消防設備士かく語りき

消防設備士かく語りき

川崎の消防設備士、平成め組代表のブログ

 

この仕事を始めて18年。

 

これまで実に様々な建物に行って来た。

大型医療施設に商業施設、テレビ局や大規模変電所に結婚式場。

また中には距離にして約2.5kmにも及ぶ地下坑道などもあった。

 

しかしそうした中でも本日は実に珍しい物件の点検であった。

本日、我が平成め組が点検で伺った物件、それは関東某所にひっそりと建つ、まさに「廃墟」。

かつては公共的な施設として使われていたようであるが、現在は全く手つかずの状態で、内部は荒れ果て、外観も含めもはや完全にお化け屋敷の様な状態。

 

敷地は広大で、その中のごく一部分だけは今なお利用されてはいるものの、しかし大部分が廃墟と化してしまっている。

 

今後改修など行って再利用するのかは不明であるが、しかし内部を見た限りそうした様子も感じられず、察するところ近い将来「解体されるのでは?」という気もする。

内部の照明はもとより、空調設備なども当然通電しておらず、だが自火報を含む消防設備は今も生きており、管理組織(公人)からの依頼により今回の点検と相成った次第。

 

この消防設備士という仕事を始めて既に18年が経過した私だが、これまでにも何度か、半ば廃墟と化した建物の点検に行ったことがある。

 

だがそれらの多くは「敷地内の一部分だけ今は使用していない」といった感じのもので、「廃墟」というよりも「長らく使用していない建物」というだけで、そこまで内部が荒れ果てた物件はなかった。

だが本日の物件は本当に廃墟。

 

実は直ぐ隣にももう1棟、系列の建物が建っていたのだが、しかしそちらに至っては窓ガラスなども所々割られ、これまで何度かの不法侵入に晒されたことが見て取れる。

 

前業者からの引継ぎ事項を見ると、そちらは「廃墟なので点検していません」的な内容であったのだが、ハッキリ言って建物の見た目的にはほぼ遜色なく、こちらはこちらで堂々たる廃墟。

正直その「差」があまり理解出来ないところではあるのだが、そちらの建物については「近々取り壊すことが決まっている」ということで「未点検」ということかも知れない。

 

ところで、「そんな廃墟の消防設備なんて意味あるの?」と思われる方も多いことだろう。

しかしある意味で「廃墟だからこそ必要」という部分もあり、前述した様にこうした廃墟は何かと不法侵入の被害に遭いやすく、そうした中でも特に怖いのはやはり火災の発生。

 

なのでどれ程荒廃しきった建物であっても、しかしそこに建ち続けている以上、消防設備に関しては相応の機能を維持させる必要がある、ということになる。

実際、消防設備以外にも機械警備の方も機能しており、火災信号の発生と同時に契約する警備会社に信号が飛ぶ状態となっていた。

 

 

さて、そんな廃墟の点検を特に楽しみに(?)していたらしい、18歳のアルバイト女子「チーコ」。

現地に到着するなり「私、感知器点検します!」と声高らかに宣言。

彼女曰く「廃墟の中を歩いてみたいです♪」とのことで、私は有り難く終日受信機を担当させて頂く。

 

廃墟だけのことはあり、声の通りも良く、遠くから「え~っ…」とか「わ~…」という、いちいち何かに驚くチーコの声がこだまする。

 

 

というワケで… 畳がめくれ上がった管理室から一時的に飛び出した私は斜め向かいの部屋へと移動。

そして扉の裏に身を隠し、息を殺しつつチーコがその部屋の点検に訪れるのを待つ。

そして彼女が恐る恐る部屋に入って来たその瞬間…

 

「キエ~~~ッ!!!」と、悍ましい奇声を発してお出迎え。すると…

 

 

 

 

 

 

 

「キャ~~~~ッッ!!!!」

 

私の声量のゆうに2.5倍はあろうかという絶叫が館内にこだました。

驚き過ぎてもはや一瞬にして瞳孔が開きまくりとなってしまった彼女。

この稼業の厳しさを本日、身を持って知ったに違いない。

 

帰りの車内で「また来たい?」と問いかけると、「いや…もういいです」とのこと。

続けて「あのおどかし、ヤバいです…」と、相当堪えてしまったらしい…。

 

 

何かごめんにぃ~…。

実は私も廃墟に来るとワクワクする性質でして…。

 

それにしても…

消防設備士ってやっぱり楽しゅうございます!

 

 

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