『異人たち』第36回東京国際映画祭 ガラ・セレクション | himawari's diary

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鑑賞日 2023年10月25日(水)
 
 
製作年 2023年
 
製作国 イギリス・アメリカ
 
言語 英語 日本語字幕
 
尺 105分 
 
公開日 2024年春 → 2024年4月19日(金)
 
原題 All of Us Strangers
 
配給 ディズニー
 
 
スタッフ
 
監督・脚本 アンドリュー・ヘイ
 
原作 山田太一著 「異人たちとの夏」
 
 
主なキャスト
 
アンドリュー・スコット:アダム
 
ポール・メスカル:ハリー
 
ジェイミー・ベル:アダムの父親
 
クレア・フォイ:アダムの母親
 
 
概要
 

夜になると人の気配が遠のく、ロンドンのタワーマンションに一人暮らす脚本家アダムは、偶然同じマンションの謎めいた住人、ハリーの訪問で、ありふれた日常に変化が訪れる。ハリーとの関係が深まるにつれて、アダムは遠い子供の頃の世界に引き戻され、30年前に死別した両親が、そのままの姿で目の前に現れる。想像もしなかった再会に固く閉ざしていた心が解きほぐされていくのを感じるのだったが、その先には思いもしない世界が広がっていた…

(引用元:公式サイト)
 
 
感想
 
想像以上によかったです。
 
本編前のアンドリュー・ヘイ監督の
 
ビデオメッセージも嬉しかったです。
 
 
アダムはロンドンの
 
タワーマンションに住んでいて、
 
脚本家として成功したのだろうと思われますが、
 
孤独な日々を過ごしていて、
 
12歳の時に事故で両親を亡くした喪失感も
 
引きずっています。
 
ハリーとの出会い、そして両親との再会は
 
奇妙だし永遠ではないとわかっていても、
 
その安らげる場所を失いたくないと願う姿は
 
とっても切なく、胸が痛みました。
 
どんな状況でもいいから一緒にいたいと
 
思う気持ちは理解できたし感情移入できました。
 
特にクリスマスのシーンは幸せすぎて
 
泣ける思いでした。
 
 
ちょっとザワっとするシーンもありますが、
 
最終的にはエモーショナルなものへと
 
昇華されていて、とてもすてきでした。
 
 
もしかして、あれは...... という深読みで
 
いろいろ考えたりもしましたが、
 
それもおもしろさの一部でした。
 
 
本作の原作「異人たちとの夏」は
 
大林宣彦監督も1988年に映画化していますが、
 
未鑑賞なので今度、観たいと思います。