■短評
以前、鑑賞しようとして序盤の緩やかさでなんとなく挫折していた映画。一度動き出してからは速かった。
■あらすじ(アマプラ紹介文より)
孤独な凄腕ヒットマンのライアンは今では足を洗い、安住の地を求めジャカルタの小島に現れた。そこで一人の少年とその母親と懇意になり、人生で初めての安らぎを感じ始める。ある日、島民の金品を奪い少女を売買する非道な海賊団のトラックに少年が轢かれ瀕死の重傷を負う。
■総評
過去一度序盤で鑑賞を挫折したように、盛り上がり出すまでは緩やかで時間もかかる。
最後まで観た今となっては、その序盤で、退屈だろうが何だろうが元殺し屋と素朴な島の家族とのあたたかな交流と友情の育みを見せなければならなかった必要性はわかる。
引けぬところまで追い詰められた後は、もう怒涛の容赦ない殺し屋スキルのオンパレード。序盤の無双さはイコライザー、終盤ボロボロになっていくところはジョンウィックの影響をかなり受けたんじゃない?という感じだが、R16+指定なところもあって残酷シーンはこっちの方が強いかも。
戦闘の中身も、バーに乗り込んでいくときのガードマンに秘密のお金(札)を渡すアイデアとか、協力してくれる殺し屋とか面白い部分があったのだが、ラストのボスとの対戦でビックリするくらい弱くなってしまったところが腑に落ちず。それまであんなに注意深くも大胆に殺しまくってたのに、なんであんな隠れ方に虚をつかれる?まあ、伏線?を活かそうと思ったのかもしれないが。どうせなら、ラストまで無双した方が良かったと思うが、そうしたってどうしても二番煎じな感じは否めないので高得点には至らない。
とはいえ、対比に出したようにイコライザーやジョン・ウィックが好きな人には楽しめる映画。ただやっぱ、いまいち主人公がルックスを含めて薄味だし、怒る理由がありふれすぎてて印象に残らないのよね。犬と愛車だったジョン・ウィックと比べたら、面白みが相当弱い。