ソーシャルメディアマーケティング企業を見分けるたった1つの着眼点 | Global blog 〜世界の社窓から〜

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アドウェイズの海外社員ブログです。

前回、前々回と「インドネシア人はモバイルとソーシャルメディアが大好き」について書かせて頂きましたが、
インドネシア人はモバイルとソーシャルメディアが大好き①
インドネシア人はモバイルとソーシャルメディアが大好き②

調査会社や我々の調査したデータは、既に多くの企業が知っており、ソーシャルメディアマーケティングに注力する企業は、ここインドネシアでは非常に多いです。そして、もちろんソーシャルメディアマーケティング支援を行う企業も非常に多いです。

主にどんな支援があるのかと言うと、
■日々のポストのストラテジー構築
■日々のポストのコンテンツ制作(画像・動画などのコンテンツや文章など)
■日々のポストの代行
■ファンからの質問やコメントへの対応
■facebookページ内でのキャンペーン企画・運営
などを対象のfacebookページに対して行います。

しかし、上記のソーシャルメディアマーケティング支援というのは、パソコン一つあればできてしまう事業ですので、質の悪いサービスを提供する企業も少なくありません。激安に騙されて実施すると、とんでも無い結果になることもあります。そこで今回は、ソーシャルメディアマーケティング支援を行う企業の良し悪しを見分ける方法を書きたいと思います。

それはたった一つしかありません。



それはずばり、「話題にしている人(Talking About This)」です。



Talking About This(TAT)とはページについて話題にしているユニークユーザー数のことで、単純な閲覧以外の伝播する行動(ページへのいいね!、投稿へのいいね!・コメント・共有、クエスチョンへの回答、イベントへの返事、ページへの言及、写真へのタグ付け、プレイスへのチェックインや推奨)のいずれかを行った人が含まれます。


図1



日本語であれば上記のように「話題にしている人」と表記されますが、英語だとTalking About Thisと表記されます。この数値がファン数全体のうちどのくらいを占めているかで、ユーザーアクティブ率を計ることができるのです。


Pond’s Indonesiaの例ですと、話題にしている人13,318人、いいね!(ファン数)372,500人で、ユーザーアクティブ率(Talking About Thisの率)は3.6%となります。


このユーザーアクティブ率に基準となる数値があります。弊社アドウェイズインドネシアの場合ですと、3~5%が良いとされる基準値となります。この3~5%の数値ですが、インドネシアではだいたいファン数10万人を超えると、難易度がグッと上がってきます。質の高いサービスを提供するソーシャルメディアマーケティング支援企業ですと、3%は超えてくると思います。ですので、「御社のソーシャルメディアマーケティングの実績を教えて下さい」と言って実際運用されているfacebookページを聞き出し、こそっとレートを計算してみましょう。それでもし3%に達していない場合は、「このアクティブ率は高いのですか?」とか聞いてみましょう。さらに突っ込む場合は、競合他社ブランドの数値を持ち出して聞いてみましょう(笑)。

ファン数の多さに騙されてはいけません。インドネシアではfacebook広告(facebook内での広告掲載)における、ファン一人獲得するのに要するコストが日本よりも圧倒的に低いのです。最近の実数地を見ていると2000~5000ルピア(20円~50円)で着地することが多いです。商品の認知度によって大きく関わってきますので、あくまで参考値ですが。

また、裏技として、facebookのファンを買う方法もあります。Fakeユーザーなので、アクティブになることはありません。これを使った場合ユーザーアクティブ率3%は達成できないでしょう。

ユーザーアクティブ率はキャンペーンで瞬間的に100%を超えさせる事例も多いのですが、ソーシャルマーケティングの事例はまた別の機会に書きたいと思います。

とりあえずは、ソーシャルマーケティング企業が営業に来たら、エンゲージメント率について突っ込んで見て下さい。インドネシアで無くても、その国の競合他社ブランドの数値を参考にしながら攻めてみるのもいいかもしれませんね。