【ウメのひとりごと。】 ま、そんなワケで。 -5ページ目

【ウメのひとりごと。】 ま、そんなワケで。

齢39にして16年9ヶ月勤めた会社を退き大冒険を始めました。
どうなるか分かりません。
日記のつもりで。

さて、あまり長居すると帰れなくなる。

ここは一番近い駅でも一時間に一本ペースだもんな。

若干の遠慮がありつつ、ゆっくり話が出来た。

何もしてあげられなかったけど。


17時には駅に着いていたいと言うと、一家揃ってオレらの帰路を模索してくれた。

新幹線か、飛行機か、深夜バスか。

お兄さんは駅に直接電話をしてくれて チケットの手配までしてくれた。

JTBか?ここは?


いつか見たバラエティ番組で 今でも心に残るやり取りがある。

それはある芸人二人組が突然専門学校の講師として招かれ、

講義をするという物だった。 色んな質問が出るんだけど、

最後に


『どうすれば 幸せになれますか?』


と言うスケールのデカい質問が飛んできた。

二人もあっけに取られるんだけど、誠実に応えてた。


『自分から楽しもうとしないとダメだね。草原行って、あーなんにもねえな草原って言ったら終わりだから。 じゃこの草で何か大会ねって。 率先してハイテンションで。』


この人達に囲まれて、何となくその話を思い出していた。


普段はめったに履かない革靴。

慣れてないからとっくに両くるぶしがやられてる。

タクシーを呼んで駅まで向い、車って便利だなあ、なんて思いながらお金を払おうとすると運転手さんが


『いらないです』

『は?』

『もう頂いてますので』


話を聞くと親父さんが払ってくれたらしい。


逆に気い使わせちゃったみたい…。

でも、いいなあ、こういうの。 粋で。


カッコイイ。



涙は不思議と左目から流れる。 なんでだろう。

良く分からないけど、ずっとそうだ。


会が終わって 人もひけて、やや言葉を掛けられる時間。

二人を目の前にする。 旦那は目が真っ赤だ。


『しっかりな』 掛けられたのはそれだけ。 情けない。


催しが始まる。


酒が振るまられ、みんな笑顔だ。


親父さんにトクトクビールをつがれ、襖を交換し、お兄さんにお礼を言われた。

『妹もよろこんでいるみたいなので、これからも宜しくお願いします』

出逢いとはこう言う事だ。 正座して頭を下げた。

『こちらこそ宜しくお願い致します』


なんて暖かいんだろ。 

交差点手前で相方と二人してネクタイを結ぶ。

ここを曲がって行けば すぐに目的地だ。もう視界に入ってる。


これまでのどんな距離よりも長かった。

そこを曲がって 敷地に入っていけば 恐らく二人が出迎えているんだろう。

それでも歩速は緩めず、歩いてく。


御実家の入り口の前で迎えてくれた二人。

疲労困憊な姿。 当たり前だ。


「終わっても待っててね。お話したいから」


言葉を掛けられたのは オレの方だ。 情けない。


会は厳かに 暖かく進行していく。

『泣くまい』と決めてはいたけど 二人の顔を見たら もう無理だ。

オレだって体温を感じた人間の一人だもん。


最後まで涙をガマンした お兄ちゃんの送る言葉で会は締めくくられた。


「ゆっくりしてってください」 と親父さんから声を掛けられた。

二人がお見送りをする間、御庭で待っている。初夏の日差し。

でもまだ5月初旬。 お庭に掲げられている鯉のぼりが視界に入る。


ガマン出来ずに 相方に「ちょっと一服してくる」 と言い、敷地を出たのでした。



蕎麦屋のカウンターで相方と話しながら休んでいると

彼女から相方に電話がかかってきた。

オレの所にも着信があったみたいだけど、圏外なんだもんココ。


相方は電話を切ると 「会が始まる前に二人とお話したいから来てくれって」

どうも道を歩いている所を彼女に目撃されたみたい。

気を使わせるだろうから なるべく時間通りに到着したかったんだけど。


「行くか」


すぐ店を出て再び目的地へ坂を上がる。

あの焼肉屋の看板見るの 今日三回目だ…。

相変わらず人っ子一人いない。


歩きながら考えてた。


『なんて声かけよう?』


そこそこ生きて来てるから 若干の経験はあるけど、あまりにも突然だった。

こういう事はある日突然、何の予兆もなくやってきたりするけど

初めて知った時は やっぱり暫く受け入れられない。

何よりも今の二人の気持ちを考えると 何を言っても役に立たない気がする。

言葉は時として重い意味を持つけど、ある時にはとても無力だ。


微力でも二人を支えて励ます側なんだから、絶対に泣くまいと思った。

ホントに泣きたいのはオレじゃないんだし、気の済むまでと 言えるように。


視線の随分と先に表示板が見える。

「あ、見えた!あの交差点だろ?」

「違いますよ。もう一つ先ですよ」 と相方。

「ウソでしょ? 結構来たよ?」

「だってホラ あれ」

相方が指差した先にはパナソニックの看板。

行きがけに話してた電気屋さん。 確かにここは中間地点だ。


この看板見るのも 今日三回目だ…。



息も絶え絶えになりながら辿りつたのは

坂の途中の 飲料水の自動販売機。

取り敢えずスプライトを買って喉に流し込む。


「ああーーー… 美味い…」


特に腰掛ける所もなく、陽射しを避ける場所もない。

相方が 「この先、絶対店ありませんよ」

坂の行方を見てみると、確かに。 以前来た時はここを行くと

山道になっていったはずだ。


「駅まで戻るか、一番近い店まで戻るかですね」 と相方。

「駅まで戻ればタクシーに乗れるけど 途中の店からじゃまた歩きって事か」

街を流すタクシーなんて一台もない。 どころか歩行者だってロクにいない。

「なんにせよ、一度戻ろう」 そう言って踵を返した。


連休中だって事を除いても、ホントに通行人や 走る車の数が少ない。

たまに見かけると、逆に男二人連れで歩いているのが珍しいのか

やけに注目を浴びてしまう。

入る店は無いのに、貯水池はふたつもあった。


二人でヒーコラ言いながら半分ほど戻ると商店街が見えてくる。

「多分あそこですよ」

相方が指差した先に、さっき通り過ぎたお店がいくつか見えてくる。

喫茶店なんてモンはなく、ラーメン屋だったり焼肉屋だったりするんだけど。


そのうちから蕎麦屋を選んで入店。

他に店も開いてないからかな。 結構混雑。


「ドリンクだけなんですけど。コーラください」


ふう…。 


ホント のどかな街だなあ。



「次!」 と言った割には なんのお店も出てこない…。


見晴らしがいいなあ…。 高い建物が無いからだな。

歩行者が いない。 車も通ってない。


初夏の様な陽射しに照らされて、歩く二人。

差し掛かる交差点では、異常に抜けがいい。

だって誰もいないんだもん。


突然  『ウ~~~~~~~~~~~~!』 サイレンが鳴る。


歩いてる横で野球の試合が始まった。

アナウンスもある。


『一番 センター 加藤君』


どんな球場かみたいけど。


一本の道が山の麓まで、ずうううっと 伸びている。


「映画になるぜ、これ」

「ですね」


なんて話しながら歩き続けると、来てしまった。

交差点。


「ウメさん、これ左行ったら着きますよ。」

「でも まだ2時間前だろ?」 あんまり早く行ってもなあ…。


迷惑になると思い、交差点を突っ切ってそのまま直進。

取り敢えず、水分取りたい!

休めるお店を探していたけど、だんだん どうでも良くなってくる。

店はなさそうだけど、あ! この先に自販機みたいのがある!!


坂の先。 300m程。


いいよ。 行くよ。水分取れるんなら。

と、思っていたら隣で同じように汗かく相方が、


「あれ、タバコの自販機だったらどうします?」



知りません。



前回来た時と変わりない光景。 違うのは気温。

暑い…。 日差しがまるで夏の様だ。


二時間半前に着いてしまった。

目的地まではタクシーを使えば きっとものの5分くらいだろうなあ。


駅前の地図を見て、曲がり角を確認する。

曲がるのは一か所だ。


たった一つの交差点を左。 それで着く。


相方と歩き始めると意外に日差しの強さに驚く。

ひーーー、あっちいい!


「体力のあるうちは歩いて、ヤバくなったら店に入ろう」

「ですね」


駅前から少しの間は何らかのお店がある。 『何らかの』 ね。

それはラーメン屋さんだったり、お土産屋さんだったり。


「ウメさん 喫茶室アリですって」

相方が色々店を見つける。でもまだ1キロも歩いてないぜえ。


「まだ早いだろお。 次!次見つけたら入ろう!」


なんて欲張ったのが 後々オレのくるぶしをいわせるのです。


つづく。





目的地まで約4時間。

新幹線と特急乗り合わせて。


前夜友人から 「ウメさん どうします?」 と聞かれ即答で「行く」と応えた。


朝7時に待ち合わせて、あまり心地のいい道程ではないけれど、

なるべく楽しもうとした。

隣の彼も分かっている。

お互い無理矢理笑いながら道中を過ごしたかった。


着いたらどうなるかなんて 目に見えてたから。


2時間半前に着いてしまった…。

駅前は閑散としていて 「どうしようかな」 ってカンジ。


携帯で調べると目的地まで3キロ程だ。

「取り敢えず歩いて、店があったらそこ入って時間つぶす?」

と提案すると 一緒に来た相方は

「ですね」と言うのでブラブラ歩き始める。


3キロだろ。 大丈夫。普段歩いてるもの。


でもここ 坂なんだよなあ…。



つづく。



生きていると不条理な事や 理不尽でどうしても納得のいかない事に出くわす事がある。

それは何の予告も無く、ある日突然やってきたりする。


そうなると 『なんでだよっ!? ワケ分かんねえよ!』 と

自分の身の周りで起きている出来事が理解できなくて、

パニックになり、心が折れそうになる。


オレが19歳の時 そんな状況に遭遇した事がある。


それはホントに突然で、自分ではどうしていいか分からず

すぐに友人に電話したのを憶えてる。


もし一生で流す涙の量が決まっているのであれば、

オレはあの時に一生分の涙を流したと言い切れる程泣いた。


暫くは事あるごとに その理不尽な出来事が脳裏をよぎったりして、

自分を節する為にテレビを見なくなったり、映画を観なくなったり。

『楽しい』 と思える事から意識的に距離を置くようになった。


そんな時、ふさぎ込んでいるオレを見かねた母親が オレを買い物に誘ったり、

友人が「芝居観に行こう」と言ってくれたり。


何となく時間を掛けて、元の生活に戻って行った。


傷から流れ出るものが、やがて固まってカサブタになって剥がれ落ち、

皮膚が再生する様に。

でも傷痕を見れば、それは確かにそこにあって、思い出すんだよね。


「ああ、この傷は確かあの時の」 って。


そう思えるまで、えらい時間がかかるし、

時間が全てを元通りにしてくれるワケでもないけれど、

そうやって傷痕を眺められるようになるまでには

色んな人達に支えられてきた。

甘えたりもしました。



だからね。


大事な友達の君に何かあったら 飛んで行くから。


大した支えになれるかどうかは 分からないけど。




最近は暖かかったり、寒かったり。

ようやく春かなあと思いきや 風が冷たかったり。

いい天気を逃すと いつまた晴れるか分からないから

今日は一駅前で下車して少し遠回りして帰ろう。


オレの地元は下町。両国、浅草なんかにも近い。

押上なんかにも近いから ほとんどの所からスカイツリーが見える。


関係ないけど 「押上駅」 を 「スカイツリー前駅」 なんて無粋な駅名に変更したのは、ホントにカッコ悪いと思う。 粋じゃない。


亀戸駅前から明治通り沿いに商店街を北上していく。 昔は『亀井戸』と言ったそうだ。

諸説あるみたいだけど 長くなるので割愛。



【ウメのひとりごと。】 ま、そんなワケで。

通りに沿って歩くのも面白くないので、一つ裏の路地を歩く。

明治通りに沿って西側の路地は何度も歩いた事があるけど、

不思議な事に東側は 歩いた事がない。


明治通りってスゴイ大きな通りだけど、一本横に入るだけでこんなカンジ。



【ウメのひとりごと。】 ま、そんなワケで。



シブイわあ…。


最近何となく商店街にハマってて、

出先で見つけるとブラブラするんだけど

面白いんだよねえ。


昭和な感じがして。


店の人は威勢がいいし、

売ってるモノがうまそうに見えちゃう。

コロッケとか、果物とか。

スーパーで並んでるモノより

美味しそうなんだもん。










通りを突き当たると 『蔵前橋通り』 に出る。

平日の昼間なのに、意外と閑散としてる。 シャッター降ろしてるお店が多い。


この通りを西にテクテク行くと 現れるのがこちら。


『亀戸天神』


【ウメのひとりごと。】 ま、そんなワケで。


ここ数年お参りしていなかったけど、ガキの頃には

お正月に家族そろって初詣に来ていた。

藤が綺麗で有名な天神様です。


鳥居をくぐると すぐに急な傾斜の橋が架かってて、子供の頃はこれを登るのがスゴく怖かった。

                                       

                                               
                                        
【ウメのひとりごと。】 ま、そんなワケで。


 深紅の欄干がとても奇麗。

 これは昔と変わらず。










【ウメのひとりごと。】 ま、そんなワケで。



天神様からのスカイツリー。


藤が咲くのはまだ、もう少し先かな。









【ウメのひとりごと。】 ま、そんなワケで。


天神様の境内って こんな狭かったっけなあ…。

もっと果てしなく広く感じてたんだけど。

大人になって 通ってた学校の教室にいるような気分。


富山のマツモトの次男坊、エータ君が1歳にして3度目の入院をしたそうだ。

お痩せさんで、保育園に入園した途端 病気をもらってしまったらしい。

オレなんか39年生きてきて 一度も入院なんかした事ないのに…。


せめてと思いお守り購入。モチロン、オト支配人の分も。



【ウメのひとりごと。】 ま、そんなワケで。


藤が少しだけ咲いてた。

【ウメのひとりごと。】 ま、そんなワケで。



もうすぐ 見頃かな。


ウメ散歩。