テレビCMや屋外看板広告ですと、広告を実施していた期間の売上を分析すると、上がったな~とかあんまり変わらないな~ぐらいは分かったり、広告直後のアンケート調査で分析することはできますが、ソーシャルメディアマーケティングの場合、ファンとの交流を深めて、その関係値を育てていくベースの部分が大事ですので、すぐに売上に反映させることは非常に難しいと言われています。
しかし、実は数多くのソーシャルメディアマーケティングの事例の中で、売上に直結させる事例もインドネシアに存在するのです。
インドネシアでは近年のコンビニエンスストアが急増していますが、コンビニエンスストアで売られている商品に、Tango Waffle(タンゴワッフル)というお菓子があります。インドネシアに住まわれている方はおそらく見たことはあるでしょう。
このTango Waffleのfacebookページにはいくつかのfacebookアプリがあり、その中でTango CrunchPointsというアプリがあります。
※facebookアプリとはfacebook上で提供されるソーシャルアプリケーションのことで、ゲームやカタログ、クーポン発行などfacebookページ上で様々なアプリを提供することが可能です。
このアプリがどんなものかと言いますと、Tango Waffleを買った時についてくるユニークなコードを入力することでポイントが貯まり、ポイントを貯めてiPadやカメラなどの豪華商品と交換できる、いわゆるポイントリワードです。ポイントは商品購入以外でも貯める方法はあるのですが、メインは商品購入です。
このアプリでは、ポイントの貯め方の説明や、貰える豪華商品の説明はもちろんのこと、ポイント上位取得者を紹介し、参加者を楽しませる工夫があります。
このランキングが現在の残りポイント数で順位が決められているため、上位には出てきませんでしたが、ざっと100位まで見てみると20万ポイント以上のポイントを貯めたユーザーがゴロゴロいました。これはかなり売上に貢献したのではないでしょうか。また、このポイントリワードはfacebookという拡散ツールを利用して、豪華商品をゲットしたこと、自分のこれまで貯めたポイント数の自慢などで、どんどん広まっていくと考えられます。
このようなポイントリワードは、日系ですと大塚製薬さんがスマホアプリを使ってポイントを貯めさせるという、インドネシアでは超先進的なことをされています。インドネシア人はポイントを貯めるという面倒臭いことは絶対にやらないと、よく耳にしていましたが、意外とウケるようですね。
引き続きインドネシアの最先端マーケティングを追いかけて行きたいと思います。