トムとジェリー理論 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  トムとジェリー理論

 

 私の作り出した理論に、「トムとジェリー理論」があります。これは、「ルパン・銭形理論」とも呼んでいます。

 

 トムとジェリーは天敵の猫とネズミで、追いかけっこをしています。

 私は、この追いかけっこには大きな意味があり、追いかけっこをしながら、じつは二人は共感を覚えており、絆を作っているというように考えます。

 二人が仲良く和解して追いかけっこをやめてしまうということは、二人が死んでしまうのと同じであると考えます。

 二人は公然とは仲良くならず、追いかけっこを続けるべきであると考えます。そうすることで、二人は永遠の生命を得られるのです。もちろん、背後では、絆を感じており、友情を感じており、共感を覚えているという事実はあります。しかし、表立って仲良くなったりはしないのです。敵同士という形式は守るのです。永遠の追いかけっこ。いつかは立場を越えて、本当に仲良しになれるかもしれない。ここに、二人のストーリーの魅力が生まれるのです。

 

 この理論を、「トムとジェリー理論」と呼び、文学作品の読解や映画の読解に用いることができます。「ルパン・銭形理論」も同じことです。

 

皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。

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