『マンティコア 怪物』第35回東京国際映画祭(2022) コンペティション部門出品作品が公開中。 | himawari's diary

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鑑賞日 2024年4月28日(日)
 
 
製作年 2022年
 
製作国 スペイン・エストニア
 
言語 スペイン語・日本語 日本語字幕
 
尺 116分 
 
公開日 2024年4月19日(金)
 
原題 Manticora
 
レイティング PG12
 
配給 ビターズ・エンド
 
 
スタッフ
 
監督・脚本 カルロス・ベルムト
 
 
主なキャスト
 
ナチョ・サンチェス:フリアン
 
ゾーイ・ステイン:ディアナ
 
アルバロ・サンス・ロドリゲス:クリスチャン
 
アイツィベル・ガルメンディア:サンドラ
 
 
概要
 

空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーのフリアン。VR空間で獣のデザインを立体的に形作っていく。

ある日、自宅で作業をしていると助けを求める子どもの声が。アパートの向かいの部屋から炎があがっている。玄関のドアが開かずパニックになっているクリスチャン。フリアンは必死にドアを蹴破り教い出す。

夜中、息が苦しくなり目を覚ますフリアン。病院にたどり着くと気を失ってしまう。しかし、心電図も検査の数値も正常だ。強いストレスや恐怖に対する脳の自己防衛によるパニック発作だと診断される。

フリアンは同僚サンドラの誕生日パーティーで美術史を学ぶディアナに出会う。聡明でどこかミステリアスなディアナ。彼女の父は2年前に脳卒中を患い、いまはふたり暮らしで、ほぼひとりで介護をしているという。映画やゲーム、アートについて語りあい、次第に惹かれ合っていくふたり。

しかし、フリアンはある秘密を抱えていた。それは火事から子どもを救ったあの日から、まるで肺に吸い込んでしまった煙のように彼の中で静かに渦巻いている”ある感情”。やがてそれが思いもよらぬマンティコア【怪物]を作り出してしまう..。

(引用元:公式サイト)
 
 
感想
 
東京国際映画祭では、好みは別として、
 
いろんなタイプの作品が上映されるので、
 
それが楽しみでもあります。
 
 
本作は、第35回東京国際映画祭(2022)
 
コンペティション部門で上映された作品。
 
 
同日公開に『異人たち』 もありました。
 
こちらは第36回東京国際映画祭(2023)
 
ガラ・セレクションで上映された作品。

2作品とも賛否両論ありそうなタイプです。


個人的には、

『異人たち』は賛。

『マンティコア 怪物』は、

部分的に賛、その他は賛よりの否、

といったところです。


オープニングでフリアンが、

VRで獣のデザインを製作する様子が

興味深かったので、おもしろそう、

と思いましたが、なかなか本題に入らず。

途中までは内気で日本オタクの

青年・フリアンの、恋愛モノみたいな感じ。

伊藤潤二、寿司、ウナギなどの話題が出ます。

テイクアウトした寿司のバッグに

「KITSUNE」と書いてありましたが、

スペインにそういう名前の

寿司バーが本当にあるみたいですね。

あと、プラド美術館を訪れるシーンがあり、

ストーリー展開は別として、

ステキだったので、印象的でした。


終盤はザワッとしましたが、

「怪物」を意味するのは、フリアンに

限ったことではないのかも……。


フリアンが出会ったディアナは

活発なタイプですが、

相手を完全に支配できる状態が好きそうで、

その辺りにも微妙な恐怖を感じました。
 
それと、子供の感性の鋭さは侮れないな、

というのも感じました。