昨日から厳寒がやってきて、北国の大雪のニュースがありましたが、暖かかった先週から急だったので、冷えがこたえそうな年末ですね
わたしも、今日は暖房しっかりかけていますが、みなさん、暮れの忙しさもありますから、冷えからの疲れが残らないよう暖かくして気をつけてくださいね
さて、昨日は、今年最後の薬膳料理教室でした
テーマは、もちろん「冬の薬膳養生」
ブログにも書きましたが
冬は「寒邪」の季節で、「腎」が弱りやすく
寒さから来る冷えの対策が大切です
一言で言えば
①「補陽」②「補腎」③「健脾」
①の「補陽」になる温性の食べ物について紹介しましたが
今回は、②の「補腎」について簡単に書いてみます
「腎」とは現代医学でいう腎臓だけを指すのではなく
生殖、ホルモン全般、膀胱、骨、髄、脳、聴覚、毛髪なども含まれ、小さい子の発育成長から人間の老化にまで関連深いものです
(なので、アンチエージングにも大切になっているのが「腎」)
冬は寒邪が侵入しやすく、冷えによる運動障害がでたり
血流が悪くなり、滞って固まってしまって風邪を引くと治りにくいく、坐骨神経痛など痛みや関節の拘縮を引き起こしやすいです
また、冬になりやすい病気に、
狭心症 心筋梗塞等もありますから
「補腎」対策は、全ての世代のみなさんにして頂きたいです
(最近、明治のR○のCMで「冬はやっぱり弱るから」っていうキャッチフレーズ、よく目にします若い人も、冬はやっぱり寒さで弱るんですね)
では、どんな物を摂ると「腎」にいいのでしょう?
冬の薬膳①では、温性の食べ物を紹介しましたが
「腎」を元気にするという観点ですと・・・
1.腎の機能を高めるものを摂る=補腎
腎の力を養う食べもの=(黒いものなど)を摂りましょう
食材)黒米、黒ごま、黒きくらげ、クコの実、海草類 など
2.腎の機能を高め、陰(カラダに必要な水分)を補うものを摂る=補陰
腎に作用し、身体に必要な水分である陰を増やすものを食べましょう。
食材)すっぽん、なまこ、クコの実、あわび、牡蠣、黒ごま、鴨肉など。
それと、ちょっと前回とかぶりますが・・・
3.腎陽を補うもの(温性のもの)を摂る=補腎
腎を温めるような食材をとり、腎の機能をアップさせましょう。
食材)鶏肉、羊肉、エビ、ニラ、クルミ、酒、山芋など
・・・がおすすめです
・・・というようなお話を余談も入れながら、楽しく講義を終え
いろんな腎にいい食材も紹介しました
そして、早速、冬の食養生の調理実習
ほうれん草の胡桃和え(クコの実を添えて)
160℃でこがさないように揚げた
温性の鶏肉の
ささみのコーンフレーク揚げ(クリームチーズ入り)
山芋と玉ねぎの豆乳ポタージュ(紅麹のピンク色)
毎日でも食べたい塩昆布炒り黒米黒豆ご飯
(うちでは通称:長生きご飯とよんでます)
スイーツは、温性の温かい紅茶と頂いた
レーズンのせ焼きリンゴ
(甘酸っぱさが強く、固めの秋映えりんごで、熱性のシナモンが効いてましたよ)
で、温性のキンカンがあったのでサービスメニューに
ごま油甘酢で無限大根になる、キンカンと大根のサラダ
(但し大根は涼性で、生を食べ過ぎると冷えるので、注意です)
お一人2品作るので、ちょっと遅めの試食タイムでしたが
今日は、みんな上手くできあがりました
そして、もう一品、生徒さんのOさんが手作りの
「茎わかめと干し椎茸の佃煮」を持ってきてくださり試食~
茎わかめが、まるで真昆布のように美味しく絶品でした
「腎」には、鹹味(海の塩から味)もよく
海藻や海産物もいいんです(塩分多い佃煮は食べ過ぎは注意)
コロナ渦で、数年間、薬膳料理教室は休講していましたが
この春から再開できて、本当によかったと感謝しています
過去記事:「薬膳料理教室、3年ぶりに再開☆彡」
新入生の方々に、これまで入門講座のように、季節を追ってやってきたこの講座も、一回りしたら、五臓や気血水などの基本的なお話や症状や体質にあった薬膳のお話もどんどんしていきたいなと思っています
何より、生徒さん方やご家族の皆様が未病を防ぎ、お元気に健やかに暮らしていかれるよう、一緒に学ぶ姿勢で、楽しくわかりやすい講座をこれからも目指していきたいと思っております
「食は、命!」
みなさんも、季節や体質に合った食養生で
来年も、健やかに生き生きがんばってくださいませ
今日も、長いブログを最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m
*冬の食養生③は、「冬の健脾」について書こうと思います
Happiness color
国際中医薬膳管理師
田中 真澄
*「雪の華」~大阪もそろそろこんな季節です