北海道新聞記者に入社したのは1990年。
平成2年の春でした。
小樽支社に配属され、
同期の記者からは「観光地でいいな~」という声も。
取材のネタも小樽観光に関するテーマも多く、
事件事故もありましたが、
通常は「こんなに楽しい街に配属されていいのだろうか」と思ったほど。
小樽の「裕次郎記念館」オープンは1991年。
私が取材しました。
来年は閉館すると知り、時の流れを感じます。
過ぎてしまえば楽しかったことも、
新聞記者になりたて当時は必死でした。
本当にこの世界でやっていけるのか。
少なくても北海道新聞社内で認められるのか。
セミナーでも話しますが、
新聞記者は「毎日、答案を書いている」ようなものです。
情報をキャッチして、
取材を進めて裏を取って記事にして、
その嗅覚と感性、表現力、説得力が求められます。
と、私は思っています。
自分で探し当てた取材で
トップ記事がどれだけできるかが、
新聞記者の評価につながります。
あなたが当たり前に読む新聞は、
新聞記者の答案用紙なのです。
さて…著書の話です。
昨年の本日、アマゾンランキングで全国9位になりました。
8位になったのは1年前の明日。
著者として無名の私が書いた本が
どこまで売れるのかというのは、
新聞記者が紙面化されるという「答案用紙」よりも、
もっともっと怖くて。
友人が頑張って押し上げてくれたことが
とてもうれしく感じました。
アマゾンキャンペーンが始まる前夜の
パーティーでのこと。
私は不覚にも涙を流してしまいました。
パーティー会場に集まってくれた人たちを見回して、
北海道新聞記者時代の知り合いが誰もいないことに気付いたからです。
記者を辞めたのは2011年夏。
それからの付き合いで
これだけ応援してくれるのか…と、
人の心に感謝しました。
パーティーだけはありません。
アメブロでつながった全国の人たちが
「応援するからね」「いい本だね」と言ってくれるなんて…。
記者時代に想像できないことです。
著書として無名の私がアマゾン全国9位になったのは
友人たちが一生懸命に「それぞれの個人メディア」で
応援して、PRしてくれたからでした。
新聞広告など出せない私が唯一、
頑張れる道へ友人たちが導いてくれたのです。
これは出版社も想像していなかったようです。
メディアコンサルタント・荒川岳志
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こんな考えで発信してください。
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