「資格手当」 | 消防設備士かく語りき

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川崎の消防設備士、平成め組代表のブログ

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「ウチもそろそろ考えるべき時期なのかな…」

 

最近そんなことを思っている。

所謂(いわゆる)「資格手当」というやつの話。

 

この消防設備業界、多くの場合消防設備士(甲種・乙種)や電気工事士(一種・二種)などを持つ者に対し「資格手当」なるものが支給される。

金額としては概ね乙種消防設備士で2000円、甲種で3000円、電気工事士で2000~4000円と言ったところ。

 

金額的には決して大きなものではないが、一方で消防設備士は特類を含め扱える設備ごとに8種類にまで区分されている。

 

仮に「甲種全類及び乙種6~7類」に加えて一種電気工事士まで揃えたとすれば毎月の資格手当は上記の額を基準にすれば最高26000円程になる。

年間で見れば30万を超えるわけで、そう考えれば「安くない額」と言える。

 

私はこれまで試験合格時に3万円程度の「祝い金」などは支払っていたが、しかし「資格手当」などは一切付けてこなかった。

 

そもそも「消防設備業を選んだ以上、消防設備士を自発的に取得するのが当然」と考えていたし、その考え自体に変化はない。

また「資格は会社云々以前に本人の財産。そこに手当なんぞ求めんじゃねぇ!」という思いも強くある。

 

「資格手当を目当てに試験勉強をする」

そんな人間がもしも居たのであれば、やはり「それは違うでしょう?」と思うわけである。

前述した様に「消防設備業界で働くことを決めた以上、もはや資格の勉強は義務なのでは?」と。

 

 

先日、数年来の付き合いがある同業の社長さんと少し話す機会があったのだが、その社長さん曰く「手当を付けても従業員たちは資格に挑もうとしてくれない」と嘆いていた。

そんな話を聞くと、例え「手当が目当て」であったにせよ「手当が付いても試験に挑もうとしない人間よりはマシかな」という気もする。

 

また当初の目的が「資格手当」であったとしても、しかし新たな資格を取得したことで本人により高い意識が芽生え、その後は一層仕事に邁進出来る…ということもあり得るだろう。

 

であれば結果的には良いこと。

それに見方を変えれば、その者が「手当を付けても試験に挑まない」というのであれば、恐らくもうその者に試験勉強を望むこと自体無理と言える。

 

そうなればこちらはこちらである種の「諦め」を付けられる。

そうした意味でもこの辺りでウチも資格手当とやらを考えてみるのも良い。

 

だが資格手当の厄介なところはその手当に関して「実務能力が反映されない」ということである。

例えば「どうしても学力的に難があり辛うじて乙6だけは取得出来たもののその他は到底取れそうにない」という人間は大抵どこの会社にも1人はいる。

 

しかし「勉強が出来ない」という以外、実務能力的に問題が無かったとして、そこにある時「資格を揃えた新人」が入社してきた場合、実務能力ではあからさまに劣るその新人が前述の「勉強の出来ない先輩」を入社早々から手取り額で超える可能性がある。

「そんなものは勉強の出来ないやつが悪い」と言えば確かにそう。

 

しかしその「勉強の出来ない先輩」が帰国子女、あるいは外国人などの場合、日本語での勉強には限界もあるだろう。

あらゆる業種で外国人が戦力の一端を担っている中、今後はこの業界もそうしたケースまで考えておかねばなるまい。

 

私自身は日常会話や日本語での読み書きに支障が無ければ外国人を雇用することにさほど抵抗はなく、また真面目に業務に取り組んでくれるなら「去年までヤクザでした」という者でもやはり雇用に抵抗はない。(現役の指名手配犯を除く)

 

「資格手当」とは、そうした考えられるあらゆるケースを想定した上で定めるのがむしろ「それを支払う側」に求められる責任だとも思うのだ。

 

そこまで考えていたからこそ、私はこれまで「資格手当は出さない」と明言していた。

安易にそうした手当を付けて不平不満を従業員たちが持ってしまうくらいなら、資格はあくまでも「本人の誇り」に留めるべきだろうと。

 

だが言い方を変えれば「そこまでの配慮出来たのであれば手当を出すことを躊躇する必要はない」とも言える。

そこで以下の様な「手当のケース」を取り急ぎ考えてみた次第。

 

 

(消防設備士の場合)

乙種・各1500円  甲種・各3000円

 

但し、甲乙両方所持する場合、甲種の3000円のみ反映し、また汎用性が低い甲種特類には手当は無く、合格時に4万円の祝い金を支払うものとする。

 

 

(電気工事士の場合)

一種・5000円  二種・3000円

 

余談だが電気工事士が100人居たとして、その内一種の保有者は1人の割合である。

 

 

(その他の資格類)

建築設備士及び二級建築士・各15000円

 

これらは昨今増加傾向である「12条点検」において圧倒的な強みを発揮する。

因みに建築設備士の難易度は私が調べた限り「消防設備士甲種1~5類及び特類を全て合わせたレベル」と言って良い。

もはや「消防設備業界に合格出来る人間はいない」という前提である。

 

 

(その他の資格類その2)

一級建築士・150000円  IRATA(レベル2)・5000円  IRATA(レベル3)・10000円

 

IRATAのレベル2、そして3の技術者であればもはや私の方が頭を下げて教えを乞いたいくらいなのでやはりこのくらいは付けねばなるまい。

 

一級建築士は150000円(1万5千円ではなく15万)付けるが、しかし30歳未満の女子でスタイルが良く、尚且つ気立てが良くて綺麗で明るくて朗らかで「給料なんて要りません!」という者に限る。

 

 

但し、これらの資格手当は消防設備業で2年以上の実務経験を積んだ後から反映されるものとする。

こうすることで「実務能力の無い新人」が勉強が苦手の先輩を資格手当分のみで手取り額を超えることがないよう調整を図る。

 

うむ、マーベラス&パーフェクト。

早速顧問税理士さんに相談してみるとしよう。

 

 

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