「ポンコツどもへ」 | 消防設備士かく語りき

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川崎の消防設備士、平成め組代表のブログ

 

先日のこと。

 

その日は度々応援依頼をかけている外注のAと二人で現場を回っていた。

移動中の車内で私はAに聞いてみた。

「そういえばこないだの☆社さんの現場応援はどうだった?」と。

 

「☆社」とは、時折ウチが応援要員を出す取引先の中の一社で、数社ある取引先の中にあって比較的最近付き合いが始まった相手である。

数日ほど前、その☆社の現場応援をAにお願いしていた。

 

A自身が外注である以上、言わば「応援の応援」の様な形にはなるが、一先ず人を手配する必要があったのでその旨を先方に伝えた上で派遣した格好。

「無事に終了した」という報告は当日の内にAから受けていたが、一応その内容を確認がてら聞いてみた。

 

するとAは言った。「マンションでしたけど結局自分が殆ど一人でやりました」と。

現場はさほど大きくない物件で当然ながら☆社からも1名担当者が来ていたはずだが、なのに「殆ど一人」とはどういうことか?

 

再度Aに確認するとその☆社の担当者、Aに部屋内の作業を任せ本人は共用部の消火器などを確認していたそうだが、その作業自体は早々に終了。

 

しかしその後も引き続きAに部屋内の作業を任せ、以後は殆ど何もせずに部屋の外で待っていただけであったとのこと

それを聞いた時、「やっぱりな…」と感じた私。

 

実はその☆社から最初の応援依頼の問い合わせを受けた際、☆社の責任者に私は言った。

「何でも外注に任せ本人は楽をしたがる、そういう「現場担当者」の下へはウチの人員は出せない」と。

 

これは☆社に限らず新規で応援依頼を受けた際、私が必ず言っていることでもある。

ホームページ上にも応援依頼のページを設けているが、当初からそこにもハッキリとそう記載している。

 

最初の問い合わせを受けた際、私が☆社の責任者に対しそうした話をさせて頂いた際、その方は「弊社にはそんな人間はいない」といった趣旨のことを誇らしげに言っていたが、しかし残念ながらそうではなかったらしい。

 

実際、私も☆社の応援に行った際、Aを派遣した現場の担当者とは別の「あまり動きたがらない担当者」と出くわしていた。

 

今この記事を見てくれている同業者で、尚且つ経営者の方に言いたい。

貴方の会社がそれこそ50人とか、あるいは100人くらいを抱える会社なら話は別だが、数名程度であるならば各従業員の現場での立ち振る舞いを把握出来ていないのは単なる貴方の怠慢である。

 

私自身独立以前、そして独立後、これまで数えきれないほど同業他社の現場応援をしてきたが、どこの会社にも必ずいる。

 

応援で来た人間に何でもやらせ、自身は徹底的に楽をしたがるどうしようもない堕落した馬糞じみた人間が。

本当に一日中受信機の前で座っているだけで何もしない人間もいる

 

言っておくが「応援依頼」で呼ぶ人間とはあくまでも「補助員」と認識すべきであり、基本的に楽な作業、難易度の高くない作業を応援で来た人間に任せるのが「現場担当者の責任」である。

 

現場担当者自身がその日の作業で最も難易度の高い作業、最も体力的にもキツイ作業に率先して当たるべきであり、一番汗をかくべきなのだ。

もちろん若く経験の浅い「元請担当者」もいるだろう。

 

もしも応援で来た外注の人間が自身より経験も技術もあり、どうしてもお願いしたい作業があるのなら「任せる」のではなく、頭を下げて教えを乞いつつ「一緒に行う」のが本来あるべき「担当者の振舞い」である。

 

数名程度の会社であるならば各従業員が現場でそうした「あるべき振舞い」が出来ているか否か、それは当然経営者自身の技量であり、また裁量でもある。

「ウチの従業員はシッカリしてる」などと思わないことだ。

 

貴方が考えているほど従業員は会社のことなど考えちゃいない。

先ずは「極力楽をしたい」と考えるのが人間である。

そこをどう理解させていくのか? そんなものは当然経営者の手腕次第なのは言うまでもないことだ。

 

この際言わせて頂くが、消防設備業者とは基本的に落ちこぼれの集団である。

他に能が無い人間が最後に行き着くのがこの業界である。

だからダメ人間が多いのは当たり前のことなのだ。

 

従業員個々の仕事への取り組み方、そして考え方の一つ一つに対し、果たしてどれ程の良い影響を与えられるのか。

それはその時々の経営者次第である。

 

私はそうしたこの業界の実際の現場における「数々のダメ人間たち」を散々見てきた。

本当に心身共に腐りきった人間は数知れない。

だが大した学も無く、到底エリート街道を歩めなかった私はある意味、この業界で「諦めるしかなかった」部分があるのは否めない。

 

ただ落ちこぼれのウンコのままで自身を終わらせたくないから今必死になってこの業界で頑張り、自分なりに「業界のイメージを変えてやろう」という意気込みで日々の仕事に臨んでいる。

がしかし、まだまだゴミの様な人間が溢れ返っているのが現実なのだ。

 

もしも貴方がこの業界の経営者たる立場であるのなら、今一度自身の指導が行き届いているのか?

あるいはそもそもそうした指導が出来ていたのかを見直すべきだ。

そして貴方が従業員の立場であるのなら自身の行動を見直し、もしも「楽をしたがる人間」であったのなら、それが如何に時間の無駄遣いなのかを理解した方が良い。

 

「何かを身に付ける機会」をことごとく逃しているだけだ。

そんな自分を変えられそうにないなら、さっさと死んじまったほうが良い。

 

人生の半分の時間を人間は「仕事」に消費する。

自堕落を続けるならそれは無意味な時間の浪費だ。

むしろそんな人間、早く死んでくれた方が会社的にも「次の人員」を雇用するだけの余裕も出来るのでメリットの方が大きい。

 

私は、そして我が平成め組は断じて「楽をしたがる元請」にはならない。

いつだって「一番汗をかく元請」を目指している。

出来ない者どもには出来ない者どもなりの「意地」ってものがある。

 

我々はエリートにはなれなくとも「とてつもない技術者」、「責任感に溢れた現場担当者」には本人次第で必ずなれる。

必要なのは意気込みと覚悟、後はこの業界で諦める潔さ(いさぎよさ)に他ならない。

 

な、そうだろ? 

このポンコツども。

 

 

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