井上尚弥の年末の相手は!? | 田舎のインドアアラフィフの日々

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★1/最低。見ない方がいい
★2/見どころがないわけじゃないが酷い部分が
★3/普通。あんまり面白くはない
★4/なかなかの良作、力作、工夫作。
★5/面白い。人に勧めてもOK。90点以上は是非観て欲しい。

ボクシングファンからしたら、まだまだ興奮冷めやらぬ2024年のG.W最終日。

過去には山中慎介選手と2度戦い、その2度とも薬物反応や体重超過でケチをつけて引退に追いやったという、日本人にとってはストーリー性の高い「悪童」ルイス・ネリをぶっ飛ばした東京ドーム決戦。

 

もちろんリアルで視聴し、その後ももう、10回ぐらいアマプラで試合見直した。おかげで寝不足です。

1回のダウンはほんと心臓止まるかと思った。

そして、9月には有明アリーナでIBF、WBO1位のサム・グッドマンとの指名試合をこなし、年末にはオイルマネーも絡んだビッグマッチも計画というニュースが。

 

 

次のグッドマンは全勝のもちろん良い選手なのだが、「指名試合だから」という以外に、ネリみたいなストーリーもなく正直盛り上がりに欠ける。

では、12月は誰と戦うのか!?

というところでは、やはり前2団体制覇王者のアフマダリエフが濃厚だろう。そして、彼を倒したら「来年はフェザーで!」ということになるのか、2025年もSバンタムに留まるのか?

その場合、ストーリー性のある相手という意味ではカシメロがいるけれど、井上尚弥とのリングに上がるには、彼もそれまでにビッグマッチを制してその資格を得る必要がある。しかし最近はトップレベル相手の試合もしていない上に、印象に残る勝利も挙げていない。先を急ぐ井上選手と戦うには、年内にランキング上位の実力者とのマッチを成立させ、印象に残る勝ち方をして、得意のSNSでの挑発を繰り出すという、非常にスケジュールもタイトな壁を乗り越える必要があると思う。

もし成立したとしたら、ネリ以上に1Rはブン回してくる選手なので、序盤はスリリングになるとは思う。ただ、パンチは強いけど真っすぐ系なので、ネリのような視覚の外から当てることはできず、上手にいなされるとは思うが・・

 

が、個人的に、というか多くのファンはすでに、フェザーに上げた井上選手を観たいのではないだろうか。

ここまできたら、生来のフィジカルでは上回る選手ばかりになってくる。逃げ回らずに、体格で押してくる選手も多くなるだろう。リーチでは物理的に不利なので、井上選手もこれまで以上に思い切って飛び込む必要が出てくる。ただし相手の破壊力も上がる。現在のフェザー級王者で、IBFのルイス・アルベルト・ロペスだけは163㎝と身長は低いが、それ以外は軒並み170㎝以上の選手ばかり。WBOのラファエル・エスピノサ・セペダなど、185㎝だ。

 

 

これまで以上にヒリヒリとした試合を観ることができることは間違いない。つまり、井上選手が「負ける」可能性も上がるのだ。

今回、ネリに取られたダウンは、もちろん井上選手の戦い方やメンタルにほんの少しの課題があったにせよ、「それだけのパワーのある選手がいる階級」で戦っていることの裏返しとも言える。階級が上がれば上がるほど、その危険性は高まる。

 

ファンとは、勝手なものだ。井上選手を応援しながら、負ける可能性も上がる階級での挑戦を求める。

でも、その期待に応える最大限の努力を続け、期待以上に応えてきたのが井上尚弥というボクサー。

カシメロという存在をどう捉えるか、彼が今後どう動くかもあるけれど、井上選手が年末の勝利者インタビューで、「来年はフェザーで戦います!」という姿が思い浮かんでしまう。