「漏電火災警報機用試験機」 | 消防設備士かく語りき

消防設備士かく語りき

川崎の消防設備士、平成め組代表のブログ

 

 

また一つ、少々高額なお買い物をした次第。

 

と言っても私用の品ではなくもちろん仕事道具。

今回購入したのはその名も「RGR-2」という漏電火災警報機専用の試験機である。

 

さて、漏電火災警報機と言えば数多くある消防設備の中でもかなりマイナーな機器。

主に昔ながらの建築方式の建物に取り付けられており、例えば「ラスモルタル」など漏電した電気の「通り道」となり得る建築資材を使用した建物などを中心に設置される。

 

しかし鉄筋コンクリートを主体とする近年の建物に取り付けられることは稀で、大抵は旅館、あるいは料亭などである。

 

私自身、この消防設備業に携わるようになって既に今年で16年目。

だが当初所属していた会社は某大手メーカーの二次請けであったこともあり、現場は常に中規模以上。

 

なのでその頃の私は漏電火災警報機自体2~3回しか見たことが無く、それゆえ「現在は殆ど無くなりつつある設備」と勝手に解釈していた。

 

だがその後、諸事情により独立し、様々な会社の応援要員を経験。

すると小規模な現場を多く点検する会社ではそこまで同設備は「珍しい」ということもなく、月に1~2回程度は現場で目にした。

 

また現在、某会社から請けている現場の中にも漏電火災警報機が設置されている物件があり(料亭や小規模グループホームなど)、しかし専用の試験機が無かったのでその都度元請会社の方に専用の試験機を現場まで持ってきて頂いていた。

 

でその際に目にしたのが今回購入したのと同じもの。

実は漏電火災警報機自体がやはりマイナーな設備ゆえ、その試験機もこれまでは極限られたメーカーの物しかなく、それがアホみたいに高額(確か20万近かったと思う)なのでとても購入する気にはなれずにいた。

 

しかも電源は現場でコンセントを借用するしかなく、しかし漏電火災警報機の漏電を感知する部分(変流器と呼ぶ)が大抵屋外に設置されていることから試験機の使用には多くの場合、延長コードが必要になるなど、その使い勝手は極めて悪いものであった。

 

しかしこの「RGR-2」なる機器は乾電池で使用可能で金額も7~8万円ほど。

それでも決して安くはないが軽量で小型ということもあり現場での使い勝手も良く、なので元請さんがこの機器を持ってきてくれた際に「よし! 自分も購入しよう!」と相成った次第。

 

これで今後はこの機器だけのために元請の方に来て頂く必要もなくなり自分的にも多少の安堵感がある。

もしも自分が「元請」の立場であるなら、やはり点検機器を多く揃えている会社の方が助かるのは間違いないので。

 

 

ところでこの漏電火災警報機。

一応、消防設備士の区分では「第7類」であり、また7類はこの漏電火災警報機のみ扱える。

しかしいまいち理解し難いのは、これを「設置出来る」のは電気工事士(1種・2種)のみであるのに、しかし何故だか「点検」にはその電気工事士ではなく7類の消防設備士となっている。

 

常識的に考えてこの場合、電気工事士であれば点検、設置双方が可能で、設備士は点検のみ、というのがあるべき形である様に思う。

 

実際、消防設備士の7類試験は電気工事士を持つものは試験内容が大幅に免除となり、業界では「電工持ちで7類試験に落ちる者は下等生物」とさえ言われるほど。

私の場合、どちらも10年以上前に取得しているが、しかし7類から先に取得したのでそれなりに勉強した。(それでも超簡単である)

 

まあそれはともかくとして…

折角この試験機を購入したのだからまたどっかの現場で漏電火災警報機に出会いたい。

マイナーな設備だけに出会うと「おっ!」となったりもする。

 

よ~し、今後はこれでビシバシ無駄に電気を流してやるわいっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

現場応援承ります!! 

都内や神奈川県内の消防設備業者の皆様!

貴方の現場、我が平成め組がお手伝い致します!!詳細は以下まで!!

https://ameblo.jp/hikesiyamegumi/entry-12391447437.html