■短評
おお、僕が幼少のころ夢中になったガンバが現代になってリメイクされている。でもノロイとボーボ、辛うじてイカサマ以外、キャラデザインはオリジナルと遠くかけ離れており、あんま好感も沸きません・・ガンバ青い・・
■あらすじ(アマプラ紹介文より)
都会の片隅で、町ネズミのガンバとマンプクは楽しく暮らしていた。ある日ガンバは、「海は世界で一番広くて大きい」と聞き、海を目指す旅に出る。二匹は港で船乗りネズミの宴に参加するが、そこへ弱りきった島ネズミの忠太が助けを求めやってきた。しかし船乗りネズミたちは、敵が白イタチの「ノロイ」だと聞いたとたん、勝ち目がないと逃げ出してしまう。絶望する忠太を見たガンバは、自分だけでも島ネズミを助けようと決心する。夜が明け、出航のとき。なんとボーボ、ヨイショ、ガクシャ、イカサマ、そしてマンプクもガンバの心意気にひかれ、船に乗り込んでいた。いよいよ冒険のはじまり。ガンバと仲間たちはどうやってノロイに立ち向かうのか!?そして彼らの運命は・・・!?
■総評
最初に書いてしまうけど、本作が決定的に支持できない理由は「ネズミたちが可愛くないこと」。なんでこんなにオリジナルキャラのイメージ変えるん?ガンバなんで青いん?病気なの?
対して悪役の白イタチ、「ノロイ」は僕が子供の頃大いに怖がったものだが、その怖さは表現されていたのが救い。
んで肝心の内容。頻繁に「アニメ映画が観たーい」病にかかるアラフィフとしては、なつかしの題名を見つけてとても喜び勇んで視聴したわけだが、残念ながら肩透かしに終わってしまった。肩透かしというよりも、これは本当に低年齢層向けのキッズ映画だ。
映画の尺的に難しかったのかも知れないが、ガンバが船乗りネズミたちと仲間になるきっかけや段階とかも非常に薄っぺらく、というかほとんどエピソードもなく、キャラ個々の描き方も圧倒的に少ない。なので、各々のキャラがどういう奴らなのかもわかりにくいため、キャラへの感情移入もものすごくしにくい。僕は原作アニメをリアルタイムにみているアラフィフなので、多少はなつかしいなあ~、ああ、そういえばこういう名前のキャラいたなあ~。と観ることはできたが、そうでなければ最後まで何にも心に残らない映画だったなあ、で終わると思う。ガンバなんで青いん?
子供の頃、心を躍らせた名作がこのように軽すぎる感じでリメイクされるのは非常に悲しい。ボーボを死なせる必要性も全く理解できない。ラストで「えへへ。寝ちゃってた」とか言って復活させるキャラでしょこいつは。また、最近の日本の3DCGはレベル上がったーと思ってたけど、本作はそのレベルにはないと思う。ネズミがツルツルで可愛くないのは、毛を表現するとCGが大変になるからじゃね?と思ってしまった。
低年齢層向けと書いたが、果たしてその層もこの映画を面白いと感じるのか?僕が無意識に子供たちの感性をナメてないか?と、この感想書いててそんな気もしてきた。んでガンバなんで青いん?