エルガー「愛の挨拶」が好き | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  エルガー「愛の挨拶」が好き

 

 リストの「愛の夢」の話をしたので、エルガーの話もしなくてはなりません。

 と言いますのは、これも私が好きな「愛」の曲だからです。

 「愛の挨拶」も、最初から終わりまで、なんと愛らしい曲なのでしょうか。

 簡明な曲のように見えますが、ところどころに深い表情の襞が揺れています。

 あの高音域の星のようなきらめきは、何なのでしょうか。

 「愛の挨拶」は、イギリスのエドワード・エルガーが作曲しました。1888年にキャロライン・アリス・ロバーツとの婚約記念に贈った曲です。

 作品タイトル“Salut d'amour” はフランス語で、英語タイトルは "Love's Greeting" です。

 英語のタイトル、なぜか、あまり面白くないですね。

 エルガーはかなり貧乏をして、苦労をしていたらしいです。

 アリスはピアノの生徒ですが、8歳も年長で、当時39歳だったそうです。エルガーは31歳、まだ無名の作曲家で、アリスのご家族らの反対を押し切って結婚したようです。

 苦労のにじんだ愛の歌、そんな目で見ることも可能だと思います。

 

  

 

 私は2009年に『愛の挨拶』(かりん叢書、2009/9/25) という歌集を出しました。もちろん、エルガーに対する愛の挨拶になっています。

 今の私は、エルガーの「愛の挨拶」のような、短編小説を書きたいと思っています。

 今年、書けるといいです。

 

 

 

 「愛の夢」と、「愛の挨拶」とは、曲はまるで違いますが、甘い柔らかさなど、雰囲気がどこか似ているのかもしれません。

 

 

皆様のご健康をお祈りいたします。

   そして皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。

      いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。