「その人、毎度車の中で寝ているだけで何もしないんですよ」
先日、数年来の仕事仲間の一人である外注の「Kさん」
「マンションの点検に行っても毎回自分だけ点検を任され、その人ずっと車の中で寝ているんです」
でその「毎度車の中で寝ている人」
「消防設備は誰も触らなければ壊れようがない。
正論と言えば正論、と言って良いのだろうか。
消防設備に限った話ではないが、
だがしかし、この言い分はあくまでも「
前述したその人物の解釈の如何に拘わらず、
Kさん自身は「自分はただの応援だし、
私も数年前、人を介してとある会社の応援に行った際、
がしかし、
てっきり私は「体調が悪くてそうしている」と思ったのだが、
要するに適当な理由を付けては「仕事をサボる人間」
それはともかくとして…
前述したKさんがかつて出くわしたその人物。
「誰も触らなければ壊れようがない」という主張。
それについて、19年間この仕事を継続してきた自身の経験から確かに言えることがある。
それは「過去全く誰も触れていなかった機器ほど壊れやすい」
私も年に数回ほど「今回5年ぶりに点検」とか、あるいは「
加えて一応事前に頂いた「前業者の報告書」を見ると「
前述した人物の理論で言うと前回の点検から今回まで誰も触れてい
ところがいざ点検するとそうした物件の方がむしろあれこれと問題
無論それらは「点検しなければ発見されなかった」
しかしそれは「普通に管理していれば発見できたはずの問題点を「
やはり定期的に「人の手による点検」
そもそもどんな物にも「経年劣化」という現象がある。
性欲旺盛な二十歳の若者を20年間監禁し、
20年間「誰にも触れてもらえなかった」という事実は、
それこそ40~
発信機の表示灯にしても昔ながらのガラス製の品は今でもたまに見
むしろ当時の品の方が経年劣化に対しては強かったのだろうと思う
しかし最近の品はプラスチック製である場合が殆どで、
消火系の設備はともかく、少なくとも自火報関連設備については「
そうした意味でも「誰も触れなければ壊れようがない」
一方、だからこそ我々は堂々と「点検中に発見した不良個所」
仮にそれが本当に点検で壊したものであったとしても、
客側に叱責されて縮こまる様な人間は消防設備士には向かない。
時に「言い返す」
Kさんがかつて出くわしたというその人物。
「誰も触れなければ壊れない」
この仕事を継続する意味を。
「経年劣化」
この四文字を信じ、
「触れなければ壊れない」のではない。
「誰も触れないから劣化が早まる」である。
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