■短評
一風変わったコメディーで有名、ウェス・アンダーソン監督作品。この映画はその中でも、なかなかに観客を置き去りにしても構わない姿勢のぶっ飛びっぷり。
■あらすじ(アマプラ紹介文より)
1955年、アメリカ南西部の砂漠の街、アステロイド・シティ。隕石落下でできた巨大クレーターが最大の観光名所のこの街に、科学賞の栄誉に輝いた5人の天才的な子供とその家族が招待される。しかし、授賞式中にまさかの宇宙人到来!? この予想もしない大事件により人々は大混乱! 街は封鎖、軍は宇宙人出現の事実を隠蔽しようとし、子供たちは外部へ情報を伝えようと企てる。果たして街と、閉じ込められた人々の運命の行方は──!?
■総評
彼の作品、割と近々に観た「グランド・ブダペスト・ホテル」や「犬が島」はかなり好み。
それぞれストーリーも展開もちゃんとしている中にユーモアが挿入される感じだったが、本作は「限界」をちょっと超えてきた。ここでいう「限界」とは、一本の映画としての筋があって理解ができる範囲の限界。そこをちょっと超えてます。
一体この映画のナニが面白いのか?といわれると、ウーン、色合いとか。シュールな感じとか?と、どうにも人に本作の面白さを伝えることはできない。
もう、感覚で「面白い」と感じられるかどうか。という非常に人を選ぶ冒険的な映画になっている。
面白くない、という人は一生面白くないし、この映画が本当に面白かった、という人は逆に、彼の作品であっても「グランド・ブダペスト・ホテル」や「犬が島」では物足りなく感じるかもしれない。それくらい、本作は異色で万人向けではない。
とりあえず、映画の種類によっては非現実性を高く評価する僕としては、嫌いじゃないけど・・。やっぱりあまり、他人にはお勧めはできません。僕の日本語力では、どうお勧めしていいかが分からない。考えるんじゃない、感じるんだ。としか。