『アシスタント』 | himawari's diary

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映画、美術館、読書、おいしいものなどで楽しく過ごす日々

 

 
鑑賞日 2023年7月3日(月)
 
 
製作年 2019年
 
製作国 アメリカ
 
言語 英語 日本語字幕 中国語(字幕無し)
 
尺 87分 
 
公開日 2023年6月16日(金)
 
原題 THE ASSISTANT
 
レイティング G
 
配給 サンリスフィルム
 
 
スタッフ
 
監督・脚本 キティ・グリーン 
 

主なキャスト

ジュリア・ガーナー:ジェーン

マシュー・マクファディン:ウィルコック

マッケンジー・リー:ルビー

クリスティン・フロセス:シエナ

ノア・ロビンズ:男性アシスタント

ジョン・オルシーニ:男性アシスタント
 
 
概要
 
名門大学を卒業したばかりのジェーンは、映画プロデューサーという夢を抱いて激しい競争を勝ち抜き、有名エンターテインメント企業に就職した。業界の大物である会長のもと、ジュニア・アシスタントとして働き始めたが、そこは華やかさとは無縁の殺風景なオフィス。早朝から深夜まで平凡な事務作業に追われる毎日。常態化しているハラスメントの積み重ね……しかし、彼女は自分が即座に交換可能な下働きでしかないということも、将来大きなチャンスを掴むためには、会社にしがみついてキャリアを積むしかないこともわかっている。ある日、会長の許されない行為を知ったジェーンは、この問題に立ち上がることを決意するが――。
(引用元:公式サイト)
 
 
感想

内容が内容だし、エンタメとは違うので

おもしろいとは感じませんが、

色々考えさせられます。


『SHE SAID シー・セッド その名を暴け』と

比較されがちな作品ですが、

描かれる目線は違っています。

『SHE〜』は直接の被害者ではなく

第三者の女性記者による告発、

本作はハラスメントを感じている

女性本人目線で描かれています。 


ジェーンは週末も出勤、

平日は暗いうちから出勤、

先輩の男性アシスタントから、

面倒なことを押し付けられて、

結局会長に怒鳴られるのはジェーン。

人事へ現実を訴えても、

半ば脅し、といった態度で

全てなかったことにさせられるという、

大変居心地の悪い職場。

映画プロデュユーサーになることを

目指し続けるには、悪事、不公平を

黙認するしかないと、

ジェーンは絶望しているように見えます。

本作中のジェーンの表情は、

無表情、もしくは辛そうな表情で、

笑うシーンは一度も無し。

若いのにすっかり疲弊しているのが

気の毒ですね。


BGMもほとんどないので

静かに淡々とジェーンの1日と

ムカつく男性陣を見つめることになります。

最悪はトップに君臨する会長なのですが、

会長自身の姿は映像には映りません。

電話の声とジェーンの行動により

会長のセクハラを感じ取らせる手法でした。


こういうのって、

映画業界に限ったことではないと思います。

ジェーンのように1人で悩み、

疲弊している女性が

救われることを願います。 


本作の鑑賞で、

恵比寿ガーデンシネマを訪れました。

こちらはしばらく休館していて、

昨年の11月に再オープンされました。

再オープン後は、

なかなかタイミングがなかったので

久しぶりの訪問です。

シートの前後、左右の間隔が広めなので

ゆったり鑑賞できました。