「より強くなる為」

先日新たに注文した点検器具が本日無事に届いた次第。

去年後半はロープ高所作業用道具類の数々、また風量計や酸素濃度計など専ら（もっぱら）建築設備検査や特定建築物調査に使用する機材を中心に購入していた。

しかし今回は「本業」である消防設備業の基本的な道具類を改めて購入。

熱と煙の炙り棒をそれぞれ1本ずつ、加えてマンションなどの室内点検時に強さを発揮する短い炙り棒、更には高場用の長尺棒等々… 諸々40万円近い購入。

黄色の熱試験機、少し前までは7万円台で売られていたはずだが、現在では1本10万円近くにまで値上がりしていたことに驚かされる。

その他も軒並み以前より値段が高くなっているように感じる。

とは言え、必要と思えば躊躇なく購入するのが自身が心に定めし鉄則。

ただ今回、必要と言えば必要だが、しかし「今直ぐ必要」というワケではない。

先々を見据えた上での投資的な購入である。

と言うのも、5月のゴールデンウィーク前辺りに軽バンを1台増車する方向で考えている。

100万円前後の中古車を購入予定で、現在私が乗る軽バン、そしてダイゴローの軽バン、それらに続く3号機として使用するつもり。

普段、私やダイゴローは専用の軽バンで移動をしている傍ら、若中のタケや専属外注のメメ女史らはバイクや電車での移動を行う事も多々ある。

昨日の記事にも書いた通り、未だうちは他社の応援業務も主たる業務の一つ。

そうした中、社用車で行ける現場ならやはり社用車で向かいたいのが正直なところ。

電車移動が面倒なのは確かだが、しかしそれ以上に応援先の現場でも極力自社の道具を使いたいし、また使わせてやりたいと思うからだ。

何せ他社の道具は使いにくい。

未だ熱と煙の2本持ちで点検を行っている業者も多いが、しかしウチは随分と前から感知器の炙り作業はヘッド脱着式の能美製の炙り棒1本、そして使わない方のヘッドは腰からぶら下げるスタイルが定番と化している。

高場の感知器を炙る際も然りで、やはり脱着可能な能美製の6m棒を使用している。

古い道具類を使用している方々には申し訳ないが、今となっては熱と煙の試験機の2本持ちなどただやりにくいだけ。

作業効率も非常に悪く、それゆえ私やダイゴローは応援先の現場が駐車不可ならコインパーキング代を実費負担してでも社用の軽バンで向かい、自社の道具を使って応援業務に参加している。

なので今後、私やダイゴロー以外の人間が自由に乗れる軽バンを1台用意し、それにも主だった点検器具を載せておきたい。

車の用意は費用、時間、手間と諸々かかるが、しかしそれに積んでおく為の道具類なら費用をかけるだけで直ぐに購入出来る。

だったら先んじて道具類を一通り揃えておき、車の購入と同時にそれらの道具を積み、翌日からその車も「即戦力」として使いたい。

それゆえ具体的な車の購入時期は未定ながら、既に駐車場の契約も事実上済ませた状態。

因みにシャッター用の巻上げコマ、全17種セットについては既に「3台目用」としてだいぶ前に購入済み。（つまり巻上げコマだけでウチは50個近くある）

我ながら動きが早い、と言うよりも、いささか「早過ぎる」と自分でも思っている。

しかし「動こう」と思ったら動かずにはいられないのがわたし代表村田。

過去何度もこのブログ上で語ってきたが「必要になったら買えばいい」などという呑気な考え方をしていたのでは天の時を逃してしまう。

その日、2台の軽バンは既に予定が入っていたとして、そこに更なる案件の話が重なった場合、道具を積んだ3台目があればどうにか出来る。

もちろんそれを言うなら「じゃ4台目」、「次は5台目」とキリが無くなってしまうが、しかし組織とは定期的にそうした大きな投資を繰り返しながら規模を大きくしてゆくものでもある。

「キリが無い」、つまり終わりが見えないからこそ未来を信じて投資が出来る。

確かにいくら道具を揃えてもそれを扱える人員がいなければ始まらないが、しかし状況によっては「人より道具」ということもあり得る。

「道具さえご用意頂ければ人員はこちらで何とかします」という内容の依頼も少なからずあるもの。

結局のところ、人も道具も「豊富な方が有利」なのは疑いの無い話なのだ。

人員が兵隊なら道具は武器である。

武装度の高い兵隊の方がより強い。

「今以上にウチが強くなる為」、そう考えれば40万円の出費如き鼻クソ程度の話でしかない。

「ボーナスは出さない」と常日頃から従業員たちに言っている以上、せめて道具面では「何の不自由もない」としてやらなければ。

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