『コヴェナント 約束の救出』理不尽な戦場で、契約と誓いと約束を守るために......。 | himawari's diary

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鑑賞日 2024年2月27日(火)
 
 
製作年 2023年
 
製作国 イギリス・スペイン
 
言語 英語・ダリー語 日本語字幕
 
尺 123分 
 
公開日 2024年2月23日(金・祝)
 
原題 Guy Ritchie's the Covenant
 
レイティング G
 
配給 キノフィルムズ
 
 
スタッフ
 
監督・脚本・製作 ガイ・リッチー
 
脚本・製作 アイヴァン・アトキンソン 
 
 
主なキャスト
 
ジェイク・ギレンホール:ジョン・キンリー
 
ダール・サリム:アーメッド
 
ジョニー・リー・ミラー:ヴォークス大佐
 
エミリー・ビーチャム:キャロライン・キンリー(ジョンの妻)
 
アレクサンダー・ルドウィグ:デクラン・ブレイディ
 
アントニー・スター:エディ・パーカー
 
ボビー・スコフィールド:スティーヴ・カーショー
 
 
概要
 

2018年、アフガニスタン。タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す部隊を率いる米軍のジョン・キンリー曹長は、アフガン人通訳として非常に優秀だが簡単には人の指図を受けないアーメッドを雇う。通訳には報酬としてアメリカへの移住ビザが約束されていた。部隊は爆発物製工場を突き止めるが、タリバンの司令官に大量の兵を送り込まれ、キンリーとアーメッド以外は全員殺される。キンリーも腕と足に銃弾を受け瀕死の状態となるが、身を潜めていたアーメッドに救出される。アーメッドはキンリーを運びながら、ひたすら山の中を100キロ進み続け、遂に米軍の偵察隊に遭遇する。7週間後、回復したキンリーは妻子の待つアメリカへ帰るが、アーメッドと家族の渡米が叶わないばかりか、タリバンに狙われ行方不明だと知って愕然とする。アーメッドを助けると決意したキンリーは、自力でアフガニスタンへ戻る——。

(引用元:公式サイト)
 
 
感想
 
戦争映画であり、ヒューマンドラマでもあり。
 
予告編から想像した以上の感動がありました。
 
 
ガイ・リッチー監督は、アフガン問題と
 
アフガン通訳についてのドキュメンタリーを基に
 
本作をフィクションとして作ったとのこと。
 
実際に通訳者は家族も含め多くが殺害され、
 
今なお身を隠している人も多数いるそうで、
 
胸が痛みます。
 
 
理不尽なことも多い、アフガニスタンの戦場。
 
アーメッドが瀕死のキンリーを
 
必死で米軍偵察隊に送り届ける。
 
キンリーはアメリカに戻ってから、
 
アーメッドの状況を知り、
 
半狂乱になって何とかしようとし、
 
ついには再びアフガニスタンへ。
 
これらの、それぞれのパートが、
 
どれも緊迫感・見ごたえがあり、
 
心を揺さぶられました。
 
 
キンリーと通訳のアーメッドの間には
 
通訳の報酬がビザであるという
 
契約の上ではあるものの、
 
多分友情が芽生えていったのだろうと。
 
2人の友情がとても静かだったのが
 
印象的でした。
 
どんなときでもハグするわけでもなく、
 
サムズアップするくらい。
 
これがちょっとコミカルで、
 
そして意外とリアルに感じられました。
 
 
キンリーを演じたジェイク・ギレンホール、
 
アーメッドを演じたダール・サリム、
 
どちらも静と動があり、律儀でもある役柄が
 
とてもよかったです。
 
アーメッドが通訳だけでなく、
 
戦闘能力が高いのもすごかったです。
 
(そうでなければ、
 
ストーリーが成立しないのですが......)
 
アントニー・スター演じるキンリーの協力者の
 
パーカーは終盤で活躍しました。
 
去り際は、カッコよすぎましたが
 
印象に残りました。
 
 
エンドロールでは、
 
実際の人物たちの画像が。
 
笑顔があったのが救いでしたが、
 
いろいろ考えると切ないし、
 
胸がいっぱいになりました。