雄獅少年/ライオン少年★5(98点) | 田舎のインドアアラフィフの日々

田舎のインドアアラフィフの日々

AMAZONプライム映画が主体のレビュー。たまに例外はありますが、日記公開時、プライム会員が無料で観れる映画をチョイス。
できるだけ良い映画に出会いたいため、基本的にAmazon評価で★4以上が付いているものを選んで視聴した上、個人的な採点を実施しています。


■短評
いつもどちらかというと辛めの採点な新・伝説のhiropoo映画日記 さんが高評価だったこともあり、お正月早々に鑑賞。ほぼ文句のつけようのない傑作でした。感謝。


■あらすじ(MovieWalkerより)
中国の田舎町に暮らす貧しい少年が「獅子舞バトル」によって自らの人生を切り拓いていく姿を描く中国発のアニメーション。格差社会の底辺に生まれながらも困難を乗り越えて成長する主人公・チュンの声を花江夏樹、チュンに獅子舞全国大会のきっかけを与える同じ名前のヒロイン・チュンの声を桜田ひよりが担当した。

■総評
最近の出来の良い中国アニメは相当レベル高いのは経験済みだが、本作も最初のシーンからなかなか度肝を抜かれる美しさ。
ハリウッドとも違う、印象的な色の使い方が上手い。本作では赤が印象的だった。
そして美しいだけではなく、動きもかなりリアルで細やか。冒頭のわずか5分程度で、ああ、この映画はそういう部分では全く心配することなく観られるなあ、とまず安心。
そしてキャラクターも多いのにしっかり印象付けられる演出になっていて、出番の短いキャラでも役割が分かりやすい。
ストーリーや展開にビックリなものがあるわけではない。むしろ起承転結のテンプレートと言ってもいい。昔のジャッキー・チェン映画を彷彿もする。
しかし主人公に訪れる不幸を含め、無駄なシーンはほぼ無い上に丁寧にフラグは回収されるし、近年の中国の事情や家族の関係性 (特に年代は明示されないが、現在より20年ほど前の設定だと思う)なども、説明臭くなく自然に理解できるような流れもある。
何せ個人的にも大好きなスポーツ映画としての展開も熱さもストレートに超一流。そうです。いらんこと捻った展開なんかいらん。メチャクチャわかっとる。典型的な、ひ弱くん、痩せっぽち、デブっちょ。いいじゃないか。
視聴者のこうなって欲しいをキッチリ叶えてくれる、それが良すぎる。
現在、アマプラでは有料ですが来年の今ごろには無料になってる気もする。しかし、是非にも鑑賞する価値のある映画ですぞ。君も熱い涙を流そう!特にアニメ好き、スポーツ映画好きから文句は出ないはずです。