第28回「前田純孝賞」学生短歌コンクール入賞 2023年2月 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

日置研究室 HIOKI’S OFFICE

作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  第28回「前田純孝賞」学生短歌コンクール入賞 2023年2月

 

 ちょうど1年前の記事を再録します。

 リブログのリブログになりますが、重要な記事なので、再掲しておきたいと思います。

 

 青山学院大学文学部日本文学科の教授日置俊次の短歌ゼミナール(ゼミ)に所属する学生6名の作品が、今年、第28回「前田純孝賞」学生短歌コンクール(主催:兵庫県新温泉町、新温泉町教育委員会、神戸新聞社)において入賞しています。全員、日本文学科の学生です。

 

 よく忘れられるので、リブログしておきます。誰にも評価されることはないのですが、私の短歌ゼミは、もう20年にわたって毎年入賞者を輩出しています。

 

 この学生短歌コンクールは、兵庫県新温泉町諸寄に生まれ、生涯二千首にもおよぶ短歌を残し、東の啄木(石川啄木)に対しての西の純孝と称された「前田純孝(号:翠溪)」を知ってもらうと同時に、次世代を担う若者たちに短歌に関心を持ってもらうことを目的に1994年から開催されているものです。

 

 各賞の受賞者と受賞作品は以下の通りです。学生たちの活躍により、一昨年、昨年に引き続き青山学院大学も3年連続で「学校特別賞」を受賞しました。

 

 なお、日置俊次ゼミからは、毎年ほかにもさまざまな短歌コンクールで入賞者を輩出しています。

 この前田純孝賞コンクールでは、毎年ゼミ生の活躍が見られます。

 今回も選者賞を含むほぼすべての賞への入賞を果たし、快挙を成し遂げました。「学校特別賞」を3年連続で受賞することは、とても難しいことです。

 

【準前田純孝賞】

ダンボールからゆらりと溶けだすふるさとの温度と匂い新聞の文字

青山学院大学三年 新井日向

 

【選者賞】

口元が上書きされた顔ばかりマスクの下にかくれた八重歯  

青山学院大学四年 朝原拓海

 

昼下がり優しい風に揺れているワイシャツみたいな自由がほしい 

青山学院大学大学院修士課程一年 小舟 萩

 

【新温泉町長賞】

ポニテする窓際であおぐ空の虹これからわたしのほどかれる夜

青山学院大学四年 三井らん

 

【新温泉町教育長賞】

何時からか世界は着色されていた!古写真に架かるモノクロの虹

青山学院大学二年 上條雄飛

 

【神戸新聞社賞】

夜空から押しよせる波クロールで泳げば行けそう満月のうえ

青山学院大学二年 佐々木 美友

 

【学校特別賞】

青山学院大学

 

https://www.town.shinonsen.hyogo.jp/uppdf/1675823006.pdf

 

https://www.town.shinonsen.hyogo.jp/uppdf/1675822948.pdf

 

    前田純孝

 

 青山学院大学の日置俊次(ひおきしゅんじ)短歌ゼミは、現代短歌の研究のため、自分で作品を作って批評しあう歌会を授業に採り入れています。作品は学外の短歌コンクールに積極的に応募しています。日置俊次は馬場あき子の歌誌「かりん」編集委員で、熟練した歌人であり、短歌教室も長く続ける、ベテランの指導者です。入賞しているのは、授業を受けるまで短歌を作った経験のない初心者の学生ばかりです。

 入賞結果だけ報告すると、入賞は簡単なのだと思う人が多いのですが、どうか自分でやってみてください。とても難しいのです。全国規模の募集をかけており、選者も有名歌人で、しかも無料で応募できますし、伝統のある賞ですので、みんな必死に応募してきます。

 

 いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。

 皆さまに支えられてブログを続けています。

 ご声援をよろしくお願いいたします。