駅前シリーズ~喜劇「駅前開運」 | 私の青空(MY BLUE HEAVEN)~せまいながらも、楽しい我が家

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暮らしの中で、気づいたことや思ったことを綴った日記です。

私は以前、映画ポスターを収集していた時期がございました。
日本喜劇映画や音楽映画などを中心に。

諸事情により現在は手放してしまいました(涙)。

加山さんの「若大将」シリーズのポスター。
エルビスやビートルズの日本公開時のポスター。
喜劇関係ではなぜか松竹映画が多かったように記憶しています。

音楽映画では
洋楽のチャビーチェッカーの「レッツツイストアゲイン」の
大きな(半切くらいのサイズ)ポスターやその他(サーフィン映画など)。
ロビーカードなどもありましたが、これも今は・・・(またしても涙)。

邦楽では、GS映画のスパイダースのものなど。

この「駅前開運」のポスターは最近まで所有しておりました。
以下の写真はその時のもの。

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駅前シリーズの喜劇「駅前開運」1967年東宝公開作品。
監督は豊田四郎。
東京・赤羽を舞台に、出演は森繁、伴淳、フランキー堺
といったいつものメンバー。
フランキーさんのスーパーマーケットと伴淳さんの
商店の間に入った、森繁さんの不動産ブローカーが
毎度繰り広げるドタバタ喜劇。



<見所満載>
レトロな風俗が大好きな私としては以下のような
点に興味がありました。
1.1967年当時の東京・赤羽の風景がみられる。
  確か現在も営業されている居酒屋「まるます家」が
  ラストのシーンで確認できたこと。
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2.当時販売されていた「駅前ラーメン」の
  キャラクターグッズとしてエースコックのブタ人形が
  映画の中に登場したこと。
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3.伴淳さんのCMで有名な日本酒「神聖」を森光子さん
  が飲んでいるシーンがある。

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等々色々ございますが、この時代というかこの種の私好みの
喜劇は大概、強い女性に対して男性がおろおろして、
弱さ、だらしなさを露呈する設定の脚本が多いよう
に思います。
そこが面白いのですが。(現実社会でも同様)


<余談>
映画の内容については、毎度おなじみの沢村貞子さんの
おっかない女将さんに伴淳さんがいびられ、
森繁さんが野川由美子さん(好きですねぇ~。
この手の役柄が多いですね。谷啓主演
「クレージーだよ奇想天外」など)を浮気相手に・・・。


森光子さんについてはテレビドラマ「時間ですよ」
(TBS)の役柄のおかあさん的イメージが強いのですが、
当時(60年代)の映画作品を観るとあくの
強い役柄が多かったように思います。
(以前、観た#映画「丼池」のバイタリティある
コミカルな大阪商人の女性の役柄は見所が多いものでした)

喜劇「駅前開運」では、フランキーさんの経営する
スーパーマーケットに出資している資産家を演じています。
金銭感覚にうるさい、言い換えればがめつい女性を
演じています。
彼女の場合、そうした役柄(えげつない、いやらしい印象)とは
裏腹に、かわいらしく見えるのは森さんご本人の人間性でしょうか?


新聞のレポート記者役の大空真弓さんの演技は
ドライな感じで、これはテレビドラマの「ありがとう」(TBS)
のなかの役柄と共通したものを感じました。
これもご本人の人間性が表現されているのでしょう。
(テレビドラマ「ありがとう」の、水前寺清子が魚屋さん役
だったシリーズでの、大空さんの男勝りの役柄を
インスピレーションしました)


映画「丼池」~出演:司葉子、三益愛子、佐田啓二、中村鴈次郎、浪花千栄子、新珠三千代、森光子他。監督:久松静児、脚本:藤本義一、原作:菊田一夫、1963年宝塚映画作品)

以上、ざっと印象に残ったことをづらづらと書きました。
映画批評としてではなく、シロウトの感想文ですので
あしからずお読み下さい。

この辺で失礼いたしますが、
次回はいよいよ、大映映画作品を取り上げて
みたいと思います。
作品は未定ですが・・・。
(たぶん、松竹、東映、日活、東宝各社の作品は
これまで私のブログのどこかで取り上げてきたと
思いました)


では。