消防設備士かく語りき

消防設備士かく語りき

川崎の消防設備士、平成め組代表のブログ

 

今回は取れなかったか…。

 

昼間、日頃から多く仕事を頂いている元請会社の担当者の方より連絡があり「今回の入札は取れませんでした」との連絡を受けた次第。

 

実は去年、そちらの会社から関東某地区の小中学校の点検の仕事を大量に頂いていたのだが、どうやら今年はそれが無くなってしまった模様。

 

そうした公共施設関連の仕事は基本的に全て入札。

「点検の仕事が欲しい!」という、その地域の業者を募り、集まったそれらの業者が各々で請負金額を設定し、その中から「一番安い金額を付けた事業者」がその対象業務を行うことが出来る。

それが一般的に言われる「入札制度」の大まかな内容であるのだが…

 

しかしながら現実には多くの「談合」が存在しているのも事実で、入札参加予定のいくつかの業者が集まって金額設定を調整し、上手いこと「自分たちの中だけで」それらの仕事を毎年代わる代わるに請け負っていくことも多々ある

 

だが時折「荒し屋」と呼ばれる全く無名かつノーマークの業者が入札に参加し、それらの調整金額よりもはるかに安い金額設定をした上で、その仕事をものの見事にかっさらっていくこともある。

 

そうした入札制度の事情を鑑みれば、今回「取れなかった」ということは、つまりそうした「荒し屋」が入札に割って入ってきたか、若しくは元々その入札が「談合無しの真剣勝負」であった可能性も勿論ある。

 

私は「末端」にいる立場上、真実は知る由もないが、そもそも入札案件とは定期的に担当業者が変わるものであるし、仮に「荒し屋」がかっさらっていった結果だとしても、しかしそれは入札の制度上何の問題もない。

 

むしろ「談合」があったとすればその方が多いに問題視されるべきことで、末端で仕事を請負う立場の我々は「ダメならダメ」で前を向いてやっていくしかない。

今回取れたところで「来年以降は一切無し」となるよりも、「今回はダメでも来年以降はまた順次チャンスがある」と言うのであればその方が良いのだ。

 

この案件だけで見ると恐らくは300万円以上年間の収益がマイナスになる見込みであるが、しかし工程が開いた分、他の仕事は沢山入れられる。

こうした想いを何度も経験していく中で、ウチはウチなりの成長を遂げていかねばならない。

 

だが幸いなことに、実はまた別の元請会社の方から今回の件とは全く別に、こちらもやはり関東某地域の小中学校の点検打診を受けており、こちらの方はほぼ確定な情勢。

 

これまではそちらの会社だけで毎回60校以上を点検していたらしく、「め組さんでは何校くらい点検出来ますか?」と、件数に関しての具体的な話も頂いている。

前述の学校点検が無くなった分、そちらをやれるだけやらせて頂き、年間収益のカバーを計っていければ…と言ったところ。

 

 

とは言え… やはり痛い…。

「恐らくは大丈夫だろう」という想いも強かっただけに尚のこと痛い。

決まれば「ささやかなホームパーティでも」と考えていたが、今年はいささか地味目な1年となり果てそうである。

 

ところでこうした入札案件の仕事の場合、時として様々な珍現象やトラブル(?)を起こすことも多い。

例えば入札を勝ち取った業者が前年度と違うにも拘わらず、しかし実際に点検に来たのは前回と同じ顔触れ… みたいなこと。

 

これはかつて私も何度も経験してきたことなのだが、入札に参加した業者の大半はそもそも「丸投げ前提」でそれらの仕事を取ることも少なくない。

 

次から次へと下請けに業務を丸投げしていった結果、最終的に前回と同じ業者のところに話が流れてくる… などと言うのは日常茶飯事。

また以前、知り合いの業者が関東某所の大型公共施設の点検を入札で取った際それまで数年間に渡ってその仕事を勝ち取っていた業者がわざわざ文句を言いにきたこともあった。

 

更には某メーカーの場合など、やはりそうした大型施設を入札で取った後、結局仕事を請けてくれる業者が見つからず、前年度までその施設の点検を請け負っていた業者に泣き付いて点検をやってもらっていた。

 

しかしその頼まれた側の「前年度までその施設の点検を行っていた業者」にしても、「長年自分たちが勝ち取ってきた入札に横槍を入れられた」という想いが強かったらしく、「点検は請けるが、しかし作業着は自社の制服で行く」と断言。

結局のところ名乗る名前が変わっただけで中身は完全に前回業者のまま、なんてこともあった。

 

そんな入札の悲喜交々を目の当たりにする度に思う。

これならもう、公共の仕事も全て随意契約にしてしまえば良いのに… と。

 

さあ、4月に向けてまた営業でも頑張るとしよう。