雄獅少年/ライオン少年 | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

 

2021・中国     ★★★★★

       

監督:ソン・ハイポン

声の出演:ダーシン チュウムー

 

 

中国の伝統芸能である獅子舞を題材にした長編アニメーション。

 

田舎で暮らす少年が獅子舞と出会い、演武にチャレンジしながら仲間達と

一緒に成長していく姿を描く。

 

監督を手掛けるのはソン・ハイポン。(シネマトゥデイより抜粋)

 

 

 

ブタ

これも上映している時から気になっていた作品。でも多分、吹き替えしか無かったのかな?

私は字幕派なので、配信で。Amazonプライム。400円。

           

          

広東の田舎で暮らす少年チュン。

家が貧しく、両親は長年に渡り都会の広州に出稼ぎしていた。

 

ある時、自分と同じ名を持つ獅子舞の演者の女の子と知り合った事をきっかけに、

チュンは獅子舞の世界に憧れを抱く様になる。

 

 

可愛い女の子を目当てにチュンに誘われ参加する事にしたお調子者のマオと

その知り合いの食いしん坊のワン公。

        

獅子舞チームを結成したチュンは、若い頃は町一番の獅子舞の踊り手だったという

干物屋の店主チャンに師事し、獅子舞の演者として成長していくのだったが…。

 

 

            

タダのスポ根モノではない。

         

昨今の中国の実態も如実に表されており、貧困故に子供を預けて両親共に出稼ぎにと

言うのが本当に多く、それ故に非行に走る子供も増えているとの事。

         

チュンはお爺さんと2人暮らし。皆が噂する「可哀想な子」だと。

出稼ぎに出た親は何年も帰って来ていないと…。(でも実際には電話連絡は取っている)

            

食事事情も良くないせいか、やせっぽちのチュン。

彼を目の敵にしている、獅子舞チームのボスはチュンを虐めて楽しんでいる。

          

          

何とか探し当てたお師匠さんは女将さんに尻に敷かれ、暇さえあれば酒を飲む。

         

彼も獅子舞を嫌いで止めた訳じゃない、調子が出ると、つい軽くステップが出てしまう。

彼の指示の元、辛い練習や体力作り、何より家族の様な暖かな食事を食べながら

成長し着実に実力をつけて行く。そして遂に予選を突破するのだが…。

             

         

チュンの成長物語の様であって、師匠や仲間達の絆の物語でもある。

       

面白可笑しくストーリーは続いて行くが、チュンの試練はこれでもか、これでもかと

留まる所を知らない状態。

        

最初に出てきた、弱っちいチュンと最後に覚悟キメるチュンの顔が同じ顔だが

全く違う顔に見える。

             

「俺達を忘れるな」と…。

            

↑このシーンも堪らなく良かった。

        

後半からは、ムネ熱シーンが続き、殆ど泣きながら見た。

      

うれし涙か、何の涙か、もう分からない位、もう最後の太鼓のシーンなんかは

本当に「こう言うのが見たかってん」と…。又泣けた。

            

師匠が良い人でね。でもそれを上回るのは…。

 

          

師匠の奥さん。怖いんだけど、本当に良い人で師匠の一番の理解者。

子供がいない夫婦だから、彼らが私達の子供だって言う。

(こういう人に私はなりたい…。もう遅いけど)

               

  

獅子舞は2世紀頃、魏晋南北朝時代の中国大陸が発祥とされる。

現代中国の獅子舞は、前足を担当する1人と、背中と後ろ足を担当するもう1人が

獅子となり、そこに楽団も加わって、旧正月や店舗の開店祝いの場などで

「招福駆邪」として演じられる。

         

旧正月の前には祭りの催しで、獅子舞の大会があったそう。

           

   

お目出度い獅子舞の作品をお正月休みに家族でご覧になっては如何ですか?

お子ちゃま達より、父ちゃん母ちゃんの方が泣いちゃうかもな。

       

兎にも角にも「熱い」作品だす。餅は焼けないけれど…。

           

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 映画ブログへ←このバナーより、どうか一つ、ポチッとなをくれなきゃ暴れるゾウゾウあせる
にほんブログ村