「役職」 | 消防設備士かく語りき

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川崎の消防設備士、平成め組代表のブログ

 

「課長から扱いが変わる」

 

私自身、現在は零細企業ながらも一応は経営者の立場であり、またこれまでまともに正社員として従事した経験がなく、いまいちピンと来ないのであるが…

何でも世の中の会社はどこも「課長」への昇進を果たした途端、急に待遇が良くなるらしい。

 

この消防設備業に携わる様になって以降、実に多くの同業他社、あるいは大手メーカーで働く人々と接してきた。

 

普段、口を開ければ会社の待遇に文句ばかり言ってる様な人も決して少なくないが、、しかしそんな人々も含め、皆が口を揃えて言うのが冒頭に書いた「課長から待遇が変わる」というやつである。

私の中では「課長」と聞くと、正に会社の中堅的存在で「偉いと言えば偉いが、でも大したことない」というのが大まかなイメージである。

 

だがしかし、どうやら実社会における課長という存在は実は結構偉いようで、概ねどこの企業も「課長から経営陣側の立場」になるのだと聞いた。

 

主任とか、係長とか、その辺りの役職は所詮「一従業員」としての身分でしかないが、しかし「課長級」以上になると限りなく「会社側」へと立場は変わり、それ故か待遇も一気に良くなるのだと。

月給額も大幅に増えるが、一方、いわゆる「残業代」の類は発生しなくなるのも課長からというのが多いらしい。

 

何せ「会社側」の立場である以上、定時を超えて働いたところで、しかし「経営側の立場なのだから残業代なんて出ないのが普通でしょ」ということだろうか?

 

なので「近々課長になるかも…」という人たちの中には残業代を稼ぎたいばかりに課長への出世を拒む者もいると聞く。

こうなってくるともはや本末転倒、果たして「出世とは何なのか?」という疑問も出てくる。

 

因みに、日本で一番「部下」の人数が多い「課長」とは果たしてどれ程の部下を持つのだろうか?

私がこれまで出会ってきた「消防設備業者」の中における「課長」の場合、多くても精々10人前後であった。

 

調べてみたところ、どうやら民間企業の課長に比べると公務員社会における「課長」は更に別格で、もはや一部のエリート公務員のみが到達可能な階級であるらしい。

 

「部下」の多さで言うと、ドラマなどにも度々登場する「警視庁捜査一課の課長」が圧倒的で、その数は凡そ200人~250人程になるというのだが、しかし警察組織における役職は「警察官としての階級」とは別物なので一概に民間とは比較出来ない。

 

 

それはともかくとして…

個人的にはやたらと役職の多い会社が嫌いである… と言うか、信用し難いと感じてならない。

従業員の数が1人、そして2人と増える度、次から次へと新たな「役職」を創設する様な会社は大概自転車操業である。

 

次から次へと来る仕事の全てを請けてしまい、それらをこなす為に毎月の様に求人を出しては人員を補充。

そしてその新たに雇用した人間たちの給与を工面するために更に仕事量を増やす。

 

結果的に従業員たちは休みがなくなり一人辞め、二人辞め… 気がつくと残された従業員たちは殺人的な忙しさに見舞われ身体を壊す者が続出する…

これまで何度そうした会社を見てきたことだろうか。

 

「係長はいるけど「係」がない」、「部長はいるけど「部」が存在しない」

そんな歪な組織と化した「会社」を見るにつけ、ますます役職の意味が理解出来なくなる私。

役職なんてもんはやたらと増設しても無駄である。

 

そんなもの無くても互いの年齢や経験の量など、社内に置ける個々の立ち位置は必然的に作られていく。

存在しない「係」や「課」、そして「部」…

 

なのに「長」だけ居るなんて、全くもって馬鹿らしい。

 

 

 

 

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