こちらの続きです。
ベットに横になると
自分の胸から心臓が
飛び出すんじゃないか
と思うくらい
グングンっという
血の波打つ強さが聞こえてきて
何度も何度も
寝返りをしたり、
起き上がったりして…
ちっとも眠れなかった朝。
パパに
「ねぇ、なんだかドキドキするの」
と言ってみると
「前に言われたでしょ。我慢しちゃ
だめですよって。病院行く？ 」
と、パパが言う。
あぁ、そうでした。
2014年にバセドウ病になった時も
「どうしてここまで我慢したの？
あのね、自分の身体は自分しか
わからないのだから…
我慢しちゃダメ、というか
我慢する必要がないのよ」
と、言われたっけ。
あの時の我慢の理由は…
仕事がある、
休んだら怠けてると思われる、
病気なんて恥ずかしい、
病気なんて言ったら嫌われる、
仕事がもらえなくなる…
そんなことを思っていたっけな。
はぁ…。
早めに行くかな～、病院へ。
※アルコールインクアートで自分を解放してます
そう思いたったら吉日？（笑）
以前見ていただいた大学病院へ
いきました。
受付窓口で事情を話すと
車いすが持ってこられ、
なにも言わずに以前と同じ
診察室のベットに運ばれた
のでした。
そこに現れたのは
何とも意地の悪そうな（ごめんなさい）
お局看護師。
既に顔が怒ってる！（と見えた。
外見の印象は大事ね～）
お局が
「何でここに来たの？
なんて受付に言ったの？」
……
え？ いまそれ必要？
何で来たって苦しいからでしょ。
と、心の中で私は叫ぶが…
この時点では息が絶え絶えで
声が思うように発せられない。
「え？ 話せないの？」
と言いながら誰かに電話をする
お局。
ムカムカするぞ！
ノート、ノートに書きたい！と
心の中で思うのだけど…
もうそんな状態じゃない。
怠い。
すると呼び出された若そうに見える
看護師が何やら指示されたのか
点滴を打ちに来た。
「まずは水分を補給しますね～」
と言って私の手に針を刺す。
「先生から指示があったら
お薬を入れていきますね」
そう言って、看護師は出て行った。
※ゴールドのインクを入れた無水エタノールで
滲ませていきました
その後、心電図やレントゲン、
なんだか色々と検査をしたけど
その途中で…
脈を抑える？薬を点滴に入れ
られてから…
自分でも気分が悪くなってきた…
ところまで覚えているけど、
その後、自宅に帰って来ていて（笑）
途中の記憶がない！！
のです。
こ、怖い～！！
で、家に戻っても
ドキドキする頻脈は
依然続いていて…
でも、ボーっとする
あの気分の悪さは
何となく治まってきた。
今思うと、点滴の内容物が
身体から抜けてきた？のかと
思うんだけど…。
渡されたのは
頻脈を治める錠剤が一種類。
パパが言う。
「ご飯食べれる？
食べれないなら水分と
薬は飲んでね」
私は夜寝る前に…（寝れないけど）
錠剤を一粒…
嫌々飲むのでした。
※コピックさんのアルコールインクを使ってます
眠れない夜を過ごして…
朝方血圧計で脈を測ると、
相も変わらず
130を叩き出す。
薬飲んだのに、効かないじゃん。
飲みたくないょ、もう。
あー、
一体いつまで続くのか…。
何もする気になれず…
ソファーで
テレビをボンヤリと見るのだが…
「仕事キャンセルしてよね」
と、パパにポツリと言われ、
週末に予定していたお仕事
のリスケを申し出るのでした。
嫌だ…。
私、凄い今不快。
ムカムカする…。
あぁー！！
そういえば、病院のお局も
超むかついた！！
くそばばー（私より年下かも）
書いてやる！
と…
頭も働かないような
倦怠感にもかかわらず、
ノートを出してきて
（息子に部屋から持ってこさせた、
ありがとうよ～息子♡）
が-------っと
その時の感情を書きなぐった。
ばば―超ムカつく
首絞めるぞー
むかつくーーーーー
（殺人予告なみに怖い、ごめんなさい）
でも…
松本みこさんに教えてもらえた
通り、自分に問い続けると…
出てきた答えは…
安心したかった。
ずっとずっと
安心したかったんだ。
入院したら独りになる。
独りぼっちになる。
怖い。
淋しい。
悲しい。
嫌だー！
子供の頃の入院と同じ。
私…おばさんにムカついていた
様に見えて…
心の底からの望みは…
安心したかった
んだね。
ノートに書いているうちに
頭が整理されて
急に眠気が襲ってきて…
ソファーに座ったまま…
私は2時間近く
眠ってしまったのでした。
文中の松本みこさんは
設定変更を教えてくださって
いる憧れの人です♡
松本みこさんのブログはコチラ↓
あれ？ 私、寝れた？
でも、まだ…
ドキドキする。
書きなぐったノートを見て…
ハッとした。
あ、自分のことに向き合うって
今しかない。
この瞬間に出来ることをしたい。
そう思って
さらにノートを夢中で続けます。
すると…
苦しい胸の動悸を感じながらも
私の中にある病気にまつわる
色々な設定を頭で考えだすと…
一瞬身体の異変は止まった
かのようになります。
あ！
あぁ！
こうやって、頭を優先すると
自分の五感が鈍る…。
頻脈を感じない！！
頻脈は確かにあるの。
治ってない。
だけど、
自分がそれを感じない！！
凄い！
こういうこと
なんだ。
どういうことかと言うと、
頭を使って思考を始めると…
感じることが鈍くなる。
それは日常でも沢山あって、
例えトイレに行きたいと思っても
仕事をして我慢して鈍らせたり、
スーパーの帰り道に
紫陽花がキレイに咲いていても
今日の仕事の失敗を反省したり
言い訳を考えてたりすると
紫陽花なんて目に入らない。
今を感じられない。
そんなことを続けていると、
好きも嫌いも、
夢も希望も、
苦手もやりたいことも…
感謝できる沢山のことさえ、
何がなんだか
分からなくなるってこと。
実際は…
悩みがあるのに
ないように装う。
本当の自分の欲望が
自分で分からなくなる！
前回のバセドウ病も
そうだった。
何か変だったのに
我慢した。
感じないふりをした。
感じないでいられることが
出来たから。
それは自分で
違和感をわざと
見逃していたんだ。
向き合うのが怖かったから。
病院に行くのが面倒だったから。
いつか自然に治るかもって
思いたかったんだ。
あぁ、そうだ。
私は本当に病気になるのが
嫌だったんだ。
そして
病気になるのが怖かった。
それを認めるのが
許せなかったんだ…。
頻脈と言う切ない状況では
ありながらも…
この大きな気付きに
私は震えて…
余計にドキドキが
激しくなってしまうのでした。
続く…。
「試着室の秘密」の清水由美子／…のmy Pick