「永遠の都 ローマ展」カピトリーノのヴィーナスが奇跡の初来日! | himawari's diary

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鑑賞日 2023年12月6日(水)

 

会場 東京都美術館

 

 

概要

 

永遠の都ローマ ― 二千年を超える栄えある歴史と比類なき文化は、古代には最高神をまつる神殿がおかれ、現在はローマ市庁舎のあるカピトリーノの丘を中心に築かれました。その丘に建つカピトリーノ美術館は、世界的にもっとも古い美術館の一つに数えられます。同館のはじまりは、ルネサンス時代の教皇シクストゥス4世がローマ市民に4点の古代彫刻を寄贈したことにさかのぼります。古代遺物やヴァチカンに由来する彫刻、またローマの名家からもたらされた絵画など、その多岐にわたる充実したコレクションは、古代ローマ帝国の栄光を礎に、ヨーロッパにおける政治、宗教、文化の中心地として発展したローマの歩みそのものにも重ねられます。

本展は、カピトリーノ美術館の所蔵品を中心に、建国から古代の栄光、教皇たちの時代から近代まで、約70点の彫刻、絵画、版画等を通じて、「永遠の都」と称されるローマの歴史と芸術を紹介します。

なお、2023年は、日本の明治政府が派遣した「岩倉使節団」がカピトリーノ美術館を訪ねて150年の節目にあたります。使節団の訪欧は、のちの日本の博物館施策に大きな影響を与えることになりました。この節目の年に、ローマの姉妹都市である東京、さらに福岡を会場として、同館のコレクションをまとめて日本で紹介する初めての機会となります。

(引用元:公式サイト)

 

 

感想

 

↑のポスタービジュアルは

 

『コンスタンティヌス帝の巨像の頭部』(複製)

 

1930年代(原作は330年ー37年)

 

石膏にブロンズ(原作はブロンズ)

 

この頭部だけで約1.8メートル。

 

その他、左手、左足の展示も。

 

全体像の高さは少なくとも12メートル、

 

想像するだけで凄まじいものがあります。

 

ローマ皇帝のパワーを感じる迫力に

 

圧倒されました。

 

タイムスリップしたような、

 

不思議な気分も味わいました。

 

 

 

『モエシアの艦隊』(トラヤヌス帝記念柱からの石膏複製)

 

1861ー62年(原作は113年)

 

古色加工をした石膏

 

 

右側がトラヤヌス帝と将校。

 

左側には生き生きとした動きの兵士たち。

 

 

 

『デケバルスの自殺』(トラヤヌス帝記念柱からの石膏複製)

 

1861ー62年(原作は113年)

 

古色加工をした石膏

 

 

最期の戦いに勝利するローマ軍。

 

追い詰められたダキア人のデケバルス王が

 

曲刀で自らの命を絶とうとする場面。

 

トラヤヌス帝記念柱の一連の複製を

 

希望したのはナポレオン3世。

 

これらのモニュメントを権力の象徴とし、

 

自らを重ねたとか。

 

 

 

さて、こちらが奇跡の初来日、

 

古代ヴィーナスの像の傑作。

 

『カピトリーノのヴィーナス』 

 

2世紀 大理石

 

 

↑はポストカード。

 

肌の質感や布の柔らかさが感じられる。

 

普段はカピトリーノ美術館以外では見られないので

 

とっても貴重な機会。

 

 

 

『ディオニュソスの頭部』

 

2世紀半ば 大理石

 

 

こちらもポストカード。

 

16世紀以降、最も研究・賞賛・複製された、

 

古代彫刻のひとつとされる。

 

 

 

その他、気になった作品のポストカードを

 

何枚か購入。

 

 

左上

 

『ローマ教会の擬人像』

 

ローマ派工房 13世紀初頭

 

モザイク、石とガラスのテッセラ

 

 

右上

 

『聖母子と天使たち』

 

ピエトロ・ダ・コルトーナ

 

1625ー30年 油彩、カンヴァス

 

 

左下

 

『聖女カエキリア』

 

ジョバンニ・フランチェスコ・ロマネッリ

 

1640-47年頃 油彩、カンヴァス

 

 

右下

 

『ロムルスとレムスの発見(ピーテル・パウル・ルーベンスに基づく』

 

ドメニコ・コルヴィ

 

1764-66年

 

 

 

『聖女カエキリア』と『聖母子と天使たち』の

 

マグネットが綺麗だったので

 

こちらもおみやげに。

 

 

 

 

いい記念となる入場者プレゼントはコースター。

 

 

 

 

会場周辺の風景も楽しい。

 

 

1985年に設置されて以来東京都美術館の

 

シンボルとも言える、この銀色の球体は

 

『my sky hole 85-2 光と影』という作品。

 

作者は彫刻家の井上武吉。

 

球面に映る歪んだ風景もおもしろい。

 

 

 

 

紅葉も美しい。

 

 

 

すがすがしい空気を満喫。