『ギャング・オブ・アメリカ』 | himawari's diary

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映画、美術館、読書、おいしいものなどで楽しく過ごす日々



 鑑賞日 2022年2月6日(日)



製作年 2021年


製作国 アメリカ


言語 英語 日本語字幕


尺 120分 


公開日 2022年2月4日(金)


原題 LANSKY


レイティング R15+


配給 アルバトロス・フィルム



スタッフ  


監督・脚本 エタン・ロッカウェイ 


原案 ロバート・ロッカウェイ、エタン・ロッカウェイ 



主なキャスト


ハーヴェイ・カイテル:マイヤー・ランスキー


サム・ワーシントン:デヴィッド・ストーン


 

概要

 

1981年、マイアミ。作家のデヴィッド・ストーンは、伝説的マフィアであるマイヤー・ランスキーの伝記を書くことになる。出された条件は、『俺が生きているうちは、誰にも読ませるな』。そして、インタビューがはじまり、ランスキーは自らの人生を赤裸々に語りはじめる。それは、半世紀以上におよぶ、ギャングたちの壮絶な抗争の記録だった。

貧しい幼少時代、ラッキー・ルチアーノとの出会い、そして殺し屋集団《マーダー・インク》を組織し、ついにはアル・カポネやフランク・コステロと肩を並べる存在まで上り詰め、巨万の富を築いたランスキー。

インタビューが終わりに近づいた頃、ストーンはFBIが3億ドルともいわれるランスキーの巨額資産を捜査していることに気づく。捜査協力を強いられたストーンは、ある“決断”を下すことになる・・・・・・。

(引用元:公式サイト)

 

 

感想


実在の人物、アメリカのマフィアである


ランスキーの人生を描いた作品です。


アル・カポネなどと比べると


ちょっと地味ではありますが


ハーヴェイ・カイテルの存在感で


静かな感動を覚えました。




ハーヴェイ・カイテル演じるランスキーが


サム・ワーシントン演じる作家デヴィッドの


インタビューに応じながら


過去の人生を語ります。


ランスキーの若い頃の過去は別のキャストで


回想シーンとして描かれています。


そのため、ハーヴェイ・カイテルは


インタビューを受けるカフェで


座って語るシーンがほとんどです。


他には時々海岸を散歩しながら話したりなど


ちょっと出かけるくらいです。


穏やかに話しているようですが


眼光は鋭いので、単なる一般人ではないな、


という雰囲気を醸し出しています。


ちょっと驚いたのは、ハーヴェイ・カイテルが


思ったより老けて、細くなっていたことです。


久しぶりに見たせいでしょうか。


ちょっと切なくなってしまったのですが、


演技の渋さや貫禄が出たのはよかったです。



若き頃のランスキーはバグジーと出会い


コンビでのしあがっていきます。


過去には『バグジー』に脇で出演した


ハーヴェイ・カイテルが、


今回は主演でランスキーを演じたのは


本人としても感慨深いのではないでしょうか。



事実を基になっているだけに、


歴史的な出来事が描かれているのは


興味深いです。


禁酒法時代の潜りのバーの様子や


アル・カポネの名前も出てきます。


第二次世界大戦の裏話的なこともあり


もう一度観て細かいところを復習したいです。




ランスキーの


「フォードは車を作ったのではない。


作ったのは人に与えた自由だ」


「金を失うのは大したことではない。


自分を失ったらおしまいだ」


などの言葉がとっても印象的でした。


渋く年齢を重ねた、


ハーヴェイ・カイテル自身の言葉のようでした。