。

 なぜ人間は、自分の生を守るために他者の生を奪うのか。

 人間だけが世界の中心にいると思っている私たちは、植物をいったい何だと思っているのか。

 そして、人間が「生命」と呼んでいるものは、本当に人間の尺度だけで理解できるものなのか。

 牧野教授は、植物を利用して犯人を追い詰める探偵ではありません。

 植物を通して、人間そのものを見つめ直す植物学者なのです。

 そのため、このシリーズでは、謎解きのあとに、ふと奇妙な余韻が残ります。

 事件は解決したはずなのに、読者の中には別の問いが残っている。

 人間とは何なのか。

 生命とは何なのか。

 この世界において、植物と人間はどのような関係にあるのか。

 植物は、ただ背景に置かれた「美しいもの」ではありません。人間よりはるかに長い時間を生きる樹木もあれば、人間には見えない速度で環境に応答している草花もある。花を咲かせること、種子を残すこと、根を張ること、枯れること――その一つひとつが、植物にとっての生存戦略であり、ひとつの生命のあり方です。

 そこに目を向けると、私たちが当然だと思っていた「生きる」という言葉そのものが、少し違って見えてきます。

 『植物学者牧野教授の事件簿』は、植物学ミステリーであると同時に、生命について考える物語です。

 そして私は、このシリーズを「植物を題材にしたミステリー」とだけ紹介したくありません。

 これは、人間中心のミステリーから一歩外へ出ようとする試みです。

 探偵が人間の証言だけを集めるのではなく、植物の側から事件を見てみる。

 犯人を断罪するだけではなく、その犯罪が生まれた人間の心と存在の深部まで降りていく。

 謎を解くことによって世界が閉じるのではなく、謎が解けたあとに、世界がもう一度開かれていく。

 そのようなミステリーを目指しています。

 植物を知ると、世界の見え方が変わります。

 そこには、長い時間を生き、環境と関わり、傷つき、再生し、次の生命へとつながっていく、もう一つの世界があるからです。

 そして、その世界は、人間が見ていようが、見ていまいが、淡々と存在し続けています。

 植物は、嘘をつかない。

 だからこそ、植物の前では、人間のほうが問われるのかもしれません。

 『植物学者牧野教授の事件簿』は、植物を愛する方にも、ミステリーを愛する方にも、そして「人間とは何なのか」という問いに興味を持つ方にも読んでいただきたいシリーズです。

 謎を追ってください。

 植物の声を聴いてください。

 そして、事件が解決したその先にある、もう一つの謎――「私たちは、何者としてこの世界に生きているのか」という問いまで、一緒に歩いていただければと思います。

 『植物学者牧野教授の事件簿』。

 植物は、嘘をつかない。

 では、嘘をついているのは誰なのか。

 その答えを、ぜひ物語の中で見つけてください。

 

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植物学者 牧野教授の事件簿2 ネジバナ

 

皆様のご健康と幸運をお祈りいたします。

   いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。

 

 

 

  鈴プーチンへのメール 2026・9・23 罪と無視

 

 みなさま、お元気ですか。もう9月も下旬です。早いですね、大変忙しい毎日ですが、今日も重要な記事を掲載します。

 鎌倉にある出版社、「さぎかぜ書房」(仮名)が、現在もよくないことを繰り返しているようです。社員(社長)は「鈴プーチン」(仮名)だけです。被害者から訴えられた裁判(横浜地裁)で、鈴プーチンは敗訴しています。

 私も被害にあいました。私が真実を指摘するので、鈴プーチンは反論できません。4年3か月も無視するというのは、これは暴力と同じです。

 鈴プーチンはコロナ給付金詐欺など、悪いことを繰り返してきました。反省はありません。

 神奈川県警は何をしているのでしょうか。鎌倉警察署には、しっかり捜査をしてくださいますようお願いします。

 以下は本日、私が鈴プーチンに送ったメールです。

 

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差出人: HIOKI SHUNJI

送信: 2026 年 9 月 23 日 (水曜日) 14:38

宛先: 鈴プーチン
CC: さぎかぜ書房 

件名: 鈴プーチン様  2026・9・23

 

鈴プーチン様

 

 もう九月も終わってしまいます。返信がないまま、4年3か月が過ぎました。

 嘘をつき続けて、嘘が通用しないとわかると、4年以上も無視を続けることは、あまりにひどい行いです。弁護士に依頼したと嘘をついたことも謝罪してください。

 あなたに奪われた貴重な時間と労力は膨大なものになります。

 あなたの支払い義務には毎日多額の遅延金と利息が付き、時効はありません。あなたが締め切りを無視するたびに迷惑料は加算されます。これはあなたの了承を得ています。

 あなたはいままでの嘘を釈明してください。返信の締め切りは9月24日正午です。

 あなたは罪と無視を繰り返していますが、逃げるのはもうやめてください。

  

 日置俊次

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 日置俊次氏 鎌倉の出版社問題   

 私は責任をもって、証拠に基づき、誠実にブログを書いています。日置俊次

 

 私はすべて証拠に基づいて発信しています。これまでたくさんの記事を書いて、このブログに正直にご報告しています。

 

  鎌倉大仏の仏像

 

 原稿の出版を考えている人は、なるべく出版社の情報を集めることが必要です。出版界には深い闇があり、嘘やよくない行いが横行しているようです。

 

 

下の記事もご覧下さい。

 

鈴プーチンへのメール 2026・9・2 もう9月になりました | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・8・30 8月も終わってしまいます 至急返信してください | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・8・20 無視は同意とみなします 至急連絡をしてください | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・8・2 無視は自白と同じ | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・7・27 無視は高くつきます | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026年7月1日  4年も無視を続けた責任を取ってください | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・6・6 あなたはすべての罪を認めました  鎌倉の詐欺師といえば | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・5・27 損害を賠償してください | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・5・2 いつまで無視するつもりですか | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・4・12 どこまで人を騙すのですか 貴重な時間を返してください  | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・3・31 あなたが依頼した弁護士はどこにいるのですか  | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・3・29 借金は毎日増えています | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・3・16 もうだますのはやめてください | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・3・11 至急返信してください さぎかぜ書房のサギ | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・3・3 犯罪行為を謝罪してください 借金を支払ってください | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・2・16 横暴な無視が続いています 返事をしてください | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・2・7 私の作品を返してください 鎌倉の詐欺出版社 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・1・28 私はあなたの言い分を聞こうとしてきました  | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・1・25 無視を続ければ借金は増えるだけです | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2026・1・19 返信がないのは罪を認めているから 鎌倉の出版社 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2025・12・29 永遠に無視する気ですか 今年ももう終わってしまいます | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2025・12・18 早く弁償してください 無視をやめてください | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2025・12・6 3年半の無視を謝罪してください 被害を弁償してください | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 25・11・30 いつまで人に苦しみを与えるのですか | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2025・11・6 早く連絡してください 詐欺出版社の無視が続いています | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2025・10・24 非道な行いはもうやめて、早く弁償してください | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴ブーチンへのメール 2025・10・4 毎日被害が増えています 補償額も増えていきます | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

詐欺出版の鈴プーチンに対するメール 9月25日 3年以上無視が続いています | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 9・4 3年以上無視が続いています | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2025年8月22日 自分が同じことをされてもいいのですね | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 8・7 謝罪してください | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 7・27 借金を返してください | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2025・7・17 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

鈴プーチンへのメール 2025・7・5 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

俳句作品としての議論 鎌倉の詐欺師といえば鈴プーチン 有季か無季か | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

はるかぜ書房のご紹介 鎌倉の出版社 鎌倉の〇〇といえば  | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

 

水辺で佇むサギ

 

鎌倉の詐欺師といえば鈴プーチン

 

はるかぜという名のサギにご注意を

 

気をつけようひくとしつこいはるかぜは

 

 

鈴プーチンを除くみなさまに、幸運や喜びがやってきますように。

   いつもブログを訪れてくださり、ありがとうございます。

 

  ★日置俊次の学術論文(作家別)

 

 みなさま、お元気ですか。

 私の学術論文リストですが、数も多く、また多様な作家を研究しているので、普通に並べると、ばらばらでわかりにくいものになります。その中から主要なものを選び、ごくおおまかですが、作家別に分けて分類整理してみました。

 

研究業績の主要な知見とその学術的意義

 

 私のこれまでの研究における主要な発見および知見を、各領域ごとに整理・概説する。

1. 横光利一:表象の身体性と虚構空間の解体

 横光文学において、初期の代表作「蝿」が「突き立つ」というファリック(男性標識的)なイメージによって構築されていることを指摘した。さらに、馭者の饅頭屋の主婦に対する執着を、饅頭という対象への代替行為として分析し、その背後に浮上する「母」という主題を解明した。この母性への複雑な感情は、「火」や「笑はれた子」に見られる女性の性や母による子への執着、父への裏切りという問題と分かちがたく結びついており、横光の創作の根源にあるトラウマとして機能している。

 また、「日輪」における「突き立つ」構図が、当時流行していた映画『クレオパトラ』や松井須磨子の演劇的身体表象、さらに太陽神ファラオの分身としての象徴性に通じていることを論証した。「赤い着物」に見られる「赤色と死」の結合についても、松井須磨子の『カルメン』上演を横光が観劇し、その直後に須磨子自殺事件が生じたことから、その影響と動機とを実証的に導き出した。横光が自分のテリトリーである早稲田かいわいで、舞台を見て、数時間後に須磨子は死んだのである。 後年の大作「旅愁」に関しては、作中のアルプス描写がスイスではなく、実際には訪れたことのないフランス・シャモニーの風景をチロルと誤認し、写真資料に基づき構築された「架空地理学」であることを初めて指摘した。それはただの誤認にとどまらない創造性につながっており、一つの文学的可能性を開いている。そのほか、横光のさまざまな作品について、論じ続けている。

2. 宮澤賢治:光の受容とメディアの影響

 「やまなし」における「クラムボン」の正体について、太陽の象徴であり、その背後には光として釈迦如来の形象が重層的に投影されていることを論証した。この「光としての仏性」は詩集『春と修羅』のさまざまな描写にも通底するものである。 また、賢治の創作における他ジャンル受容を重視し、「注文の多い料理店」における映画『不思議の国のアリス』の影響や、童話の最初期の創作動機が『赤い鳥』所収の芥川龍之介「蜘蛛の糸」に対する鋭敏な反応であったことを明らかにしている。

3. 芥川龍之介:映像的想像力と古典の再編

 「地獄変」における苛烈な焼殺シーンが、映画『ジャンヌ・ダルク』の処刑場面に刻印された映像的記憶に依拠していることを指摘した。 また、「羅生門」における下人の佩刀が「太刀」である点に着目し、それが本来は騎馬用で特別な刀であるという歴史的事実を検証した。下人が所持し得ない「太刀」が登場した背景には、作品の深層に羅生門伝説における「鬼退治」の記憶が介在しているという新説を提出した。「羅生門の鬼」の話は当時、子供でも知っている伝説である。この鬼は渡辺綱の育ての親という伯母に化けて綱を騙し、太刀で切られた鬼の腕を取り返していく。それを下敷きにして「羅生門」で、芥川は自身の育ての親である伯母フキへの愛憎を描き出したのである。それは初恋の人彌生との仲を伯母に引き裂かれたうっぷんがきっかけとなった。作中の、下人と老婆との対決は、龍之介と伯母との対決を描いている。

4. 夏目漱石:能楽的身体性と「胎感覚」

 漱石文学を貫く特質として、母胎内の胎児の視点と、母が抱く胎内感覚の交錯を「胎感覚」と定義し、一貫した分析を行っている。この感覚は漱石が深く傾倒した能・謡曲の世界と密接に連動している。漱石は捨てられた赤子であった。「吾輩は猫である」の入水死を羊水における溺死として捉え、母から捨てられたトラウマをそこに確認する。そして、「こころ」における海上の形象や入水、「草枕」におけるミレー『オフィーリア』受容と溺死の主題などを、能楽的身体性の観点から包括的に検証した。「胎感覚」という糸をたどると、漱石の作品は一続きとなり読み解くことができる。「門」は流産小説であるが、それが芥川龍之介の「羅生門」に大きな影響を与えている。

5. 井伏鱒二:テキスト変容と「博物学」の虚構性

 「山椒魚」の改稿問題をめぐり、新稿(削除後)の文学的正当性を主張した。日本で先駆けて旧稿支持から離れ、天敵同士の暗黙の共生関係を「トムとジェリー理論(あるいは「ルパンと銭形理論」)」として提唱した。これにより、末尾のあからさまな和解の言葉を削除した井伏の判断を理論的に裏付けた。あわせて、自然観察の達人であり博物学者と称される井伏の自然描写が、多分に虚構的な「もっともらしい嘘」によって構築されている実態を暴き、長年教室で横行している嘘も指摘している。

6. 太宰治:鏡像関係と故郷への回帰

 「走れメロス」におけるメロスと王を鏡像的な表裏一体の存在と捉え、両者に共通する「妹」への固執を指摘した。この妹像の原型は、太宰の幼少期を支えた子守・タケの記憶にあり、嫁入りのためにタケが突然去ったという離別による太宰のトラウマがメロスの自棄とも見える自己犠牲的行動を規定していると分析する。結末でメロスを包む「赤いマント」の色を、太宰を拒み続けた実家の「赤い城(津軽)」の象徴と読み解き、拒まれてきた故郷の家から許されること、ある意味での母胎回帰への願望を抽出して論じている。

7. 泉鏡花:能「海人」と母の献身

 「外科室」における貴船伯爵夫人の自死シーンを、能「海人」(海士)の玉ノ段の場面(乳の下を掻き切る描写)との類縁性から分析した。「持ちたる劍をとりなおし。乳の下をかききり玉おしこめ。剣をすててぞふしたりける」という玉ノ段の詞章に注目したい。「外科室」では、貴船伯爵夫人は「高峰が手にせるメスに片手を添えて、乳の下深く掻き切りぬ」という形で自殺を遂げる。鏡花が幼くして失った母への思慕を、能楽的様式を借りて「高峰(息子)に捧げる自己犠牲」へと昇華させたとする私の仮説は、鏡花の能楽受容の深さを物語るものである。いうまでもなく「玉ノ段」は、鏡花の「歌行燈」のテーマそのものとして扱われており、鏡花の偏愛の対象である。

8. 村上春樹:現代映画との通底

 村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」の分析において、映画『羊たちの沈黙』からの決定的な影響があることをはじめて指摘した。この映画で、連続殺人犯は、女性を誘拐し、地下に幽閉し、皮を剥いで服を縫っている。村上における、特に「仮縫い」というメタファーの援用や、闇の中での最終的な対決構造の類似性は極めて顕著であり、先行研究にない独自の比較文学的知見を提示している。

9. 短歌・アニメーション研究

 短歌研究においては、馬場あき子、岩田正をはじめとする戦後短歌の巨星たちを論じ、その文体と現代性の結びつきを解明した。馬場あき子と岩田正は私の短歌の師に当たる。また、宮﨑駿作品における垂直空間運動や三角構造、またそれに影響を受けている細田守監督作品の分析を通じ、古典文学から現代アニメーションに至るまでの通時的な物語構造の変遷を明らかにしている。主に、母との関係のねじれ、母をめぐるトラウマを根底にして、作品を読み解いている。

 

横光利一関係

  • 「岸田國士と横光利一における言語空間の創造――「牛山ホテル」から「旅愁」につながる架空地理学――」 「青山語文」2026/03
  • 「横光利一「旅愁」におけるアンリエット像の源流――バルザック・モーパッサン・岸田國士――」 「青山学院大学文学部紀要」2026/03
  • 「異郷のプリズム――横光利一と岸田國士、フランス文化の創造的受容――」 「青山スタンダード論集」2026/01
  • 日置俊次『横光利一と岸田國士』アマゾン電子版書籍、日置研究室 2025/05
  • 「岸田國士と横光利一――「チロルの秋」から「旅愁」の世界へ――」 「国語と国文学」2025/10
  • 「横光利一「蠅」と宮﨑駿のアニメーション」 「青山スタンダード論集」2025/01
  • 「横光利一におけるシェイクスピア翻訳劇の影響――「日輪」を中心に――」 「横光利一研究」 2021/03
  • 「横光利一「赤い着物」論 ――赤色の源泉にあるもの――」 「青山スタンダード論集」 2021/01
  • 「横光利一「蠅」新論――モーパッサンの影響を中心に――」 「青山スタンダード論集」 2020/01
  • 「横光利一「蠅」論」 「青山学院大学文学部紀要」 2014/03
  • 「横光利一「榛名」論」 「青山学院大学文学部紀要」 2013/03
  • 「第十回横光利一文学会第二部の印象記」 「横光利一文学会会報」 2012/02
  • 「横光利一『寝園』の背景」 「青山語文」 2011/03
  • 「横光利一『寝園』論――その象徴空間と意識の闇――」 「横光利一研究」 2011/03
  • 「横光利一論――初期作品から『夜の靴』へ」 「青山学院大学文学部紀要」 2010/03
  • 所収論文「横光利一とシベリア鉄道」(井上謙・掛野剛史・井上明芳編『横光利一 歐洲との出会い』おうふう 2009/07)
  • 「横光利一論――ヨーロッパからの帰路――」 「青山語文」 2009/03
  • 「横光利一『橋を渡る火』論――ロシアのイメージをめぐって――」 「昭和文学研究」 2008/03
  • 「横光利一と地獄――昭和初年代における韻文と散文の混沌」 「青山語文」 2007/03
  • 「横光利一と飛翔――「からくり」から「機械」へ」 「横光利一研究」 2007/03
  • 所収論文「『夜の靴』――芭蕉、ヴァレリー、そして『不通線』――」 (石田仁志・渋谷香織・中村三春編『横光利一の文学世界』翰林書房 2006/04)
  • 「横光利一における昭和五年」 「青山語文」 2006/03
  • 「横光利一論――象徴空間としての「海」――」 「青山スタンダード論集」 2006/03
  • 「横光利一のパリ講演「我等と日本」」 「青山学院大学文学部紀要」 2006/01
  • 「横光利一『夜の靴』論」 「日本文学」 2005/09
  • 「横光利一における「父なるもの」」 「青山学院大学文学部紀要」 2005/01
  • 新潮文庫改版の「注解」 横光利一『機械・春は馬車に乗って』新潮社 2003/03
  • 項目執筆「旅愁」 (井上謙・神谷忠孝・羽島徹哉編『横光利一事典』おうふう 2002/10)
  • 「横光利一論――『旅愁』における俳句――」 「東京医科歯科大学教養部研究紀要」 2001/03
  • 「横光利一「紋章」」 「国文学 解釈と鑑賞」 2000/06
  • 「横光利一「旅愁」論――そのナショナリズムと虚構空間――」 「昭和文学研究」 2000/02
  • 所収論文「横光利一『旅愁』論」 (田口律男編『横光利一』日本文学研究論文集成) 若草書房 1999/03
  • 「横光利一試論――「機械」について――」 「東京医科歯科大学教養部研究紀要」 1999/03
  • 「横光利一試論――「神馬」と「犯罪」について――」 「東京医科歯科大学教養部研究紀要」 1998/03
  • 「横光利一試論――「春は馬車に乗つて」における死の象徴化――」 「日本近代文学」 1996/10
  • 「横光利一「笑はれた子」試論」 「国語と国文学」 1996/07
  • 「横光利一におけるファリックなもの」 「東京医科歯科大学教養部研究紀要」 1996/03
  • 「横光利一「火」試論」 「日本文学」 1992/03
  • 「横光利一における象徴の意味」 「東京医科歯科大学教養部研究紀要」 1992/03
  • 「横光利一「旅愁」論」 「国語と国文学」 1992/02
  • 「横光利一における微笑の意味――「旅愁」論へ――」 「国語と国文学」 1991/06
  • 「横光利一試論――「蝿」と「日輪」について――」 「国語と国文学」 1990/03

 

宮澤賢治関係

  • 「宮澤賢治「やまなし」における「クラムボン」とは何か」 「青山語文」 2025/03
  • 「宮澤賢治における異空間をめぐって――「注文の多い料理店」を中心に――」 「青山学院大学文学部紀要」 2024/03
  • 「宮澤賢治に映画がもたらしたもの――「注文の多い料理店」を中心に――」 「青山語文」 2024/03
  • 「宮澤賢治論――「やまなし」から「ひかりの素足」へ――」 「青山語文」 2023/03
  • 「芥川龍之介「蜘蛛の糸」から宮澤賢治「ひかりの素足」へ」 「青山学院大学文学部紀要」 2023/03
  • 「宮澤賢治「おきなぐさ」論――太陽のもとでの転生――」 「青山学院大学文学部紀要」 2021/03
  • 「宮澤賢治が求めた光 ――法華文学としての「やまなし」――」 「青山学院大学文学部紀要」 2016/03
  • 「宮澤賢治論――「雪渡り」から「やまなし」へ――」 「青山語文」 2015/03
  • 「宮澤賢治論――『法華経』受容における「太陽」のイメージ――」 「青山語文」 2014/03
  • 「宮澤賢治「やまなし」再論」 「青山語文」 2013/03
  • 「宮澤賢治試論――「やまなし」をめぐって――」 「国語と国文学」 1998/03

 

芥川龍之介関係

  • 「芥川龍之介「龍」論」 「青山学院大学文学部紀要」 2025/03
  • 「芥川龍之介「蜘蛛の糸」から宮澤賢治「ひかりの素足」へ」 「青山学院大学文学部紀要」 2023/03
  • 「芥川龍之介「地獄変」論――ジャンヌ・ダルクとの関わり――」 「青山語文」 2022/03
  • 「芥川龍之介「羅生門」の起源――「羅生門の鬼」伝説をめぐって」 「青山学院大学文学部紀要」 2022/03
  • 「芥川龍之介「奉教人の死」論 ――「女の力」をめぐって――」 「青山語文」 2021/03
  • 「芥川龍之介「藪の中」論――竹に隠された秘密――」 「青山学院大学文学部紀要」 2020/03
  • 「芥川龍之介「羅生門」論 ――下人の太刀について――」 「青山語文」 2018/03
  • 「芥川龍之介と『赤光』」 「和歌文学大系月報」明治書院 2006/02
  • 「芥川龍之介「羅生門」論」 「青山語文」 2005/03

 

夏目漱石関係

  • 「夏目漱石と能――素人としての自己劇化――」 「青山学院大学文学部紀要」 2019/03
  • 「夏目漱石と能」 「国立能楽堂」 2017/12
  • 「夏目漱石論――謡曲と胎感覚――」 「青山学院大学文学部紀要」 2011/03
  • 「夏目漱石論――オフィーリアと「胎感覚」」 「青山学院大学文学部紀要」 2009/01
  • 「夏目漱石論――重層する「胎感覚」――」 「青山学院大学文学部紀要」 2008/01
  • 「鼎談 漱石と能――新作能〈草枕〉をめぐって」 「能楽研究」 2006/06
  • 「夏目漱石における「猫」について」 「東京医科歯科大学教養部研究紀要」 2002/03

 

太宰治関係

  • 「太宰治「走れメロス」論――赤い色について――」 「青山語文」 2020/03
  • 「太宰治の死と短歌」 「青山学院大学文学部紀要」 2012/03
  • 「太宰治論 ――「走れメロス」から「津軽」へ――」 「青山語文」 2010/03
  • 「太宰治試論――「走れメロス」について――」 「東京医科歯科大学教養部研究紀要」 2000/03

 

井伏鱒二関係

  • 「井伏鱒二「山椒魚」論――もっともらしい嘘について――」 「青山語文」 2019/03
  • 「井伏鱒二「山椒魚」新論 ――「トムとジェリー理論」をめぐって――」 「青山学院大学文学部紀要」 2015/03
  • 所収論文「井伏鱒二『山椒魚』論」 (松本武夫編『井伏鱒二『山椒魚』作品論集』クレス出版 2001/01)
  • 「井伏鱒二「山椒魚」試論」 「日本近代文学」 1991/10

宮﨑駿(宮崎駿)関係

  • 「横光利一「蠅」と宮﨑駿のアニメーション」 「青山スタンダード論集」 2025/01
  • 「宮崎駿「となりのトトロ」論――少女と老女という思想――」 「青山スタンダード論集」 2019/01
  • 「宮崎駿作品における音声をめぐって」 「青山スタンダード論集」 2013/01
  • 「宮崎駿論――自伝的新作への道程――」 「青山スタンダード論集」 2012/01
  • 「宮崎駿論――分身の三角構造――」 「青山スタンダード論集」 2011/01
  • 「宮崎駿論 ――地続きの作品群――」 「青山スタンダード論集」 2010/01
  • 「現代日本は『乱世』であるのか――『堀田善衞展 スタジオジブリが描く乱世。』を観て――」 「日本近代文学」 2009/05
  • 「宮崎駿論――『風の谷のナウシカ』から『崖の上のポニョ』まで――」 「青山スタンダード論集」 2009/01
  • 「宮崎駿論――身体性のネットワーク――」 「青山語文」 2008/03
  • 「宮崎駿論――垂直空間と母の欠損――」 「青山スタンダード論集」 2008/01
  • 「宮崎駿論――創造への軌跡――」 「青山学院大学文学部紀要」 2007/01
  • 「宮崎駿論――終わらない物語――」 「青山スタンダード論集」 2006/12
  • 「イラク戦争と『ハウルの動く城』(宮崎駿論)」 「東京新聞」夕刊 2003/05
  • 「母なるものへの不信と郷愁(宮崎駿論)」 「東京新聞」夕刊 2002/03

 

細田守関係 

  • 「細田守監督『バケモノの子』論」 「青山スタンダード論集」 2016/01
  • 「細田守「おおかみこどもの雨と雪」論」 「青山スタンダード論集」 2014/01

 

泉鏡花関係

  • 「泉鏡花「外科室」論 ――分身という方法――」 「青山学院大学文学部紀要」 2018/03
  • 「泉鏡花「外科室」の周辺」 「青山スタンダード論集」 2018/01

 

馬場あき子関係

  • 短歌の解説(歌林の会編著『馬場あき子 新百歌』NHK出版 2018/05)
  • 「語りかける口語 馬場あき子の世界」 「かりん」 2014/01
  • 「馬場あき子の現在 ――「迷ふよろこび」をめぐって――」 「かりん」 2011/11
  • 「馬場あき子論 ――『南島』を中心に――」 「昭和文学研究」 2011/09
  • 「馬場あき子の文語と口語――その脱二元論的交錯――」 「かりん」 2010/07

 

岩田正関係

  • 「岩田正『靴音』再論――重奏する揺れとたくらみ――」 「かりん」 2018/10
  • 「死をめぐる思索――岩田正における文語と口語」 「かりん」 2014/05
  • 「命の開花、そして歌の開花へ――岩田正の思想――」 「かりん」 2010/05
  • 「岩田正歌集『靴音』論――重層する全身感覚――」 「かりん」 2005/08
  • 「岩田正『靴音』」 「短歌現代」 2005/07
  • 「岩田正の思想――『土俗』、根底への眼差し」 季刊「現代短歌 雁」 2003/03
  • 「岩田正歌集『郷心譜』」 季刊「現代短歌 雁」 2001/08

 

短歌関係

  • 「苦悶と喜びとーー子規における時間と距離」 「現代短歌」 2017/05
  • 「山子規(やまほととぎす)などか来鳴かぬーー正岡子規生誕一五〇年ーー」 「現代短歌新聞」 2017/01
  • 「正岡子規論――「瓶にさす藤の花ぶさみじかければ」の歌について――」 「青山語文」 2016/03
  • 「渡辺松男歌集『きなげつの魚』論――幻の手のひら――」 「かりん」 2015/04
  • 「渡辺松男論――『蝶』という転回点」 「かりん」 2013/05
  • 所収論文「『夏母』「母なるもの」の湿り」 (大野道夫歌集 現代短歌文庫 114、 砂子屋書房 2013/04)
  • 短歌解説 (久保田淳・長島弘明編『名歌名句大事典』 明治書院 2012/05)
  • 「窪田空穂の歌における「近代」の響き」 「かりん」 2012/05
  • 「孤独な分身――窪田空穂の作歌法――」 「青山語文」 2012/03
  • 「さびしさと悲傷とを焚いて 短歌に詠まれた人間関係~親子~」 「かりん」 2011/05
  • 「現代短歌の文体―古今調」 「短歌現代」 2011/04
  • 「花山多佳子の今 在ることと在らぬことのはざまに」 「短歌」 2010/02
  • 「三つのエピソード――窪田空穂論――」 「かりん」 2009/02
  • 「文語と口語の融合について」 「短歌」 2008/08
  • 所収論文「空穂の青春」 (日置俊次、岩田正、ほか共同編集『窪田空穂の歌』角川書店 2008/06)
  • 所収論文「高野公彦」 (飛高隆夫、野山嘉正編『展望日本の詩歌 第8巻 短歌Ⅲ』明治書院 2008/01)
  • 所収論文「佐佐木幸綱」 (飛高隆夫・野山嘉正編『展望日本の詩歌 第7巻 短歌Ⅱ』明治書院 2007/06)
  • 「物語の拒否――渡辺松男における裸形の時空間」 「かりん」 2008/01
  • 「新語の扱いをめぐって――小島ゆかりの方法」 「短歌」 2007/02
  • 「現代歌壇の貧困」 「白夜」 2007/02
  • 「永遠の架け橋」 「短歌」 2006/07
  • 「「つつ」と「つ」の混用」 「短歌研究」 2005/11
  • 「葛原妙子における「幻視」の一側面」 「かりん」 2004/10
  • 「葛飾と高野公彦」 「かりん」 2003/08
  • 「第二歌集の意味――俵万智歌集『かぜのてのひら』」 季刊「現代短歌 雁」 2002/09
  • 「第二歌集の意味――米川千嘉子歌集『一夏』」 季刊「現代短歌 雁」 2002/09
  • 「歩く仏像(渡辺松男論)」 「かりん」 2002/08
  • 「小野茂樹、距離への執着」 「かりん」 2001/09

 

その他

  • コラム執筆(学校法人山野学苑篇『美しく生きるための美容福祉』) 中央法規 2025/03
  • 「米林宏昌監督「思い出のマーニー」論」 「青山スタンダード論集」 2015/01
  • 「眼差しの親和力」 「かりん」 2009/11
  • 項目執筆 (安藤元雄・大岡信・中村稔監修『現代詩大事典』三省堂 2008/01)
  • 「前衛精神の水脈 利一から邦雄へ」 「かりん」 2006/08
  • 「混迷する時代」 (『戦後の出発と女性文学5 昭和25年』ゆまに書房 2003/05)
  • 所収論文「村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』試論」 (栗坪良樹・柘植光彦編『村上春樹スタディーズ04』若草書房 1999/09)
  • 「村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』試論」 「日本文学」 1998/06
  • 「中島敦「山月記」論」 「東京医科歯科大学教養部研究紀要」 1997/03
  • 所収論文「フランス象徴詩の移入における韻文と散文のあいだ――『海潮音』の方法――」 (野山嘉正編『詩う作家たち』) 至文堂 1997/04

   日置俊次氏の学術研究論文リスト

 

皆様のご健康をお祈りいたします。

   皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。

      いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。

 

 

 

 

  宣伝コピー集「植物学者牧野教授の事件簿」

 

 電子出版の宣伝は、作者が行わなければなりません。

 「牧野教授の事件簿」シリーズは、私の新しい試みであり、BOOTHで電子版の書籍を販売していますが、本を出しても広報をしなければ、本の存在が埋もれたままになります。

 私は作者ですが、編集やデザインはもちろん、営業の仕事も致します。

 とても大変な仕事で時間がかかりますが、ある意味で、自分の好きなように作品出版を進めていくことができるので、その点はとてもうれしく思っています。

 今まで紙の本を10冊以上自費出版し、電子書籍もアマゾンキンドルで10冊以上出してきて、さまざまな経験を積んできたので、今回のブース出版も可能になったと思います。広報宣伝も、勉強をしながら、少しずつ試みを繰り返しています。

 下にあげるのは、この一週間、私がXで使用した宣伝コピー記録です。

 

8月30日

1)

植物は嘘をつかない。牧野教授はその声を聴く。

『植物学者牧野教授の事件簿1 ミズキ博物誌』

日置俊次による新しいミステリーシリーズ

 

8月31日

2)

植物は沈黙する。そして真実だけを語る。

『植物学者牧野教授の事件簿2 ネジバナの沈黙』

著者 日置俊次

 

3)

この探偵は植物と話す。植物は嘘をつかない。

『植物学者牧野教授の事件簿2 ネジバナの沈黙』

著者 日置俊次

 

9月1日

4)

犯人は人間だった。証人は植物だった。

植物学者だけが解けるミステリー。

『植物学者牧野教授の事件簿2 ネジバナの沈黙』

著者 日置俊次

 

9月2日

5)

東京練馬区の牧野教授、今日も出動です。

『植物学者牧野教授の事件簿』

新しいミステリーの始まり

 

9月3日

6)

世界は植物に満ちている。

植物に聞け。牧野に聞け。

『植物学者牧野教授の事件簿』

 

7)

植物の声を聴く者だけが、真実にたどり着く。

『植物学者牧野教授の事件簿』 日置俊次著

最上のミステリーシリーズの誕生

 

https://hiokiworld.booth.pm/items/8759089

 

牧野教授のミステリーシリーズ 電子書籍

 

 

皆様のご健康と幸運をお祈りいたします。

   いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。

 

 

  「かりん」9月号の歌

 

 歌誌「かりん」9月号に掲載された、私の短歌作品をご紹介します。

 

     森の賢者       日置俊次

 

忘れられたる鉢の片隅に縮こまるアジュガよ春まで息をひそめて

春暁のあはき光に触れしよりひつそりと花穂を立てゆくアジュガ

森かげに虫らを誘ふ青さもて天へ積みゆく無言の塔は

唇形の花びらひとひら神の指の痕跡として目に沁み入れり

浅き根は乾きに痩せて湿りには朽ちゆくさだめ森の風恋ふ

深く詫ぶるわれをアジュガはすでに知り聡明なる息吐きてをりたり

狐雨呼びたるはたれ振り向けば狭庭にアジュガの青き塔立つ

汝もわれも凝りたる器それぞれに満ちゆく春を密かに信ず

 

 

 この八首は、「アジュガを詠んだ連作」ですが、小さな植物を媒介にして、忘却、生命、知性、罪責、春の到来、そして人間と植物との存在論的な対等性へと射程を伸ばしていく一連です。

 後半に向かって「植物を観察する歌」から「植物に見られている人間の歌」へと視点が反転していきます。

 タイトルは「森の賢者」ですが、「森」という語はアジュガの実際の生育環境そのものというより、ここでは象徴的な「森」です。アジュガが「森の賢者」であるというより、人間よりも古い生命の知恵を宿した存在としてアジュガを見ています。この意味では題が連作全体を哲学的に包んでいます。

 歌によって、忘却 → 再生 → 観察 → 神秘 → 生存の困難 → 倫理 → 啓示 → 共生

という流れを作り出していますが、やや観念的になっている部分もあり、これから思想を深めていこうと考えています。

 植物と対話を繰り返して数十年、なかなか思うところまでたどり着けないもどかしさがありますが、しかしそれなりに歳月をかけて、植物と話ができるようになっている喜びも大きいです。

 私の最近の仕事である、『植物学者牧野教授の事件簿』シリーズもこうした対話から生まれています。

 

アジュガの青い花穂、森の賢者

 

日置俊次の電子書籍 牧野教授のミステリー

 

皆様のご健康と幸運をお祈りいたします。

   いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。