さて。
昨日のつづき。
おせちの起源としては、
火の神である荒神を怒らせないためにお正月に火を使わない
という発想から始まったと聞きます。
ま、みかん亭ではそもそも一切の火を使うことができませんし、コンロも電気なので、
ガンガン使ったとしても火の神様には気づかれない
だろうし、すでに昨年の11月末から、2回に渡って
『かまどの女神』たるヘスティア様にお仕えする宣言
をしちゃっているので、大丈夫だと思っていたんですけど、さて実際に年が明けてみれば、
おせちは山のように
あるし、そもそもみかんがこの時ばかりはとお酒を煽り、
あれもこれも一気観してテレビの前から動かない
ともなれば、みかん亭の誇る専属シェフ姫神・亭・みかんだとて、
燗するくらい
だし、燗をつけるくらいならば、エプロンをする必要もないわけで、一卵性双生児みたいにソックリなみかんと亭みかんを見分けることなんて、みかんにだってできやしないし、こうやってよくよく考えてみれば、三が日に台所にいたのは、結局のところはみかんだけだったのかも知れません
ま、そこのところのやや複雑な設定は役割分担は
↑に任せることにして、そんなわけで三が日の温かいお料理は、元旦の友人宅のすき焼きとお雑煮
とカップヌードルくらいでした
こうして、またそのうちにとした『えびの旨煮』の出番は早々にやってきちゃったのでした。
■材料 有頭えび 2尾 A. だし汁*1 90ml A. 清酒(料理用) 45ml A. 本みりん 大さじ1 うすくちしょうゆ 大さじ1
有頭えび(殻つき)は3%の塩水(たて塩。水 400mlに対して塩 小さじ2≒12gは分量外)で洗い、水ですすぐ。水気を拭って、背わたを抜き、ヒゲを揃えて落とし、尾節も落とす(お好みでさらに頭の先っぽも揃えて落とし、胸脚を揃え、腹肢を落とす)。『つの字』にして、頭胸部と腹部の殻の間から爪楊枝を刺して固定する(爪楊枝の先っぽは殻を貫通しないように刺す)。
小鍋(14cm鍋)に中火でAを煮立たせ*2、酒とみりんはしっかり煮切る。しょうゆを加えてひと煮立ち
させたら弱火にし、水面が落ち着いたらえびを入れて
3分煮て火から下ろし、鍋ごと冷水にとって急冷する。
汁ごと保存容器かフリーザーバッグに移して、冷蔵庫で保存する。
半日もあれば味は染み込みます。温め直しはせず、冷めたものをいただきます。
*1 鰹節と昆布のだしパックを使いました。煮出し方はだしパックの表示に準拠します。
*2 鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩少々を加えて煮てから味つけする場合には、2分だけゆで、さらにでのゆで時間は3分ではなく、2分にします。また、下ゆでしたあとのえびは、水にはさらさず、ザルにとって冷まします。
ま、なんてことはない、ごく普通のえびの旨煮。
ひさびさのみかん亭のおせち入りになったのは、
2cmほどの小さいものばかりが流通していた『くわい』の代わりを何にしてもらうか会議
の結果で、塩焼きにするか旨煮にするか、それはもう真剣に激論を交わしての加入でした
塩焼きはやっぱりアツアツよね
という亭みかんの言葉に結局は流されたという体になっていますが、実際は税別100円の有頭えびは塩焼きにするには小さ……以下、割愛。