戻母依郷(おかえり)と読む。
ゴールデンウィークの期間、関西に帰郷時に訪問。
阪神新在家駅の改札から斜め左対岸をみると、瀟洒な間口に可愛いのれんが揺れている。
夜は基本的におまかせのようで、魚、肉の調理方法を好みで選ぶ感じの定食
に近いメニュー。
家族で来たときは、同じ素材でもそれぞれ違う調理をバラバラに頼んで、少しづつもらうのが
おすすめ。
すき焼き
風の甘辛味の牛肉を、思いっきり優しくした鍋
、本格的トマトソース
で煮込んだ豚や、
野球ボールくらいの大きさの、これまたふんわりやさしいハンバーグ
、たまたま手に入った
長崎・五島産あらというぷりぷり白身
の造里など、
どれもひと手間加わった優しい献立が並ぶ。
テキパキ仕切る中にも、お母さんの温かさが滲み出る女将さんにいろいろ聞きながら
食べるのも楽しい。
実家に戻って”おかえり”って言われた感じの落ち着く空間です。
![御握院の座食逸飽](https://stat.ameba.jp/user_images/20110427/02/himenogi/9f/b7/j/t02200147_0800053311189816136.jpg?caw=800)
当時はメガ盛りの凄まじさを知らず、肉南蛮そば を大盛で注文した。
その時も大将は「うちの大盛は多いけど大丈夫ですか?」と確認があったのを
ハッキリ覚えている。
出てきた大盛は、食べても食べてもそば が見えず、半泣きになりながら30分かけて
完食した。
今から思えばそれは1㌔のそば 、プラス大量の豚バラ とねぎだったんだ。
他の客も血相を変えてそば に食らいつき、グロッキーの末白旗を挙げる人が多かった。
あれから口コミで広がり、看板も出てないのに大盛況の店となった。
残す人も皆無となった。
相も変わらず大将はた った独りでそば を打ち、つゆを仕込んでいる。
皿洗い係のバイトを雇えばと思うが、頑なに彼は独りでこなす。
客側も、大将が注文を聞くまで自ら注文しない。
そば が茹で上がったタイミングや、豚肉などの具材系を仕上げているときに
勘定をしない。
など、暗黙のルールが生まれている。
値段も相当インパクトがあったが、今年ついに消費税分だけ値上げした。
でもも りそば 700㌘までは630円だから半端ない。
メニューも徐々に増えて、もり、ざる、肉南蛮、鳥 つけ、辛味大根おろし など昔からあるメニューに、
花巻 、カレー 、きざみ、ねぎそば なんていうのもある。
大将の仕込み具合で、つゆがすこーし薄かったりするのだが、そば のクオリティはさすがだと思う。
そば が思いっきり食べたい時、是非訪れていただきたい。
最近は女性もちらほら来ているようだ。
![御握院の座食逸飽](https://stat.ameba.jp/user_images/20110427/02/himenogi/f8/a1/j/t02200147_0800053311189816135.jpg?caw=800)
![御握院の座食逸飽](https://stat.ameba.jp/user_images/20110427/02/himenogi/20/50/j/t02200165_0600044911189816134.jpg?caw=800)
松竹庵@人形町
人形町は下町の風情で、洋食 屋や、すき焼き 、鳥料理 の老舗がひしめくが、良い蕎麦 屋が
少ない。
そのなかでも松竹庵は、よくお世話になっている。
メニューはもり、ざる、きつね、たぬき、花巻 から高値の天ぷら 、鴨せいろ などシンプルで、
品数も多くない。
価格も700円前後もあるが、主力は1,000円を中心としたメニュー。
サラリーマンのお昼としては連続は辛いが、人形町や水天宮をぶらりやってきたミセスなんかに は
良い感じだと思う。
ここは大盛がしっかりしていて好きだ。
時々大盛を注文してプラス200円とか出しても、普通盛りと見た目変わらない程度の盛りが良くあるが、
こちらは見事に積まれて出てくる。といっても同じ人形町界隈の堀留屋ほどメガではないからご安心を。
つゆもキリッと江戸風だが、カエシがちゃんと効いていてとぼけた味ではない。
カツ丼 が美味しいと隠れた人気です。
おばちゃんも手際が良くて、つかず離れずの接客が良い。
人形町を代表する、人形町らしいお蕎麦 屋さんです。