授業 三角構造理論
いま授業で、「三角構造理論」を説明しています。これは私が作った理論です。
「三角構造理論」を知ると、物語などが理解しやすくなります。
大中小の、同じ種類の動物がいるというパターンであり、これが物語の骨格になります。
スフィンクスの謎で、朝四本足、昼二本足、夜三本足であるのはなんだというなぞなぞがあります。
これは赤子、おとな、老人を示しており、人間全般を指しています。
年齢が高くなる順に並べると、三角形になります。
これも三角構造です。
違った種類が混ざってきて、多種の三角構造も存在します。
この三角構造で世界を把握するわけです。
宮崎駿さんが多用する構造ですが、わかりやすいのは、トトロでしょう。
マックロクロスケにも大小があるようです。猫バスにも大中小があります。
(※この画像はフリー画像としてスタジオジブリから配布されているものです)
「風の谷のナウシカ」では、始めの方で、怒りに我を忘れた存在のこころを、ナウシカが鎮めていきます。
まず、森から飛び出してきたオウムを、光玉と虫笛だけで鎮めてしまいます。
また飛べなくなったウシアブを落ち着かせ、励まして飛ばせます。そして森へと帰らせます。
また、怒りに我を忘れたキツネリスを鎮め、自分の親友にしてしまいます。
ナウシカは、巨大な存在から、小さな存在まで、大中小の虫(動物)の魂を見事に鎮めてしまいます。そして心を通わせます。
これはナウシカなら、世界全体の怒りを鎮められるということを表します。
ここに大中小の三角構造が現れていることはわかりやすいでしょう。
下は、宮崎駿さんが大好きな絵本です。
大中小の、動物が現れ、おなじエピソードが繰り返されます。
「三びきのやぎのがらがらどん」は有名ですね。ヤギに大中小のがらがらどんがいること、これが「となりのトトロ」のベースになっていることはわかりやすいです。映画の中でお母さんが読んでくれます。
「3びきのくま」は、お父さん、お母さん、子供で、三角構造を作ります。
3つの大中小の世界を提示することで、世界全体を捉える、いわば世界認識の方法が示されています。
この三角構造を応用すると、カンタのおばあちゃん、さつきちゃん、メイちゃん、が三角構造をなしていることが分かります。少女たちは本当はお母さんと三角構造を作るのですが、お母さんが病院にいるので、カンタのおばあちゃんがその代わりに入るのです。そこにドラマが生まれます。
皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。
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