その日は土曜日で。上の子は近所の子供たちと外で遊んでいた。私は下の子と家にいた。
すると近所の子供が家に来て。
「上の子君が車の角にぶつかった。」
最初は何を言ってるかよく分からなくて。
頭の中で、駐車してる車にぶつかった?傷つけたのか?みたいな。
でも、その子が指差す先に、上の子君が道路に倒れている姿が目に入った。
「すぐに行くから!」
と、まだ赤ちゃんの下の子を抱っこして現場に行く。
車が路肩に停まっていて。
上の子が倒れていて。
その前で男の人が電話で誰かと話している。
すぐに上の子に駆け寄ると、子供は頭を持ち上げ、「これが事故ってものなのか…」と。
痛いとか、泣くとかでなく。
アドレナリンで痛みは飛んでいるのだろう。
パッと見て、額に軽い擦り傷。
左足はありえない方向に捻れていて。
折れてるのはすぐに分かった。
でも出血もなさそうだし、意識があるのにホッとしたのか、あまり私は動揺せず冷静。それとも動揺しすぎて、怖いとか辛いとかいう感情が飛んでいるのか。とにかく泣いたり叫んだりせず、普通だった。この時、子供が倒れている所、加害者が電話している姿、路肩に停まった車が1枚に収まるように写真を撮った。
気づけば近所の人達が集まっていて。
ぼんやりしている私に、赤ちゃん抱っこしておくから準備しろと。
家に戻り保険証や赤ちゃんのお世話セットを準備。で現場に戻る。
また近所の人が、加害者の免許証写真に撮っとけと。
で撮らせてもらった。
そうだな、やっぱり動揺して頭真っ白だったんだろう。自分じゃ何も思いついてない。
でもそんな私も、
「あれ?救急車は?」
事故現場は消防の近くなので、もう到着してるはず。なのにいない。
加害者の人は先に警察か保険屋に電話したのかもしれない。
しばらくして救急車到着。同じ頃警察も到着。
子供が担架に載せられる。
とりあえずその日の救急病院に行くことになった。
私も救急車に乗り込み。
これから上の子が大変なのに下の子見れないなと。誰かお世話をお願いしなければ。
旦那は仕事で連絡つくのに時間を要す。
一番連絡がつきやすい義父に連絡して世話を頼んだ。
後で聞いたら。
私が上の子が事故にあったとしか言わないから、意識があるかとか様子が分からず怖かったと。
やっぱり私も頭真っ白だ。
旦那への連絡も義父にお願いした。
救急病院について待っている間に義父が到着。下の子を預かってくれた。
そして旦那も到着。
検査の結果、左足の骨折で入院になるけど、子供はこの病院では見れない。皆、A病院に行ってもらっていると。
A病院は県下で最大の病院。遠くもない。
そのまま救急車で転院となりました。
この時の救急病院の支払いは、
受付さんが「事故だから相手の保険会社からの支払いになる」と。
そうなのね。