ナワリヌイ氏暗殺と、メッシ欠場問題 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  ナワリヌイ氏暗殺と、メッシ欠場問題

 

 プーチンによるナワリヌイ氏暗殺は、中国で、投獄中にノーベル賞平和賞を贈られ獄中で死去した劉暁波(りゅうぎょうは、リウ シャオポー)を思い出させます。彼は民主化運動をして投獄され、病気になり、病院に移されましたが、肝臓癌による多臓器不全のため死去しました。61歳でした。病因もよくわかりませんが、雑な治療が行われたことは間違いありません。

 強権主義の独裁者国家では、とにかく力ですべてを押しつぶそうとしますし、外交でも、世論操作でとにかく無理難題を押し付け、圧力を加え、利益を得ようとします。

 香港でサッカーの試合があって、メッシがけがのために欠場したので、ずっと大問題になっていますが、中国政府がそれをたきつけて世論操作をしているのは明白です。中国サッカー協会がアルゼンチンの試合をすべてキャンセル、国営放送もアルゼンチンの試合を一切放送しないと決定しました。

 一人の選手がけがで休んだだけなのですが、それを利用して中国が存在感を示し、外交の武器の一つにしようとしています。休んだ休んだと言って、国民をヒステリー状態に持っていき、経済力を見せびらかせて、言うことを聞かないと金を払わないぞと脅すという発想があります。自由な言論を封殺するとともに、世論操作でヒステリー言論を作り出すという、二重の行為が行われています。この点に注意しなければなりません。

 強権主義国家で、言論を封じて、邪魔者は消す、反対勢力や逆らうものは排除する、言うことを聞かなければ契約も破棄する、何でも無理を言って利益を引き出すという方法で、日本のすぐ近くで強権政治が行われていることを忘れている人がいます。岸田首相です。ぼーーッとしたまま、対岸の火事だと思ってそれを見ていて、甘い考えで外交を行うとひどい目にあうと思います。保身だけが目標であり、何でも他人事、ヒトゴトメガネですので、本当に困ります。昔、外務大臣だった時からそうなのです。

 隣国なのですから、注意に注意を重ねて用心しなければなりません。またなんでも黙って知らん顔をするのはやめて、人権侵害にはどんどん声明を出すべきです。声明を外交の手段として利用することも必要です。

 報道を引用します。

 

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「試合前には知っていた」メッシ欠場騒動でイベント主催者による“嘘”が発覚! 新たな展開も中国メディアは「怒りの元はそこじゃない」と主張

2/18(日) 5:28配信 SOCCER DIGEST Web

 

 いまだ中国のサッカーファンやメディアを賑わせているのが、リオネル・メッシの欠場騒動だ。

 現在インテル・マイアミに所属するスーパースターはプレシーズンの東アジアツアーに参加。チームは6試合を消化したが、メッシは怪我を理由に2月4日に香港で行なわれた香港選抜とのゲームを欠場した。チケットが高額だったこともあって香港および中国のファンがこれに激高し、3日後に日本で開催されたヴィッセル神戸戦に30分間プレーした事実が火に油を注いでしまう。

 中国国内で大バッシングが展開されると、9日には中国サッカー協会が3月に中国で開催予定だったアルゼンチン代表遠征の中止を決定。杭州でのナイジェリア戦と北京でのコートジボワール戦が突如一方的にキャンセルとなり、過去数年に渡って提携関係を築いていたアルゼンチン・サッカー連盟を唖然とさせた。

 さらには国営放送の『中国中央電視台』がサッカー専門番組からメッシの映像すべてをカット。メッシが6月20日に開幕するコパ・アメリカ(アメリカ開催)に出場した場合、同局はアルゼンチン代表のゲームをいっさい放送しないことを決めたとも報じられている。

 なかなか収束の気配をみせない一大騒動だが、17日には新たな事実が発覚した。中国ポータルサイト『新浪体育』が伝えたのは、メッシが欠場したゲームを主催した会社がついたひとつの“嘘”だ。

 イベントを主催したタトラー・アジア社はチケットの半額払い戻しに応じると発表したが、当初はメッシやルイス・スアレスの怪我による欠場は「前半が終わるまで知らされていなかった」と報告していた。だがこれは誤りで、実際は「試合がキックオフされる15分前には把握していた」というのだ。この報道にメッシを支持するファンが反応。SNS上で同社に対して「明らかな印象操作だ!」「責任逃れのためにメッシを悪者にした」「メッシとインテル・マイアミに謝罪すべきだ」など多くの批判が寄せられた。

 だが『新浪体育』は「確かにタトラー・アジア社が嘘をついていた事実は看過できない。そもそも主催者側がインテル・マイアミと交わした契約をしっかり履行していれば、起こらなかったトラブルだからだ」と断じつつ、「とはいえ、いまや大多数の香港と中国のファンにとっては、メッシがプレーしなかった事実そのものが問題なのではない。彼がその後、中国のサッカーファンにみせた傲慢で不遜な態度に腹を立てているのだ」と説明。そして「その点に関して言えば、今回明るみになった主催者側の嘘はメッシ批判の流れに変化をもたらさないだろう」と論じている。

 16日にインテル・マイアミは親善試合でニューウェルスと対戦。少年時代にプレーした古巣との感慨深い一戦にメッシも途中出場ながらプレーし、その様子を公式インスタグラムで紹介した。しかしそこでもまだ、コメント欄には中国語での厳しい声が数多く寄せられている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 

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ナワリヌイ氏獄中死、重なるノーベル賞・劉暁波氏死亡…政権批判に非情な中露の「異質さ」際立つ 2/17(土) 23:37配信 読売新聞オンライン

 

 ロシアの反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が収監中に死亡したことを受け、露各地では発表から一夜明けた17日も支持者らによる追悼の献花が続いた。当局は無許可の集会だとして参加者の一部を拘束し、統制を強めている。

 強権主義国家のロシアや中国では真っ向からの政権批判への対応は非情だ。日本や米欧諸国の常識とかけ離れた中露両国の「異質さ」が際立っている。

 プーチン政権批判の急先鋒(せんぽう)だったアレクセイ・ナワリヌイ氏の獄中死は、中国当局の厳重な監視下で2017年に死去した民主活動家の劉暁波(リウシャオボー)氏に重なる部分がある。

 劉氏は、08年に公表された民主化を求める文書「08憲章」の起草で中心的な役割を担ったため当局に拘束された。実刑判決が確定した10年にノーベル平和賞を受賞した。

 劉氏、ナワリヌイ氏は弾圧を受けても自国内にとどまり続けた。政権側は拘束後も国内で影響力を持つことを警戒し、締め付けを緩めなかった。劉氏に近かった人権派弁護士は、本紙の取材に対し、ナワリヌイ氏の死に「劉氏の時と似た感覚を持つ」と語った。

 政権は、死去した後に世論に与える影響も警戒する。露独立系メディアによると、ナワリヌイ氏の死去を悼み、弾圧犠牲者の慰霊碑に手向けられた花すら当局は即座に撤去した。中国当局も劉氏の死後、追悼行為を取り締まり、インターネット上の情報も統制している。

 

天天快樂、萬事如意

みなさまにすばらしい幸運や喜びがやってきますように。

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