さて、あまり長居すると帰れなくなる。
ここは一番近い駅でも一時間に一本ペースだもんな。
若干の遠慮がありつつ、ゆっくり話が出来た。
何もしてあげられなかったけど。
17時には駅に着いていたいと言うと、一家揃ってオレらの帰路を模索してくれた。
新幹線か、飛行機か、深夜バスか。
お兄さんは駅に直接電話をしてくれて チケットの手配までしてくれた。
JTBか?ここは?
いつか見たバラエティ番組で 今でも心に残るやり取りがある。
それはある芸人二人組が突然専門学校の講師として招かれ、
講義をするという物だった。 色んな質問が出るんだけど、
最後に
『どうすれば 幸せになれますか?』
と言うスケールのデカい質問が飛んできた。
二人もあっけに取られるんだけど、誠実に応えてた。
『自分から楽しもうとしないとダメだね。草原行って、あーなんにもねえな草原って言ったら終わりだから。 じゃこの草で何か大会ねって。 率先してハイテンションで。』
この人達に囲まれて、何となくその話を思い出していた。
普段はめったに履かない革靴。
慣れてないからとっくに両くるぶしがやられてる。
タクシーを呼んで駅まで向い、車って便利だなあ、なんて思いながらお金を払おうとすると運転手さんが
『いらないです』
『は?』
『もう頂いてますので』
話を聞くと親父さんが払ってくれたらしい。
逆に気い使わせちゃったみたい…。
でも、いいなあ、こういうの。 粋で。
カッコイイ。







