土曜日は、
秋口からずうっと見に行きたかった
を見に、県立美術館へ出かけました。
途中、盛岡のソウルフード福田パンの人気メニュー、海老カツサンドに舌鼓など打ちながら、
12月とは思えないのんびりとした陽気の中、県立美術館に到着。
他の用事も寄りたいところも計画していないので、
思いっきり、見たいだけ見ることができました。
12時20分頃に入館したと思いますが、
出てみたら15時40分。
我ながら、ずいぶんと集中していたものだと思います。
特にアニメ好きとか、ジブリ贔屓というわけではないのです。
でも、何か心惹かれて見に行ったところ、
グイグイと引き込まれました。
アニメーターと呼ばれる方々が、どれだけの努力をなされてきたか、しているか。
一つの作品世界のために、どれだけの設定と計画と準備が検討され施されてきたか。
何より、自分が表現したいもの、そのために全てと言ってもいいほどのものを注ぎ込む熱意、勇気、覚悟。
いやあ、展示物と向き合っているのですが、
高畑さんをはじめとする関係の方々とお会いしているような気がして、
一つのドキュメンタリー映画を見たような感慨があります。
もう一つ、湧き上がった感情がありまして。
それは、怒り💢です。
聞けば、今、アニメーター、クリエイターと呼ばれる方々は、
一社だけとの契約では食っていけず、
複数のプロダクションの掛け持ちか、アルバイトを余儀なくされていると、何かで聞きました。
クールジャパン、とかなんとか政府はサブカルチャーを持ち上げていましたが、
保障も保護もなく、挙げ句の果てにはインボイス制度。
劇場版アニメ作品のクレジットを見ていると、
日本人のお名前がずいぶん少なくなった気がします。
このままでは、文化として認められるまでに培われてきた日本のアニメが先細ってしまう。
いや、アニメに限ったことではありません。
大学の法人化とか、自治権への介入。
美術館、博物館等への補助縮小、打ち切り。
あのIPS細胞の研究ですら、国からはほとんど補助は出ておらず、寄付金に頼らなくてはならないそうです。
補助金をばら撒け、というのではありません。文化や芸術、学問といった精神性の高いものを大事にしてほしいのですよ。
そして何より、
若い人たちが、「確かな夢」を見れる世の中であってほしいのです。
なんだか、いろいろ書いてしまいましたね。
高畑勲展で、分かったことがあります。
それは、「ハイジ」の おんじの家、ペーターの家、山の麓の集落と、鉄道が通る町との位置関係。
子供の頃、この集落と町が一緒だと思ってました。
そしたら、町は、ずいぶんと下の方にあったんですね。
いやあ、知らなかった。
これは展示されてたジオラマ。
町はこの集落よりずっと下の方です。
各作品の背景などは、もはや美術品。
家に飾っておきたいなぁ、って思いました。
いやあ、いいもの見ましたよ。
17日までやっていますので、行って見ては?
おすすめです。