息子みっちゃんは自閉症です。

 

小さい頃からクラスで一番の偏食でした。

 

給食を食べた事もあまりありません。

 

 

一度ハマると同じ物をずっと食べ続ける日々です。

 

いっときハンバーグが続き、私はハンバーグを見るのも受けつけられなくなる事がありました。

 

 

食べてさえくれればいい。

 

そんな思いです。

 

そして3歳頃から冷めた物を食べなくなるという強いこだわりが出てきました。

 

 

一度の食事にレンジへ何度も何度も温め直しにいきます。

 

みっちゃんは一口がとても小さく食べるのに時間がかかります。

 

いつも出来たてを出しても食事は冷めます。

 

最後はカリカリにまる焦げになった食材を捨てていました。

 

 

そんな違和感だらけの生活に嫌気がさす事も度々ありました。

 

 

声をかけても虚しさだけが残ります。

 

あまり口出しすると食事自体を嫌いになってしまう。

 

そんな恐怖がありました。

 

食べてさえくれれば…

 

この思いだけで(みつきの要求通りに)動いていました。

 

 

そして

 

小学、高学年になり自分でレンジで温める事を練習して

 

できるようになりました。

 

それは大きな生活の変化であり、私も嬉しく思いました。

 

 

でも、いつまで続くのだろうとずっと心のどこかで

 

もやもやした気持ちはありました。

 

そして6年生になった4月から

 

デイサービスの事業所が変わり

 

レンジの無い環境になりました。

 

毎日、給食を食べないで帰ってきます。

 

 

私はデイの先生とも話し合い

 

家でレンジの回数を減らす練習を始めました。

 

 

ただでさえ給食を食べずに帰ってきて

 

お腹が空いている我が子です。

 

最初は、一度の食事に7〜8回だったレンジの回数を

 

5回に。

 

これでレンジは最後だよ。

 

最初から負担が大き過ぎないように

 

食べれたら褒めます。

 

凄いね!偉いね!

 

褒めて励まし回数を少しずつ減らします。

 

その時間は、みっちゃんにとっても私にとっても

 

とても葛藤する時間でありました。

 

レンジの無いデイサービス。

 

給食を食べれない我が子。

 

今しかタイミングは無いと思いました。

 

親子関係を良好に保ちながら

 

8年間続いた強いこだわりと向き合うのは

 

それなりの精神力(エネルギー)が必要です。

 

お腹を空かせた我が子
 
あっためて…と小さい声で、やっとの言葉で
 
要求してくるのです。
 
言葉も要求もまだまだ難しいみっちゃんです。
 
私は、みつきの先の姿を想像して
 
心を鬼にします。
 
まだあったかいよ。大丈夫だよ。美味しいよ。
 
もう一口食べたら温めようか。
 
かっこいいよ!えらいよ!
 
見ていて辛い気持ちもありましたが
 
何よりもこの先のみつきの姿を見て声をかけました。

 

1ヶ月2ヶ月と練習は続きました。

 

 

▼後編に続きます。

★自閉症息子と8年続いたこだわりと葛藤後編

 

 

 
 

 

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