「辛抱、辛抱」 | 消防設備士かく語りき

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川崎の消防設備士、平成め組代表のブログ

 

ここ最近、来月の工程作業に四苦八苦していたが、何はともあれ無事に来月も仕事で埋まりそうである。

 

元々7~9月にかけては繁忙期ではあるのだが、一方で学校などの入札案件に頼る部分も多く、しかし取り引き先各社とも無事に落札出来た様で、既に8月の予定も一部組み始めている状況。

 

ネットでは「学校点検は下請け業者がやる仕事」などと馬鹿にした様な言い方をする輩も散見されるが、そうしてある程度まとまった形で仕事を流してもらうまでにどれだけの労力を要したことか。

「下請けの仕事」などと偉そうに語るのは貴様自身でその仕事を取ってきてから言え、と言いたい。

 

たまたま入った会社が日常的に「元請」の立場になることが多いだけで、しかしそれはその会社の社長の努力であって貴様が凄いわけでも何でもない。

貴様はどこにでもいるただの「一労働者」の身分であることを忘れるな。

 

などと思わず感情を露わにしてしまったが…。

さて我が平成め組、今月から入った21歳の新人男女2名も無事に続いており、現在はまだアルバイトではあるが、現場参加には大分積極的。

軽バンの増車、無線機の追加購入など、今後更なる大型案件へ対応するべく体制を整えている。

 

 

と、こうしたことを書くと「随分と商売繁盛」、「社長は儲かっている」と思われるかも知れないが、現実は全くそうではない。

 

忙しいことは確かに嬉しい事だが、しかしそれらの全ての案件が利益を齎してくれるわけではない。

例えば私が人員手配の際、時折行うのが「人工代18000円の会社に人工代2万円の外注を出す」などである。

 

つまり明らかな「赤字業務」であり、不足分の2千円は当然こちらが負担する。

もちろん私とてそうしたことを積極的にやるワケではないが、各現場に人員を割り振る中、どうしてもそうした対応をせざるを得ないことは往々にしてある。

 

そんな時は「その日全体の売上」を見て、多少でも利益が出るのであれば「それも止む無し」としている。

そこまでしてでも一度受けた案件は応援であれ、何が何でも完遂することで次の依頼に繋げる、というのが仕事に向けた考え方のベースとなっている。

 

またそれを継続してきたことで現在の仕事量に至ったという思いもあり「仕事が増えれば人も増やせる」、「人が増えれば請けられる案件も増える」ということに繋がる。

「将来の為には目先の利益を捨てる」というのは言葉にするのは容易いが、しかしいざでそれを実践するのは中々勇気もいる。

 

また直近の収益ばかり気にし、ビビって「最初の一人」を雇用出来ないでいるといつまで経っても一人のまま。

そうして一人のままでいたのではいつまで経っても仕事は増やせない。

 

 

話を戻そう。

実は私の月の収入はここ1~2年「手取り33万円」のままである。

この間、従業員たちの給料などは増額していたが、しかし私は変わらない。

 

因みに「夜勤手当」は1現場につき通常3千円つけているが、私の場合それもない。

毎月28日間現場に出たとしても1円も多くはならない。(顧問税理士さんの目が光るので勝手に金額の操作も出来ない)

 

だから本当に「33万円ポッキリ」である。

所詮はまだまだその程度なのだ。

 

確かに仕事は軌道に乗りつつあるが、しかしそれが自身の収入には現状繋がっていない。

と言うより、今はまだ繋げる気もない。

たかが社員4名に数名のアルバイトと外注を抱える程度の身分で「高収入」を得ようなどと全く思わない。

 

それにどうせなら上げる時は一気に上げたいのでもっと仕事も人も増やし、そしてどこかのタイミングで一気に「手取り60万」とかにしてみたい。

 

「手取り60万」なら小企業の社長(代表)として少しは格好もつくというもの。

「いつか新型のウニモグを現金一括購入しよう」などと大いなる野望を持って日々の仕事に勤しむ。

 

それまではひたすら辛抱、辛抱である。