『ロイヤルホテル』トークイベント付き先行上映会 | himawari's diary

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鑑賞日 2024年7月22日(月)
 
 
製作年 2023年
 
製作国 オーストラリア
 
言語 英語 フランス語 日本語字幕
 
尺 91分 
 
公開日 2024年7月26日(金)
 
原題 The Royal Hotel
 
レイティング G
 
配給 アンプラグド
 
 
スタッフ
 
監督・脚本 キティ・グリーン
 
 
主なキャスト
 
ジュリア・ガーナー:ハンナ
 
ジェシカ・ヘンウィック:リブ
 
ヒューゴ・ウィーヴィング:ビリー
 
トビー・ウォレス:マティ
 
ハーバート・ノードラム:トルステン
 
ダニエル・ヘンシュオール:ドリー
 
ジェームズ・フレッシュヴィル:ティース
 
 
概要
 

ハンナ(ジュリア・ガーナー)とリブ(ジェシカ・ヘンウィック)の親友2人。
旅行で訪れたオーストラリアでお金に困り、 荒れ果てた田舎にある古いパブ「ロイヤルホテル」に滞在し、 バーテンダーとしてワーキング・ホリデーをすることに。

単なる接客バイトかと思いきや、彼女たちを待ち受けていたのは、 飲んだくれの店長や荒々しい客たちが起こす パワハラやセクハラ、女性差別の連続だった。

楽観的なリブは次第に店に溶け込んでいくが、 真面目なハンナは孤立し精神的に追い込まれ、 2人の友情は徐々に崩壊していく……。

(引用元:公式サイト)
 
 
感想
 
ドキュメンタリー映画が基になった作品ですが、
 
せっかくの旅があんなことになるなんてと思うと
 
ゾッとします。
 
 
パブ「ロイヤルホテル」で、
 
ワーキング・ホリデーを始めたハンナとリブへの
 
男たちの態度や言葉遣いにより、
 
終始、嫌な気分でした。
 
セリフのひとつひとつに反応してしまうような
 
緊迫感があったので、
 
よく練られた脚本とセリフだと思います。
 
 
ハンナはパワハラ・セクハラ男たちに
 
立ち向かっていくタイプで、
 
言動もスカッとします。
 
ただ、ハンナの言動により、
 
男たちが暴力で襲いかかってきそうで、
 
ヒヤヒヤしました。
 
一方、リブは巻かれるタイプで、
 
男たちとたわむれてしまい、
 
パブで仕事をしているのはハンナだけ、
 
みたいな状況もあり、ちょっとイラっとしました。
 
しかし、怖いから巻かれるしかない、
 
というリブの気持ちもわかります。
 
 
ハンナとリブの前に
 
ワーキング・ホリデーで来ていた
 
イギリスの女性2人はあきれるほど
 
完全に巻かれるタイプでしたね。
 
 
ラストはある意味で爽快だけど、
 
全てが解決したわけではないので、
 
モヤモヤが残ったり考える部分があったりして、
 
これが作品の狙いなのかなと。
 
 
ハンナを演じたジュリア・ガーナーは、
 
キティ・グリーン監督の
 
『アシスタント』(2023公開)でも、
 
ハラスメントに悩まされる役柄でした。
本作では『アシスタント』より、
 
かなりアグレッシブな雰囲気が印象的でした。
 
そして彼女は、2025年に
 
アメリカで公開予定のマーベルの作品
 
『ファンタスティック・フォー』で
 
シルバーサーファーを演じる予定。
 
こちらの日本公開も楽しみです。
 
 
上映後にはトークイベントが。
 
登壇者は伊藤さとりさん(映画パーソナリティ)、
 
テラシマユウカさん(GANG PARADE)
 

 

伊藤さとりさんによると、
 
女性だけのトークイベントは珍しいと。
 
確かにそうですね。
 
なぜなのか、それと業界内で経験したことも
 
本作鑑賞後としては、タイムリーな話題として
 
聞かせていただきました。
 
改善されなければいけないことは
 
まだまだ多いようです。
 
テラシマユウカさんも、
 
これまで体験したことを話してくれました。
 
推し活をする際には、
 
節度を持って行いたいものだと思いました。
 
 
本作の役柄で言えば、
 
伊藤さとりさんはハンナタイプ。
 
テラシマユウカさんはリブタイプだそう。
 
それぞれタイプ別の考えが聞けて、
 
おもしろかったです。
 
 
ラストに関しては海外では、賛否両論だとか。
 
これも観る人によって感覚が違うのは
 
理解できますね。