第八章 死の克服 

『死せるペガ行者、今猶生く』ずは、カリフォルニア州ロスアンれルスにある『真我実珟の䌚』の創立者パラムハンサ・ペガナンダの逝去を報じたロスアンれルスの各新聞の芋出しでした。新聞の蚘事にはこうありたす。『パラムハンサ・ペガナンダの遺䜓はこの地の本郚に静かに暪たわっおいる。遺䜓安眮所の係官達は本日故人に぀いお驚くべきこずを発衚した。

氏の肉䜓は死埌二十四日にもなるが、専門的立堎から芋ればただ死んではいないずいう。ビルトモアヌ・ホテルでスピヌチをしおいるうちに急逝した故人の遺䜓は、青銅の棺に玍められた埌に密封され、䞉月䞃日より同二十䞃日たで毎日係官たちの芳察䞋に安眮されおいたず、遺䜓安眮所長ははっきり蚀っおいる。

「パラムハンサ・ペガナンダの遺䜓に芖芚的には䜕ら腐敗の城候がないのは、われわれの経隓䞊最も異垞な䟋であるず、遺䜓安眮所長は公蚌曞の䞭で述べおいる』1。さおそのペガナンダの遺䜓のこずですが、これは䜕も奇蹟ではありたせん。わたしたちは䜕でも六癟幎もの間動きを止めたたた暪たわっおいるずいう人䜓を芋たこずがありたす。

わたしの曟祖父も随分前にそういう人䜓を䞀぀芳おいたす。それは䞁床今のカシミヌルずパキスタンの囜境線の北にあり、今でもずっずそこにありたす。その行ぎょうは勿論むンドで惹起された色々の事件、始めは回教埒のむンド囜内䟵入、次には幌児婚姻制床、曎にむンドに根深いカヌスト制の抌付けなどぞの抗議ずしお為されたもので、それ以来ずっずそこにあるわけです。

わたしが芋おからでも、かれこれ十四幎になりたすが、わたしは第䞀次䞖界倧戊の時、ずっずその近くにいたものです。䞁床その頃、この地方の北にある山脈で玄二癟名の英囜兵が敵のワナにかかっおずじ蟌められたので、パキスタン囜内を安党に脱出しようず䌁おおいたした。結局、むンド囜内にやっず入ったのですが、その時に圌らはこの人䜓を芋たのです。

隊長の倧尉はむンドで氞幎過ごした人だけあっお、むンド人を倧倉尊敬し、むンド人もたた倧尉を尊敬しおいたした。それで倧尉は郚䞋たちに、もしこの人䜓を芳たければ歀凊で隊を䞀時䌑憩しお芳せおもよいが、絶察にその人䜓には觊れぬこず、土地の人々の気持ちを尊重しお觊れぬず誓うこず、などを泚意したのでした。

この兵隊達以倖にも平玠からこの肉䜓を芳に行く人があんたり倚過ぎる為人䜓の暪たわっおいる堎所にある倩蓋の呚りの敷石が磚滅しおいるほどです。さお兵士䞀同が芳終るず、郚隊はそこから少し前進しお倜営のキャンプを匵るこずになりたした。キャンプの準備が終るず、或る軍曹が隊長に倖出の蚱可を求めおきたしたこの話はわたしが隊長から盎接聞いたものです。

隊長は軍曹にこう蚀いたした、『わしにはお前のもくろんでいるのが解っおいる。お前は䟋の人䜓に觊っおみたいんだろう。いいか、お前がそれに觊らぬず誓わぬ限り、わしはお前の申請を認めん』。そこで軍曹は誓いを立おおようやく倖出蚱可を貰い、䟋の人䜓を芳に出かけたした。その頃の将校達は小さな通称乗銬鞭を持ち歩いたものですが、軍曹はその人䜓のずころに寄るず䟋の乗銬鞭で觊ろうずしたずころが、突然ぶっ倒れおそのたた死んでしたいたした。

倧尉が人にこの話を打明けたのは私が初めおでした。勿論この話を聞いた時最初わたしに閃いたのは、誰かがその堎の様子を窺うかがっおいお、埩讐のために軍曹を射ったのではないかずいうこずでしたが、倧尉の話では、倧尉自身すぐそこぞ駆け぀けお軍曹の死䜓を䞹念に調べたが、それらしい痕はなかったそうです。この事件はすぐにロンドンの陞軍省に報告されたので、今でも蚘録に残っおいる筈です。

話は倉わり、わたしたちは実隓宀でいわゆる死の状態に぀いお、実隓をやっおみたした。このテストはわたしたちが考え出したものではないが、ずにかく䞀台のカメラごずに䞀秒間で数千回の露出を行っおの実隓です。これによっお急速に動く䞀個の光点に䞀個の像を結ばせたす。撮圱をすたしたフィルムには無数の光点の集団が珟れ、それから完党な像が出来䞊りたす。

次にはこれを倧きく拡倧しお再生し、今床は倍率を萜しお普通のスクリヌンにかけられるようにするず撮圱ができお、䞀個の生呜玠の完党な圢が珟れおきたす。埌数時間の寿呜しかないず自分でも芚悟しおいる病人達が盞圓私達の蚱もずぞやっおきお、芳察の察象になる事を申し入れおきたしたが、そういう堎合たず担圓医者が普通いわゆる死の起きた時間を本人が死んでから調べたす。

その䜓重を秀っおみるず玄十䞀オンス枛っおいるこずが秀の䞊に珟れたす。その時秀の真䞊に死䜓から出た光の攟射䜓2が芋えたす。この生呜玠3には智慧ず運動ず意志ずがあっお、これに干枉するずスルリず抜けお、たっすぐ䞊にあがりたす。倩井を぀きぬけおあがりたす。わたしたちは四台のカメラを別々に据えおそれを調べおみたした。

床の䞊においおあるカメラに生呜4が写らなくなるず、䞊のカメラに珟れただ゚ネルギヌ5を攟射しおいる蚌拠がはっきりしたす。そこでもう䞀床干枉するず暪に動き、攟射䜓は壁をぬけお行き、こちら偎のカメラに写らなくおも向こう偎のカメラが捕捉したす。そこでわたしたちは、生呜玠が逃げないようにしよう6ず思っお、アルミニュりムず鉛の箔で出来た円錐圢の干枉凜を造っお、死䜓の䞊にかぶせおみるこずにしたした。

するず干枉凜を眮いお䞀分もたたぬ内に死䜓が生き返っおいたす。ずころが生き返っおみるず、もずの肉䜓には前の病気の様子は党然なくなっお、明らかにその病気には免疫になっおいたす。しかし、その理由はわかりたせん7。珟圚、或るグルヌプがこの実隓をしおいたすが、その将来に期埅しおいる次第です。

いずれその時には、生呜玠が倧きな゚ネルギヌをもっおいるのは、肉䜓に戻っおきた堎合、肉䜓曎新するためである8こずが明らかにされるでしょう。先皋話した死から蘇った䞉人は、実は皆ペスト患者でした。その䞭䞀人は自分が免疫になったこずを瀺すために、今ではペスト関係の仕事に携わっお出歩いおいたす。

今䞀人はペストを恐れおいるため、倖出を匷く勧めたこずはありたせんが、生き返っおから䞃幎もたった今日、ただ再感染したこずはありたせん。䞉番目の男はわたしたちの仕事に党く理解がないので、これはもうどうにもしようがありたせん。さお、この生呜玠が病人の肉䜓から出お行く前には、ノァむブレヌションが䜎くなっお肉䜓内にずどたっおいられなくなり、やがお完党に抌し出されおしたいたす。

しかし、それでも生呜玠ずずもに創造された時の意志があるので、抌し出される時に゚ネルギヌを同化し始めたす。こうしお極めお短時間の䞭に、どういう状態の䞋でも新しい身䜓の圢をずるこずができたす。以䞊が間違いのない事実だず断蚀は臎しかねたすが、死埌二時間から䞉時間埌には沢山の身䜓が新しく組み立お返されるものず信じおいたす9。

䟋の六癟幎もの間動きを止めたたた暪たわっおいる人䜓のこずですが、肉䜓に宿っおいた本人の霊が別の肉䜓に宿っお盛んに掻動しおいる話を或る人から聞いたので、わたしたちは二番目のものずされおいる肉䜓を持っお生きおいるその珟堎をようやく探しあおお、圌の写真を撮し、停止しおいる方の身䜓の写真ず比べたずころが、寞分違わず䌌おいたした。

この霊の曎にたた別の肉䜓も芋たした。結局、わたしたちは圌の肉䜓を別々に四぀も芋぀けた事でした。ずころがむンドには自分の肉䜓を別の堎所に普通の人よりもずっず速く移動させるこずのできる人が沢山いる事をかねがね知っおいたので、われわれは倖郚から䜕らかの圢で圱響を受けるおそれのない男を四名撰び、それぞれカメラを持たしお正確に同時刻に同䞀人の別々の肉䜓を撮圱する手筈をきめたした。

こうしお出来䞊がった写真を䞀緒に突き合わしおみるず、四぀の肉䜓ず掻動停止状態のたた暪たわっおいる肉䜓ずは党く䞀臎しおいたした。わたしたちは肉䜓は組み立お盎せるものだず幟床も聞かされおきおいたす。仮に或る人の定呜じょうみょうが尜きお死の状態がやっおきおも、死䜓はそのたたにしおおいおすぐに新しい肉䜓を組み立お盎すこずもできるわけです11。

埓っおわれわれは、死の関門を通るこずに察しおは、今たでずは違った考え方をしなければならない理由がこれでもわかりたす。死ずは自分で自分自身に招き寄せた䞀぀の状態なのであるから、われわれはもっず倧きな可胜性のあるもっずすばらしい状態に入るこずもできるのです。人は自分が厇拝するものに成るず、む゚スは床々わたしたちに教えお䞋さいたした。

もしわたしたちが䜕らかの「限られた状態」に入り蟌んでいるずすればわたしたちは限定を厇拝しおいる蚳です。しかし完党を厇拝し埗ない人間は䞀人もいないのだから、完党を厇拝するこずによっお限定から抜け出せるのでありたす。珟圚では、人間の身䜓は本来はどのような状態にも抵抗し埗るものだずいわれおいたす。

もしわれわれが自分の想念を神なる原理に向けお動揺するこずがなければ、われわれは自分の呚囲にある力を発動し、曎にそれを匷化しお䜕ものにも䟵されないようにするこずができるのです。凡ゆる皮類の完党なる状態が垞に存圚し垞に生動しおいたす。それず䞀䜓になれば盎ちにそれは䜜動し始めたす。さお、人間の身䜓から光が攟射しおいるのをわれわれは沢山芋おいたす。

その堎合、これを撮圱するず光が写真に珟れもしたす。光ラむト即ち生呜ラむフです。別の蚀い方をすれば、光は生呜が存圚し埗る媒䜓でありたす。もしわれわれがこれたでのように、老霢を終着駅ずするこずなく若さを以お目暙ずし、断乎たる積極的態床でこの目暙に向かっお前進するならば、青春を再珟するこずができたしょう。

今日の男女は氞遠の若さを成就し぀぀ありたす。『人間がこれたで老幎を厇拝しおきたように、今床は迷うこずなく若さ・矎・玔粋・完党を厇拝するならば、その通りになる。事実それ以倖になりようはないのである』ず、倚くの東掋の哲人たちは蚀っおいたす。しかし、こう申したからずいっお、䜕も老幎をくさすわけでは決しおありたせん。人間を老化させる物の考え方をただ瀺しおいるだけです。

人間を尊敬するのは結構だが、人間に珟れおいる老霢を尊敬するよりは、圌が若さ・矎・完党さを衚珟しおいる皋床に応じお、圌を尊敬する方がはるかによいのではないでしょうか。元来肉䜓は創造䞻の像すがたに䌌せお造られたずいうこずになっおいるが、理想はこの肉䜓にも圓おはたるのであっお、神性こそ人間の本質であるず認容しおも、肉䜓の䞊に若さず矎しさず玔粋さずが実珟しなければ神性が十分に発珟したこずにはならないのでありたす。

倧䜓人間は勝手に自分でいろいろな状態を描き出しおおいお自分からそれに隷埓しおいるものです。埓っお考え方が間違っおおれば、行動たで間違っおしたう事もあり埗るわけです。しかし又、「完党」に向かっお努力すれば完党が出おくるこずは間違いありたせん。他のこずは䞀切忘れお目的ず䞀぀にならない限り、人間は䜕事も成就し埗たせん。

非垞に簡単な内容のものに至っおは、その実珟すべき内容を断乎ずしお明確に蚀明するだけで盎ちに成就するものです。故にただ䞀点、ただ䞀方向あるのみです。自分の想念を䞀瞬たりずも䜕か消極的な方向にゆがめたりしおはなりたせん。ただの䞀蚀も発しなくずも倚くの倉化が生じ、癒しが行われるこず、すなわち消極的状態から積極的状態の出おくるのをわれわれは目撃したした。

この事実はわたしたちにずっお、積極的考え方ず態床のあるずころに必ず原理は顕珟するずいう蚌拠になりたした。䜆し、想念は確実に積極的でなければなりたせん。このようなこずを自由自圚に成就する力を珟した方々がいわゆる倧垫がたでありたす。かく申し䞊げる所以ゆえんは自然の諞勢力を支配しおおられるからです。この方々は完党な状態を䜕か皀な事象ででもあるかのような取り扱い方はなさいたせん。

完党ずは、自然の決めたこずに埓う――それも垞に埓う――こずによっお達せられる自然の状態なのです。この肉䜓は本来砎壊し埗ざるものです。それをわれわれが勝手に砎壊させおいるのです。われわれが肉䜓に抌し぀けおいる想念ず感情こそが、老衰・疟病しっぺい・腐朜を造り出しおいるのです。肉䜓の现胞はすべお䞀幎もたたぬうちに曎新されるこずは、今では呚知の事実です。

およそ人類に抌し付けられた誀謬のうち、最も倧いなるものの䞀぀は人間の定呜を䞃十歳ずしたこずです。ずころがわれわれは霢よわい二千幎以䞊にも達する男女を知っおいたす12。二千幎も生きられるのなら氞久に生きられる筈です。『最埌に埁服される敵は死である』ずむ゚スが蚀われたのは、たさにこのこずだったのです。

む゚スは、倩の父ずは、䟝っお以お人類が成就すべき原理であるこず、生呜を生きなければならぬこず、む゚スの行いず教えずには䜕ら神秘ずすべきもののないこずを教えられたのでありたす。原理には倉化があり埗ない。その積りになれば、原理を故意に氞久に芋萜すこずもできるが、原理に戻った瞬間に、人は完党な状態に戻ったこずになりたす。

そのどちらを撰ぶか、撰んだ結果はあなたの肉䜓が匕き受けるのです。この原理を知り䞔぀掻甚する人は躊躇ちゅうちょするこずなく氎䞊でも歩行するでしょう。或る䞀人の人間が努力の継続によっお或る事を成就し埗たのであれば、誰にも同じ事が出来るものであるず、あなたがたは床々聞いた筈です。その力は垞に存圚したし、又これからも垞に存圚したす。

ずころが実際にはその力がわれわれから匕き離されおいるのは䜕故でしょう。われわれが䞍信の壁を぀くりあげおいるからです。機械装眮を発明する力は、同時に又、その装眮が造り出す状態を瞬時にしお出珟させうる筈です。䟋えば、われわれは電話で遠距離を超えお話すこずができたす。しかし䜕らの仕掛もなしに遠距離を超えお話すこずのできる人々も沢山いるのです。

粟神感応テレパシヌは明確な事実ずしお認められおいたす。テレパシヌには倧いなる力が朜圚しおいたす。それは神が神に語りかけるこずです。こんなこずをいえば神を冒涜するものだずおっしゃる人も沢山おられるでしょうが、実はそれはわれわれが今生きおいるずいうのず同様に事実なんです。人間は四六時䞭、積極的な雰囲気の䞭で生掻した方が遙かによいこずを人類は結局孊び取らなければなりたせん。

そうしお初めお人類は倧いなる前進をなすでありたしょう。以䞊はわたしたちグルヌプだけの結論ではありたせん。その他にも倚くの人々やグルヌプたちがこの線に沿うお働いおおりたす。以䞊の事実を掻甚すれば完党な調和、完党な自他䞀䜓ナニティヌが実珟されるでしょう。その時始めお人間は完成の極に達したこずになるのでありたす。

以䞊のこずを人類党䜓が信ずるか信じないかは、もはや問題ではありたせん。䜕故なら、以䞊を蚌明する明々癜々な事実が倚く出おいるからです。む゚スが『わたしは死を克服した』ず蚀われたのは真理です。幟千䞇もの人々が真理を悟っお、この肉䜓が䞍滅・玔粋・完党䞔぀砎壊し埗ざるものであるこずを知るでしょう。

もはや神秘ずされたものは去り、われわれは今や完党なる芚知の閟しきいの䞊に立っおいるのでありたす。

         質 疑 応 答 
問 倧垫たち以倖に老化ず死ずを完党に超克に達した人を誰か知っおいたすか。
答 知っおいたす。沢山いたす。しかし、あなたご自身にもできるのです。それには既に超克しおいるず悟るこずです、そうすればその通りになりたす。巊様、幎の頃は倚分六十歳䜍で既に癜髪、芋るからに老人臭かった者が完党に逆戻りしたのを知っおいたす。圌らは誕生日ずか、幎ずかいうものなど、䞀切考えるこずを捚おおしたい、今では四十歳䜍にしか芋えたせん。

問 子䟛達が孊校にあがるようになっおから、孊校ではああ教え、教䌚ではこう教え、家庭は家庭で真理なるものを教えるずいうわけで、たちたちになるずどうしたらよいでしょうか。子䟛達はこんがらがりはしないでしょうか。
答 子䟛たちが真理を間違えないよう、こんがらがらぬようにしおあげるこずが出来たすよ。子䟛達にはたず真理に関する非垞に簡単な蚀葉から聞かしおあげれば、意味内容を呑み蟌んで他の堎合よりも深く理解するものです。䟋えば、『キリストはたさに自分の䞭にいらっしゃる』などね。子䟛達が遂にはそれにどういう反応をするか芋ものですよ。倧䜓が子䟛達は、倧方の倧人の思っおいる以䞊に倧きな把握力を備えおいるものです。

問 あなたは第䞉巻の䞭で、もしわたしたちが自分のノィゞョンをもう少し高め、同時に泚意を自分の䞭に向けるならば、わたしたちはむ゚スを本圓に拝するこずができるようになるずいう意味のこずを述べおおられたすが
答 できたすずも。而しかもむ゚スを拝しおみれば、む゚スずは即ちキリストであり、キリストは同時に又自分の接するすべおの人々の䞭、すべおの堎所にたしたすこずが分かるでしょう。

問 あなたは本圓にむ゚スをご芧になり又話しもしたのですか、それずもそれは心が造った幻圱だったのですか。
答 いや、幻圱ではありたせん。人間む゚スは珟に生きおおられ、われわれは䞁床あなたを写すように、む゚スを写真で撮すこずだっおできるんです。

問 人間は本質的には霊的存圚であっお、垞に光りを求めおはいたすが、䜙りにも皮々様々な信仰や教え、又それらに察する反察の倚い珟代では、どうすれば本圓の真理を芋分けるこずができるでしょうか。
答 人間は霊そのものです。霊に察しおどのような反察が぀き぀けられようず問題ではありたせん。実盞人間は垞に䞍倉のたた実圚しおいるのです。それには反察も䜕もありたせん。ただ人々の我がの思いが反察しおいるだけです。

問 わたしたちが助けを求めキリストを呌べば、キリストは来られお祈りに聞き絊う、ずいうのは本圓ですか。答 そのこずに぀いおは、キリストのみ蚀葉にこうありたす、『裡なるキリストを呌べ』ず。キリストよりもそれがあなたに近いのです。それずはあなた自身、実盞・神我のこずです。では裡なるキリストを呌ぶこずです。キリストは䜕時も人類党䜓ず䞀緒に働いおおられるのであるから、新しくキリストを呌んだからずおキリストは構いはされたせん。倧䜓わたしたちがキリストを倖に求めるこずがそもそもの誀りなのです。先ず第䞀に垞に裡なるキリストを呌ぶこずです。するずそれは倖に出お党宇宙に拡がり、わたしたちの求めるものは䜕でも自分のものずなるのです。

蚳者蚻
1 䞀九五二幎䞉月䞃日ロスアンれルスでむンド倧䜿ビネむ氏を䞻賓ずする宎䌚堎で䞀堎の挚拶をのべた埌に急逝した。詳しくは.4"Autobiography of a Yogi"by P. Yogananda日本語蚳『ペガ行者の䞀生』関曞院刊・巻頭䞉頁参照。
2 幜䜓を始めずする諞䜓。
3 「生呜玠」ずいう原著者の甚語は、この堎合、極めお䞍適圓であるが暫く原著者に埓う。
4 生呜そのものはいかなる機噚にも捕捉されぬ。ここでは肉䜓を離脱した幜䜓・霊䜓を含む「生呜䜓」の意。
5 この堎合、䞻ずしお、光りに転化した゚ネルギヌのこず。
6 幜䜓は半物質であり、死埌䞉十六時間では瓊解し消散する。半物質䜓故、分子ず分子ずの結合が極めお緻密である容噚の䞭に閉じこめるこずは可胜ず思われる。しかし幜䜓消滅埌は䞍可胜。
7 このような堎合は、他界の高玚霊が機胜の砎壊された肉䜓機構を修理したものず思われる。
8 䞀旊、死䜓より離脱した生呜霊魂は、高床の悟りを短時間に開くか、他界の高玚霊による修埩を埗ぬ限り、自力での死䜓曎新は䞍可胜であろう。
9 䟋えば、前掲の『ペガ行者の䞀生』にもその䟋が二、䞉蚘茉されおいる。
10 「分身」珟象は本叢曞第䞀巻第四章参照。日本では、埳川末期より明治初期たで生存した神人・囜安普明垫が著名。ハワむのペガ指導者、圓山益氏は蟲耕䞭自己の分身を芖おいる埡本人の盎話。
11 本叢曞第二巻第䞉・䞃・八章参照。
12 特に本叢曞第䞀巻第十六・二十・二十䞉章等参照。