生きるということ | 仕事とピアノ×2

仕事とピアノ×2

気づけば娘は思春期に突入。ピアノの練習しない息子の「やめるやめる詐欺」もかれこれ5年が過ぎようとしてます。
私は健康寿命を考える健診業務。何気にびょ

フジコ・ヘミングさんが亡くなった。


彼女の演奏を1度観に行ったことがある。当時でも高齢。死んだら観れないと思い出かけた。

その前の日。80歳手前の患者さんの胃瘻造設術に入った。胃瘻にしないと施設に入れないとか、家族の思いがあったと思うが、造設しても身体レベルはほとんどの人が変わらない。胃瘻造設は複雑な思いがわく。



当時のフジコ・ヘミングさんは80歳は過ぎていた。80才過ぎてもツアーで飛び回っている。舞台に立つにあたり、練習したり曲目を考えたり、衣装だって自分で用意しなくていけない。そうとう強靭なエネルギーがいるでしょう。


フジコ・ヘミングさんより若い人が寝たきりで胃瘻。80歳過ぎても舞台に立つ。

人の人生ってなんだろう。。。そんな事を考えながら聴いていた。


そのせいか、別れの曲では死んでこの世と別れる感情がわき、エオリアンハープでは花畑と三途の川が見えた。



最後はそんな情景を思い浮かべる自分に笑えてきてしまった。とはいえ、フジコ・ヘミングさんの演奏は、生きることに対するエネルギー、パワーがもらえるようなオーラと音だったなぁ。



その後はテレビで拝見したが、高齢者が一人で生きるって、意思を強く持たないと無理。そして相手に要求を伝える事ができないとだめ。認知症なんてなってられない。すごい強さを感じた。




亡くなって寂しいと思う反面、これで楽になったかな?そんな思いでいる。