世界観ブログ
第18話
中学生になって、
保健室に逃亡していた私でしたが、
唯一夢中になっていたものがありました
それがアニメ
小さい頃からアニメは大好きで、
ド〇ゴンボール、
セー〇ームーン、
ス〇ムダンク、
ガ〇ダム、
〇ちゃんのリボンなどジャンル問わず。
とにかく好きで
でもその中でも特に好きだったのが声優さん
当時はちょうど声優ブームで、
私にも憧れの声優さんがいました
声優雑誌を買っては、
憧れの人が出ていると何回も読んだり、
本気で声優というお仕事について、
興味を持ち始めていました
声優雑誌のオーディション募集をみて、
当時はカセットテープが主流だったのですが、
カセットテープに憧れの声優さんの歌を、
歌っているところを録音して、
応募したこともありました🎤
その時は多分不合格だったのでしょう
何も返事はなかったので
中学校3年生の時、
進路を決める頃に私は声優を目指したくて、
某養成所(有名なところです)の、
オーディションを受ける決心をして、応募しました
この行動力だけは凄いと、
私も私を褒めたい今ならですが
場所は大阪で、1人では不安だったので、
私の従妹(同い年)に付き添ってもらって旅行ついでに、
という名目で親に許可を貰って、
おもいきって挑戦しにいきました
オーディション会場に行く途中、
駐車していた車から、
憧れの声優さんの曲が(当時オリコン10位以内に入ってました)
流れていたのを今でもはっきり覚えています
オーディション自体が初めてで、
何も分からないままに飛び込んでいった怖いもの知らずな私
オーディション会場ではたくさんの、
審査員の方がいて、
俳優さんや、
監督さん、
元子役の方までさまざま
思った以上の規模で、
緊張が半端なかったです
も~ガチガチでした
オーディションを受けに来た人も、
声優志望の方だけではなかったので、
セリフ、早口言葉、歌、ダンスなど、
ほとんどすべての事を審査する形になっていました
実は私、オーディションの内容を知らずに行っていました
大ピンチ!
その中で、歌かダンスは絶対だったのですが、
何も知らずに行った私だったので、
当然何も準備できていなくて、
ダンスは全くダメだったので
とりあえず歌に挑戦することに
当時はまだスマホなんて便利アイテムはなかったので、
歌詞も調べられず、
なにも用意できていない状態で頭は真っ白
緊張はピークになり、
立ちすくむことしかできず、
3回ほど落ち着くように追い出されました
「あ~これは終わったな」って思いましたね~
4度目の正直
でも結局歌えず、
審査員の人に「カエルの歌でもいいから歌って」と、
飽きられながら言われたのを覚えています
「カエルの歌って、逆に恥ずかしくて歌えない」
と思った私…
意を決して
カセットテープで録音したあの歌を歌おう❗
何度も練習していたから大丈夫❗
そう、その曲が、行くときに通った車で流れていたあの曲でした。
最後の勇気を振り絞ってようやく
憧れの声優さんの歌を1番の途中までですが、
なんとか歌うことができました
本当にがんばった
ようやくオーディションが終わり、
外で待っていた従妹と合流した一言目が、
「遅い!」
どうやら私より後に来た人たちが、
どんどん帰っていくところを見ていたようです。
そんなこと言われても、必死だったんだよ~
随分と時間が経っていました。
でも、この言葉で正直ホッとしましたね~終わった~って
何はともあれ、いつも逃げていた私にも、
こんな力があるとは
まだ私も気づいていませんでしたが
そうそう、大阪から帰る前に、
駅でお土産を買おうと思って立ち寄ったお店で、
お土産を見ていると店員のおばちゃんが、
「それってどう読むか分かる」って、
なぜか聞かれたのを覚えています。
「ろうそく」と答えた私。
「なにわ(浪速)だよ」って怒り気味に、
おばちゃんに突っ込まれたのを今でも忘れられません。
ちょっと怖かった
そしてオーディションの結果は......
続きは次回