藤井聡太王位と渡辺明九段の王位戦 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  藤井聡太王位と渡辺明九段の王位戦

 

 日曜日、藤井聡太王位(21)と挑戦者の渡辺明九段(40)の王位戦、終盤を見ていました。

 本当にはらはらしました。AI判定で、それまで五分五分を保っていたのですが、藤井王位の一手で急に勝ちの確立が落下してしまいました。そのまま藤井王位は勝ちの可能性が1パーセントまで落ちました。これはもう完全に負けたということです。

 ところが渡辺九段の一手がミスで、逆転しました。急に藤井王位は有利な数字となりました。シーソーゲームかと思われますが、とにかく落差が大きすぎます。しかし、また藤井王位の一手で、藤井王位の勝ち確率が落ちました。

 AIから見ると、ミスをしているということですね。

 しかしそのまままた藤井王位が盛り返し、藤井王位の勝ちが確定的となり、最後には、もう渡辺九段は放心したようになり、そのまま藤井王位が勝ってしまいました。

 本当にわからないものですね。藤井王位も一時は負けを覚悟したはずです。角で攻めていましたがコマが不足してうまく寄せられなかったのです。ところが渡辺九段の詰めろが完成せず、その後はどんどん藤井王位のもち駒が増えて万全の形になりました。最後は飛車を2枚も持っていて、素人でも詰められる状況になりました。

 いつも思うのですが、勝負というものはわからないものですね。冷静さを保ち、最後まであきらめない藤井王位はさすがです。しかしものすごく疲れたお顔でした。最近で一番疲れたお顔だったと思います。千日手で差し直しになりましたし、すごい激闘だったのですね。

 報道から引用します。

 

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藤井王位 AI評価値1%から大逆転!2つ目「永世称号」に前進 千日手指し直しの激闘も白星発進 [ 2024年7月7日 21:14 ] スポニチ

 

 将棋の第65期王位戦第1局は6日、名古屋市「徳川園」で2日目が指され、藤井聡太王位(21)=王将など7冠=が挑戦者の渡辺明九段(40)に千日手指し直しの末、合計216手の熱戦を制し勝利。シリーズ先勝で連続5期による「永世王位」の資格獲得へ好発進した。藤井は1日の棋聖戦第3局で「永世棋聖」の資格を手にしたのに続く、2つ目の永世称号獲得を目指す。第2局は17、18日に北海道函館市の「湯本 啄木邸」で行われる。

 敗北を覚悟したが、最後の最後まで諦めなかった姿勢が幸運を呼び込んだ。終盤に渡辺が詰めの手順を痛恨のミス。AI評価値1%からの大逆転で、思わぬ勝利が転がり込んだ。

 

 対局後、藤井は「早い段階で苦しくなってしまった。粘り強く指そうと思ってやっていたが、徐々に攻めが難しくなってしまった」と振り返り、次局に向けて「結果は幸いしたが反省するところが多かった。まずはしっかり振り返って集中して臨みたい」と語った。

 

 1日目は後手になった渡辺が2手目、1分を費やして飛先ではなく、角道を開けた。居飛車党の渡辺にとっては、昨年9月の銀河戦決勝トーナメントの丸山忠久九段戦以来10カ月ぶり。振り飛車をにおわせる異例の立ち上がりとなり、藤井が45手目を封じて1日目が終了した。

 

 2日目はお互いの駒組みが飽和点を迎え、仕掛けどころを探るが、先に仕掛けた側が損をする変化ばかりで、失点の少ない大駒の往復移動などに終始。80手目に千日手が成立し、先後入れ替えで指し直しとなった。王位戦7盤勝負における千日手は12年7月の第1局以来。当時の羽生善治王位にこの日の立会人・藤井猛九段が挑んだ対局以来、12年ぶりとなった。

 

 午後4時14分に始まった指し直し局の持ち時間は渡辺が2時間20分、藤井が1時間。渡辺の有利な条件で相掛かり戦となった。中盤から押し気味の渡辺に対し、藤井は粘り強く対抗。最後は両者1分将棋になる熱戦で、渡辺の猛攻をしのぎ切った。

 

 両者の対戦は昨年6月、藤井が4勝1敗で奪取した名人戦以来1年1カ月ぶり。これまでの対戦成績は藤井が20勝4敗、過去5度のタイトル戦でも5戦全勝と圧倒している。

 

 

天天快樂、萬事如意

みなさまにすばらしい幸運や喜びがやってきますように。

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