もう随分と古い記憶なのだが…
私がまだ母に手をつながれながら道を歩いていた頃。
恐らくまだ幼稚園にすら入っていない2~3歳の時。
当時は名古屋市内の集合住宅に住んでいたのだが、
記憶ではその道を母に連れられながら週に1回ほど歩いていたと思
子供の私にとっても歩き慣れたその道だが、「
それは、その砂利道の途中、
多くの男の子の例にもれず、その頃既に「自動車」
中でもトラック、あるいは大柄な外車などに心惹かれていた。
然るにそのトラック、とにかく珍しい形をしており、
黄色いボディでタイヤが大きく、
まるでオモチャのトラックをそのまま大きくした様な佇まい。
「チョロQ」なるオモチャがあるが、まさにあんな形。
それが日本のトラックでないことは明らかであったのだが、
前から見る、横から見る、そして通り過ぎる際にはその後ろ姿にもまた見入る… そんな感じ。
だがある時期を境にそのトラックの姿を見ることは無くなった。
持ち主が手放したのか、あるいは引っ越しでもしたのか、
その後、近所の幼稚園に入園した私であったが、程なく、
さて、その幼少期に近所で見かけていた黄色いトラック。
長いことその名前は分からずにいたのだが、
「あ?! あの時近所に止まっていたのはこのトラックに違いない!」と。
それはあのメルセデスベンツが70年の長きに渡って生産している通
タイヤのサイズに比べて不自然な程の短いボディ、
現在でも日本ではかなり珍しい車両であるが、
ところが調べてみると何と現在日本でこの車両を扱う会社は横浜市内にあるそう。
オプションで「左右のハンドルを入れ替える機能」
最近は取り立てて車に対しての興味もない私だが、
ところでかつて私がその近所のウニモグに興奮していた様に、
だとしたら知らないうちにどこかの少年の記憶に私の車の刻まれて
かつて私が見ていたウニモグの見知らぬ所有者の立場に今は自分が
そう考えると何だか面白くも不思議な感覚に包まれる。
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