アルマジロ・アマリリス旅団 -32ページ目

湯原町からハチ北へ

朝5時30分起床、外は小雨がパラついている。

3時間は寝ただろうか。

傘も差さずに、再び「砂湯」に行ってみる。


先程よりは、少し人が減っただろうか。

でも20人は居る。

簡素な脱衣所で服を脱いで、お風呂に入る。

順番は一緒、川下から川上に。



温泉を楽しんだのち、車に戻り、今日の行程を考える。

湯原温泉を出て、関金温泉に行き、そのあと三朝温泉に。

昨日の疲れ冷めやらずなので、今日は温泉三昧と行こう。


温泉街を出て、国道313号線を北に向かう。

空模様が悪いので、「蒜山」の長閑な風景は今日も見れない。

途中、犬挟トンネルを抜けて鳥取県に突入。

近くの道の駅犬挟」で小休止。


缶コーヒーを飲んで、再発進。

坂を下って程なく「関金温泉」の看板が見えてくるので、

県道50号線に乗り換えて、温泉街に入る。



こちらの温泉街は、湯原と違ってちょっと寂れた感が否めない。

その温泉街の一番奥、共同浴場関乃湯」に到着。

番台で入浴料200円を払って、脱衣所へ入る。


こじんまりした浴室で、お世辞にも広いとはいえない。

木で出来た浴槽も、大人3人も入れば人でいっぱいになりそうだ。

でもお湯はどうやら掛け流しのよう。


先客はおじさん1人。

おじさんを見ながらルールを勉強。

シャワーが無いので、浴槽のお湯を桶で漉くって頭や体を洗うらしい。

もちろんシャンプーやボディソープは自前で持参。


おじさんが上がったあとは貸切でお風呂を堪能。

真似して頭や体を洗う。



この「関乃湯」の隣に、老舗の旅館温清楼」がある。

ガイドを見ると情緒のある露天風呂で、どうやら日帰り入浴も出来るらしい。

入ってみたいが11時からとなっているので、駐車場でしばらく仮眠を取ることにする。


目が覚めると11時を少し回ったところ。

雨は上がって、気温も高くなっている。

早速、「温清楼」に向かう。



しかし玄関に入るも、受付に誰も居ない。

大声で呼んでも誰も来ない。

しばらく待つことも出来たが、玄関奥のロビーには引越し前のように

ダンボールやら荷物が雑多と置いてある。


シックスセンスが働く。

旅館の顔とも言える玄関がこんなに荒れ果てた様子では、きっとこの旅館はたいした事ない。

温清楼」をあとにすることにしよう。


温泉街を出て、国道313号線を北上。

途中のコンビニで朝昼御飯を取る。

そして更に北上して倉吉市内に入り、国道179号線県道21号線に乗り換え三朝町に向かう。



ここも前に来たことがあるので、前と同じように河原の駐車場に車を止め、

温泉街を散策する。


ここの目的は、河原にある無料の露天風呂と、共同浴場の「株湯」。

先ずは「株湯」に行ってみる。

温泉街を抜けて、住宅街に入りようやく到着するが、

株湯」前には人だかり。

これは無理と判断して、今来た道を戻る。



三朝橋まで戻り、橋の上流側にある「河原風呂」に入る。

お客さんは3人。

一応、衝立はあるが周囲からは丸見えである。

でもそんなのは気にしないで入る。

温泉を目の前にして、二の足を踏んでいられるか。


真昼間から露天風呂に入ることぐらい気持ちいいものはない。

すぐ隣には三徳川がゆっくりと流れ、橋からは浴衣の観光客がこっちをチラチラ見ている。

見てないで入りゃいいのに。



お風呂から上がり、露天近くの喫茶店に入る。

生ビールがないというので、瓶ビール600円を注文。

つまみにクラッカーでもどうですかと言われたので、クラッカーも注文。

それにしても風呂上りのビールは旨い。

でも店に入ったら急に掛け出した、クラシック音楽は要らない。

ご自慢のステレオなのかもしれないが、音が大き過ぎて煩い。


十分涼んだところで、いざ会計。


1000円也?

クラッカー5、6枚とプチトマト1個で400円?

どんな高級クラッカー使ってるんだ?


でもここは「温泉街値段」だなと思って素直に払う。

争うのは止めて、温泉に寄付したと思おう。



店を出ると、冷房で冷えた体に暑さが襲ってくる。

一旦車に戻ろうかとも思っていたが、車の中もかなり暑いだろうから、

日影にある東屋で休むことにする。

他に人がいないのでベンチで横になって、昼寝をかます。

川の近くだからか、涼しい風が流れてくる。


1時間30分くらい寝ただろうか。グッスリ眠れた。

少し寝汗をかいたかもしれないので、再び河原の露天風呂に向かう。



相変わらずお客さんは2,3人。

歩いてる人は結構いるのだが、やっぱり人目が気になるのか。

自分はそんなこと気にせず、ゆっくりと浸かる。

やっぱり気持ちがいい。



再びさっぱりして、今度は車に戻る。

これからどうしよう。

色々考えた末、岩井温泉明日家」に楽に着けるように、少しでも駒を進めることにしよう。

夜の温泉は「岩井温泉」、泊まる道の駅は「ハチ北」に決定。


ハチ北」からもう少し行ったところに道の駅但馬楽座」があるが、

トイレがいまいちなのでここだけは絶対にパス。


県道21号線22号線を経由して国道9号線に乗る。

東郷池の周りにも色々温泉があったが、今回は無視。

国道9号線を東へと進む。どこで見ても日本海は美しい。



途中給油して、ようやく「岩井温泉」に到着。

早速、「明石屋旅館」に向かう。

ここは源泉掛け流しで、庭園露天風呂が売りらしい。

受付で750円を払い、浴場へと向かう。

現在午後7時30分。庭園露天風呂は夜8時から女性タイムだと言うので、まず庭園露天風呂から入る。

入ってみると、誰もいなくて貸切である。

1人で入ってると何となく得した気分である。


続いて、内風呂に行く。

広い湯船にはナミナミと湯が注がれている。

当然入ると、湯船の外にお湯が溢れ出す。

とても贅沢な気分だ。



満足して旅館を出る。

途中の郵便局にあった公衆電話で、妻に今日の報告をして車に戻る。

あとは道の駅ハチ北」を目指すのみ。

温泉街を出て、国道9号線に出る。


辺りは既に暗いので、景色は何も見えない。

車の流れに乗り、ただひたすら道の駅を目指す。

山あり谷ありだが、もう家に帰る目途が付いたからかあまり苦にならない。



道の駅ハチ北」に到着。

高原だからか心持ち涼しい。

選んで正解だった。


明日はようやく家に到着。

嬉しい気分半分、淋しい気持ち半分。

ともあれ最後まで気を引き締めて帰ろう。



走行距離  270km

使ったお金 6521円

中津市から湯原町へ

朝、5時30分。

相変わらず、旅の目覚めは早い。

トイレを済ませて、缶コーヒーを買って早速出発。

下関市までは、通って来た道をそのまま戻るだけ。


国道10号線を北上し、県道25号線に乗り換え「関門トンネル」を目指す。

狙い通り、朝早くとあって走ってる車も少ない。

たまにすごいスピードでトレーラーが走ってたりするが、

車線も2車線なので、問題なし。


あーここも通ったなぁと思いつつ、門司へと向かう。

もうすぐ九州ともお別れなので、普通の道も感慨深い。


そうこうしてる内に「関門トンネル」ゲートに到着。

さよなら九州



関門トンネル」を抜けると、そこは「下関市」。

相変わらず大気が汚れている。懐かしい。

取り敢えず国道2号線に乗り、東へと向かう。


防府市まで到着。

コンビニで軽い朝食を買い、車の中で地図を広げて食べながらルート検索開始。

結果、このまま国道2号線を東に向かい広島市に入り、国道54号線に乗って三次市へ。

三次市からは、国道183180181482313号線と乗り継いで「蒜山高原」、「湯原温泉」を目指す。

三次市からはかなりの山道と予想されるが、果たして体が持つだろうか。


コンビニを出て、ガソリンスタンドに入って給油。

それにしても今更だが、ガソリン高くなったなぁ。


岩国市に到着。

錦帯橋を見たかったが、今日の行程を考えると少しでも先に進みたいので今回はパス。

その後も順調に進んでいたが、急に渋滞発生。

ここからは2車線から1車線になるらしい。


ノロノロ走るも、大竹市に入る頃には車の数は多いものの渋滞は解消。

やがて右手の方には大きい島が見えてくる。

これ宮島かな?それとも厳島

よく分かってないのだが、

宮島の中に厳島があるのか、それとも厳島の中に宮島があるのか。

この島の名前はどっちだ?



疑問を残しつつ国道2号線のバイパスを通って広島市へ。

これまた市内への入口から渋滞している。


国道54号線に乗り換えると、渋滞からはやや解消されたがこの道は厄介だ。

車線は片側2車線だが、右折専用レーンがないので右折車があると左に移らなければならない。

一方の左車線はと言うと、路線バスが3台くらい走っていて渋滞気味。

走っててこんなにイライラしたのは初めてだ。


郊外まで来るとそのイライラも終わり、風景も長閑なものになる。

いよいよ山道の始まりらしい。


しばらく進むと、三次市手前の安芸高田市に到着。

ここは毛利元就が居城としていた吉田郡山城があったところ。

信長の野望」や「太閤立志伝」などKOEIのゲームで遊んでいたので、

ここがあの毛利氏が治めていたところかと歴史を偲ぶ。



国道54号線を更に進むと、三次市

ここで国道183号線に乗り換える。

市内を抜けるとより一層、山間部と言う感じがしてくる。


登り降り右折左折を何度繰り返しただろう。

ようやく鳥取県に入る。途中の自販機の前で休憩。

体力の限界なのだろうか腹筋が痛い、しかも吐きそう。

でも目的地の「蒜山」は、もう目の前。

こんな山奥の路肩で寝泊りするには怖過ぎる。

気力を振り絞って、運転再開。



カーブに揺られては、オェとなりながら国道181号線国道482号線と乗り継いで、

岡山県に突入。ようやく道の駅蒜山高原」に到着した。

日は暮れ掛かり、蒜山の牧歌的な風景は見ることはできない。

だが今は風景などどうでもいいこと。

車のシートを倒して体を休めることが先決だ。


体を休めてしばらくすると、外からピンクレディーUFOが流れてきた。

何事かと重い体を起こすと、芝生で食事を摂っている家族を発見。

老夫婦大きい子供が1人がいた。

子供はどうやらダウン症らしい。

この子、ピンクレディー好きなのかなぁと思って聞いていると、

次の曲は一転して演歌。

そしておばあちゃんが歌いだす。


おばあちゃん、誰も聞いていないからって言うけど、

車停まってるから分かると思うけど、

、ここにいますから。

でも誰もいないという前提で歌ってるみたいなので、そっと身を隠す。

こういう優しいところもある。


少し休んだら、少し体力が回復。

今日は早目に妻と家に報告の電話する。

そして国道382号線を西に向かい、国道313号線に乗り換えて「湯原温泉」に向かう。

これで「湯原温泉」は3回目の訪問。

慣れたもので河原の無料駐車場に車を停め、温泉街へと向かう。



さすが温泉番付 西の横綱 だけあって人が多い。

無料では入れる名物「砂湯」はまだ人が多そうなので、

取り敢えず町営温泉館に向かう。


入浴料500円払って、2階にある浴場へ。
お客さんは自分を含めて2人しかいない。
そりゃそうだな、近くに無料の有名露天風呂があるんだから。


サウナが付いていたのでサウナに入る。

サウナから上がって水風呂を探すも見当たらない。

こんなの初めてだ。

仕方ないので、シャワーの温度を下げて体に掛ける。

何だかなぁ、ダメダメだな。


お腹が空いたので、河原近くのラーメン屋に入る。

「塩ラーメン」と生ビールを注文。

やる気有るのか無いのか、期待通り味はいまいち。

ビールもちょっとぬるい。

店のおじさん、おばさんも愛想なし。

二度と来ない。


腹が立ったので、酒屋で缶の地ビールを購入。

缶は小さいけれど、値段はいっちょまえ。

物足りないけど、味はなかなか良い。



車で寝ること5時間、現在時刻は午前2時。

この時間なら「砂湯」も空いてるだろうと高をくくっていたが、

実際行ってみると、30人くらいは人がいる。

でも折角来たから入らねば。


4つある露天風呂の、一番下流側から順番に入って行く。
下流はぬるく、上流に行くにつれて熱くなる。

それにしても、こんな山奥の温泉のこんな時間にこれだけの人だかりとは、

「西の横綱」という宣伝効果は絶大だなと思う。


風呂から上がり、車に戻る。

以前入ったときに感じた川の泥臭さは、今回は気にならなかった。

季節や川の水量によって違うのかも知れない。


再び眠って、朝一でもう一回「砂湯」に入ってみよう。

空いていたらの話だが。



走行距離 510km

使ったお金 9424円

日向市から中津市へ

寝る前に発泡酒を飲んだせいか、ぐっすり眠れた。

今日はゆっくり観光しながら温泉めぐりをしよう。

まずはここから近い、「高千穂」に向かう。


国道10号線北上し、国道388号線に入って西へ。

目の前に山々が見えるが、いくつ山を越えればたどり着くのだろう。

そんなことを考えつつ西へ、途中県道20号線を通って国道218号線へ。


相変わらず後ろの車に煽られながら、道の駅青雲橋」に到着。

ここら辺は山と山とを繋ぐ立派な橋がいくつも掛かっている。

ここにある「青雲橋」もその一つ。

この橋たちが掛かる前は、さぞかし大変だったろうと思う。

一旦降って、また登ってこなきゃなんないんだから。



国道218号線を更に進んで、ようやく道の駅高千穂」に到着、情報を集める。

高千穂峡でカップルが貸しボートに乗ってる いい写真があったが、男1人で乗るのもアレなので、

今回は「天岩戸神社」に向かうことに決定。

国道218号線宮崎県側に戻り、県道7号線に入る。


田圃の中の1本道をクネクネ曲がりながら到着。

拝殿、神楽殿と御参りしたあと「天岩戸」を探すと、

拝殿脇の扉に「天岩戸」を見たい方は、社務所までと書かれてある。


社務所まで戻るのが面倒なので、近くで庭を掃いていた宮司さんに見たい由を伝えると、

先ずは拝殿からと、説明してくれた。話し方が何かロボットみたいだった。

拝殿の説明が終わるとお払いをして、いよいよ扉の向こうへ。



天岩戸」は、拝殿の後ろを流れる岩戸川を挟んだ、対岸の山の中腹にあった。

只、対岸の山も神社の所有地で、神社の人たちもこの山に立ち入ったことがないそうなので、

手付かずの木々は生い茂り、「天岩戸」の入口を隠していて見ることは出来ない。

それでも撮影は禁止。


宮司さんロボットの話では、

このとき天手力雄命の投げた天岩戸の扉は、現在の長野県にある戸隠神社まで飛んで言ったそうな。

神話の世界は恐ろしい。


拝殿の裏にも賽銭箱がしっかり置かれているので、お金を入れてまた拝む。

天岩戸」の参拝が終わったら、再び扉をくぐって中に戻り、今度は神楽殿の説明を受ける。

説明が一通り終わり、拝観料とか説明料でも取られるのかなぁと思っていたが、

宮司さんは説明が終わったら、ふらっと何処かへ立ち去ってしまった。



この天岩戸から川沿いの遊歩道を10分ほど行ったところに、

天安河原」というところがあるそうなので行ってみる。

何でもここは天照大神岩戸にこもった際に、

八百万の神々たちが集まって緊急ミーティングを行った場所だそうだ。


遊歩道の終点、大きな洞窟がぽっかりと口を開けている。

その周りには、積み重ねられた小石の山が無数置いてある。

恐山みたいな感じで、ちょっと不気味な雰囲気を醸し出している。

洞窟の中にも祠があったので、賽銭をあげてお祈りする。


十分なお祈りを果たし、県道7号線を戻り、国道218号線を戻り、国道325号線に入る。

次の目標は「阿蘇山」、リベンジである。



山道を越え、国道325号線からようやく国道265号線に入ると、阿蘇山が見えてくる。

やはり山頂は雲掛かっていたので、今回は縁がなかったものと諦めて、

高森公園から写真を撮る。


国道265号線は、地図で見ると阿蘇山の周囲をグルリと回る道路で平坦な道を想像していたが、

実際通ってみると、阿蘇山に負けないくらいの坂道とカーブをしていた。

途中、豊橋ナンバーの車に煽られ追い越された。

追い越すと次は前の車を煽りだす。


熊本の人がこんな目にあったらどう思うだろうか。

豊橋というところに住んでいる人は、乱暴でガサツだと思われても仕方ない。

何が言いたいかと言うと、故郷のナンバーを付けて走ってるわけだから、

自分の故郷を貶めることはして欲しくないものである。

走ってる自分はいいかもしれないが、マナーを守って走ってる豊橋の人たちが迷惑である。

自分は別に豊橋に恩も怨みもないわけだが、住んでる名古屋に近いということでそう感じた。



国道265号線から県道57号線に乗り、前に通った道である国道212号線を北上する。

一度通った道というのはなかなか忘れないもので、たいした所縁があるわけでもないのに懐かしい。

大観峰まではクネクネした上り坂、越えてからはゆったりと下り坂。

途中の展望所からは、下の街々が前よりもはっきり見えた。


国道212号線を更に北上し、これまで何度か立ち寄った道の駅「小国」に到着。

これまで全然お土産を買ってなかったので、実家用に「日本酒」、妻用に「ハチミツ」を買う。

前回閉まっていた蕎麦屋さんも営業しているようなので、ここで昼食をとる。

店の名は「」。


ちょっと高いかなぁと思いつつも、「天盛り蕎麦」2100円を頼む。

蕎麦処とあって確かに旨い。

蕎麦自体もいいのだろうが、付け汁も醤油風味とくるみ風味 2種類あって食べてて楽しい。

天麩羅ももちろんサクサクしてて美味しかった。


福井県も「越前そば」という言葉があるくらいの蕎麦処だが、

たいてい「おろしそば」ばかりなので、もう一工夫欲しいものである。



お土産も買って、腹も膨れたことなので、温泉にでも出掛けようと思う。

いい思い出の残る「黒川温泉」にまた行こうかとも思ったが、

ここは国道387号線に乗り換えて北上し、一か八か「壁湯温泉」に向かうこととする。


この国道387号線も以前に通った道なので、運転にも余裕がある。

どれくらいの坂道で、どこでカーブしているか知ってると運転がグンと楽だ。

そして再び「壁湯温泉」に到着。

共同の駐車場に車を停め、ドキドキしながら坂を下る。


残念ながら「福元屋旅館」の方の露天風呂は補修中の様子だったが、

共同浴場」の方は先に人が入ってるみたいなので、自分も入ってみる。

料金箱に200円入れて、階段を下りる。

でぶっちょのおじさんと年配のおじさんが仲良く2人で話してて一安心。

掛け湯して、じっくり浸かる。

至福のひと時である。


温泉から上がったとき、私の心はもう決まっていた。

今日は温泉のハシゴをしようと。



国道387号線を北上し、国道210号線に乗り換え東に、次は「湯布院」に向かう。

途中の山道を走っていると、対向車が2,3台パッシングしてきた。

ライトでも点灯してるのかと思ったが、点灯してない。


さてはと思ってしばらく進むと案の定、警察がスピード違反の取締りをしていた。

そんなにスピードは出していなかったが、こう言った好意は嬉しいものだ。

スピード違反に対する思いは全国共通だなと思った。


湯布院温泉街の手前、道の駅ゆふいん」に到着。

ここで次の日帰り温泉を探す。


もう少し西に行ったところ、別府市郊外の「明礬温泉」と言うところに、

鶴の湯」という野湯があるらしい。

もちろん無料である。



国道210号線から県道216号線に乗り換え「湯布院温泉街」を抜ける。

温泉街を抜けたところで県道11号線、別名「やまなみハイウェイ」に乗る。

道は広いし、登板車線つきなので車の流れはスムーズ。

つづら折の坂道をグイグイ登っていくと、途中展望所があった。

ここからは「湯布院」が一望でき、眺めは最高である。


山を越え、降りは一転道は狭くなる。

登りのときは感じなかったが、長い坂道を下っていると、結構高い山だったことを思い知らされる。

ブレーキとエンジンを気にしながら、慎重に坂道を下る。


別府市に入り、道は開けても相変わらず降り坂は続く。

同じ九州長崎は坂の街とよく言われるが、別府も中々の坂っぷりである。

「坊主地獄」の手前で左折し、国道500号線に入る。


途中「鶴見霊園」の標示板があるので、標識通りに進む。

目的の野湯「鶴の湯」は、「鶴見霊園」の奥にあるのだ。

狭い道を抜けて、「鶴見霊園」に到着。

霊園の駐車場に車を停めさせてもらう。



霊園の一番奥、Uターン場所近くまで歩いて行くと、軽自動車ベンツが停まっている。

どうやら先客がいるらしい。

霊園内の道は、お世辞にも良いとは言えないので、

この車高の低い黒のベンツでここまで来るのは大変だったろう。

よっぽどの温泉好きだな。


霊園から先は草っ原だが、人が頻繁に歩いてるせいか道ができており、

どこに向かえばいいか教えてくれる。

しばらく歩くと、硫黄の匂いと共に小さな小屋が見えてくる。


ようやく到着、先客はやはり2人。

年配のおじさんとちょっと怖そうなさんがいる。

ここは勇気を出して御挨拶する。


すると向こうからも、笑顔で挨拶が帰ってきた。

怖そうなお兄さんも顔ほど悪い人じゃなさそうだ。

顔を例えるなら、腹黒い中田ヒデって感じだ。



掛け湯をしてみるとかなり熱い。

そこで先客の2人に、


「おふろに入られましたか?」と聞くと、


「熱いけど、何とか入れましたよ。下の方がぬるいのでそっちに入られたらどうですか?」


とやはり笑顔で返事が返ってきた。

この中田ヒデ、只者じゃないと思うんだけど話し方は親切だ。



2人の話をしばらく聞いてると、

どうやら年配の人は和菓子派で中田ヒデは洋菓子派らしい。

年配の人は最近の寒天ダイエットブームのせいか、

どこの店に行っても寒天が売り切れだと言っていた。

知らなかった。


しばらく入ったり出たりを繰り返していると、1台のマウンテンバイクがやってくる。

ヘルメットを取ると中身はおじさんで、どうやら常連らしく、先客の2人と笑顔で挨拶を交わしていた。

しばらくして中田ヒデが、「お先です」と言ってお風呂を後にする。



その後の年配の人バイクのおじさんの会話。


「あの兄ちゃん、いいベンツ乗ってるけど仕事は何してるんやろ?」


「さぁ、親が金持ちか、よっぽどの車好きか、それか何か悪いことでもせんと乗れんなぁ」


「俺、あのベンツ、前に一緒に来てた刺青のほうの車かと思ってたわぁ」


やっぱりあの中田ヒデ、只者じゃなかったんですね。



お風呂を上がり車に戻る。いい湯だったが硫黄の匂いが気になる。

しかも頭が洗えなかったので、頭がカユイ。

そこで同じ「明礬温泉」で、ここからそう遠くないところに、

別府温泉保養ランド」と言うところがあるらしいので、そこに向かう。

何でもここには「泥湯」なるものがあるらしい。


国道500号線まで戻り、北上。

程なく到着。

広い駐車場には余り車が停まっておらず、お風呂も空いてそう。


受付でちょっと高目の代金1050円を払い、浴場に向かう。

浴場に入ってから気付いたのだが、ここは石鹸やシャンプーを使ってはいけないらしい。

見たところシャワーも付いてない。


ガッカリして露天風呂のほうに出てみると、「ランド」を名乗るだけあってかなり広いし、湯船も多い。

お湯は乳白色で硫黄の匂いがプンプンしている。

早速、目的の「泥湯」に入って、体中に泥を塗りたくる。

そして唯一付いていた簡素なシャワーで泥を落とす。

ついでにこそっとシャンプーを使わずに頭を洗う。

その他にも色々お風呂があって、中々楽しいところだ。



さらに硫黄臭くなって車に戻る。

日が暮れてきたが最近、里心が付いてきたのか少しでも先に駒を進めたい。

ここからは国道500号線をさらに北上して国道387号線に乗り、

国道10号線に乗りかえて今日の寝床、道の駅しんよしとみ」を目指す。


里心が付いたとは言え、急いで走って事故に遭っては元も子もない。

はやる気持ちを抑えて、ここはゆっくりと走ることにする。

幸い国道10号線までは車数も少なく、自分ペースで走れた。



少し時間が掛かったような気がするが、無事、道の駅しんよしとみ」に到着。

適当に車を駐車して、歩いて5分くらいのところにあったラーメン屋に入る。

店の名前は「蓬莱軒」。


とんこつベースのラーメンと生ビールを注文、そして堪能。

チェーン店みたいだったが、中々旨い。


駅に戻り、妻と実家に電話で報告。

そして車に戻り、地図を広げる。

九州もいよいよ明日で最後だと思うと、何だか淋しい気持ちになってくる。

次に九州を訪れるのは、何年後だろうか。


修学旅行で来たときの思い出は、今ではもうほとんど残ってないが、

自分で運転して廻った今回の旅は、ずっと心に残るだろう。



走行距離 340km

使ったお金 13952円

桜島から日向市へ

いつの間にか眠ってしまったらしい。

時刻は朝の6時30分。昨日はワゴンRのせいでよく眠れなかった。

ワゴンRのテントを睨みつけると、いつの間にか自転車マンのテントがなくなっていることに気づく。

頑張れ、横浜自転車マン


空は曇り、今日はいよいよ「佐多岬」に向かう。

余談だが、愛媛県に漢字違いの同名で「佐田岬」がある。

こちらも眺めが素晴らしいそうなので、いつかは行って見たいものである。



昨日来た道を戻り、国道220号線に出て南へと進む。

垂水市から鹿屋市に入って県道68号線に乗り、しばらく走ったら今度は国道269号線に乗り換える。

桜島を出てからは、右手にはずっと錦江湾の景色が見えている。

途中、前の車のリアワイパーにバナナの皮が引っ掛けてあったのだが、

これはこの辺りの風習であろうか。



南大隅町に入り、県道68号線に乗る。

ここまでくると、ここもご多忙にもれず他の半島のように陸の孤島のような感じになってくる。

ただ他所とは違って道路はかなり広く、整備されていて走りやすい。

通る車も少ないし。


そしていよいよ、「佐田岬ロードパーク」へ。

料金所で1000円払い、奥へと進む。

道の両側には見たこともないような熱帯植物が茂っている。

期待に胸が膨らむ。


途中にも料金所があり、最初の料金所で貰った半券を渡し、更に奥へ。

しばらく進むと道路の路肩にが20匹ぐらいいて、黄色い花を食べていた。

車慣れしているのか、あまり逃げる様子もない。

こっちが気を使って、スピードを落とす。

道路にはこのたちの糞が、あちこちに落ちていた。



終点の駐車場に到着。

駐車場にはガジュマルの木があり、旅人を迎えてくれる。

他に車が停まってないので、佐田岬も今日は貸切りで見れるかも知れない。

駐車場から展望台へはトンネルをくぐり、徒歩で向かう。


トンネルの入口で100円払い奥へと進む。

エジプカイロと同じ北緯31度線。さすがに暑い。

リスにビビリながら、途中の神社で御参りして展望台へと進む。



海がようやく見えてくる、とても綺麗な海だ。

展望台まではもう少し、歩くペースも上がる。

途中、展望レストランがあったが使われておらず、不気味な雰囲気をかもし出していた。

変な霊が出そうで、1人で通るとかなり怖い。


展望台に到着。引き戸を開けて中に入る。

狭くて暗い螺旋階段をクルクルクルクル回って上る。

かなり回るので三半規管が弱い人は気を付けたほうがいい。


フラフラになって展望室に到着、やっぱり誰もいない。

取り敢えず暑いので窓を開けて換気する。

残念ながら薩摩半島開聞岳は見えなかったが、

眼下に広がる太平洋を見ていると、清々しい気分になってくる。


展望台には1冊のノートがあり、訪れた人が記帳しているようだ。

昨日の日付の最後の人に目をやると、出身地 横浜で日本1周中という書き込みがあった。

もしかして昨日道の駅であった若者か、と思いつつ自分も記帳する。



旅の目的は果たした。

だがここで気を緩めてはいけない。

遠足はうちに帰るまでが遠足なのだ。


車まで戻り、地図を見る。

取り敢えず都城市に行くことにする。

理由は、何か雅な感じがするから。



佐多岬ロードパーク」を戻る。

朝見かけたはもう現れず、道には糞だけが存在を残している。

再び県道68号線に乗って北上し、国道269号線に入る。


腹がものすごく空いたので、道の駅根占」に寄る。

レストランはまだやっていなかったが、親切おばちゃんが、

カレーライスくらいならできそうだから聞いてきてあげるわ、と言ってくれた。

みんな親切で、時間前にも関わらずカレーライスを作ってくれた。

カレーライスはとても旨かったが、あとから頼んだコーヒーはちょっと頂けなかった。

請求書を見たら、コーヒーは100円だったから納得。



腹も膨れたので、更に国道269号線北上開始。鹿屋市に入る。

旅も折り返しなので、ここら辺で洗濯をしなければならない。

コインランドリーを発見したので、早速入る。

溜まった洗濯物と履いてた靴下を入れて、800円入れてスタート。

50分くらいかかるので、隣の喫茶店で時間を潰す。


カフェオレアイスで1時間時間を潰し、再び隣のコインランドリーに入る。

洗い終わった洗濯物を、今度は乾燥機に投げ込み200円入れてスタート。

今度は本を読みながら、じっと待つ。

外も暑かったが、コインランドリーの中も負けじと暑かった。


ようやく乾燥も終わり、洗濯物をその場で素早くたたむ。

主夫なので、服や下着をたたむのはお手の物である。



国道269号線をひたすら北上。大隅町に入る。

道の駅があるので入ってみる。道の駅の名は「おおすみ弥五郎伝説の里」。

レストランのメニューを見ると、薩摩黒豚と書いてあるので試しに入ってみる。

「黒豚とんかつ定食」1200円と生ビール600円を注文。どちらも旨かった。

堪らずビールを飲んでしまったので、車の中で仮眠を取る。


昨日はあまり眠れなかったので、ぐっすり眠れた。

気分もすっきりしたところで、早目に今日の寝床と温泉を検索。

道の駅日向」に決定する。

この道の駅には、「サンパーク日向」と言う日帰り温泉施設が隣接しているので便利そうだ。



国道269号線都城市に入り、国道10号線に乗り換え宮崎市に向かう。

しかしこの国道10号線と言うのが曲者で、宮崎市内は車線も多く車の流れもスムーズなのだが、

郊外に出て車線が減った途端、渋滞に巻き込まれる。


ノロノロ我慢して走っていると、道がバイパスにつながり急に広がる。

みんなフラストレーションがたまっているのか、高速道路のように弾け出す。。

でも自分はちょっと疲れがたまっているので、ゆっくり後を着いていく。



ようやく道の駅日向」に到着。

まずは日帰り温泉「サンパーク日向」に向かう。

中にレストランもある見たいなので、受付で営業時間を聞くも、

最初何を言ってるか分からなかった。

落ち着いて聞き直すと、9時までです、と言ってることが分かった。


入浴料600円払って、サウナに入り、海の見える露天風呂に入り、お風呂を満喫。

館内は程ほどに賑わっていた。

入浴を終えて、さっさとレストランに向かう。



「地鶏定食」800円と自家製発泡酒400円を注文。

テラスが開いていたので、1人テラスで食事を取る。

潮風が気持ちいい。


妻に今日の報告をして車に戻り、深い眠りにつく。

今日の食事は全般的に良かった。

最近疲れやすいから、明日はもっと体を労わろう。



走行距離 340km

使ったお金 6280円

南小国町から桜島へ

目を覚ますと、外は小雨。

朝一で黒川温泉共同湯穴湯」に行こうと思っていたが止める。

今日はまず阿蘇山に行くつもりだが、眺望は期待できないだろう。



温泉街を出て、昨日通ったきた国道442号線を西に向かい、

国道212号線に乗り換えて南へと向かう。

まだ朝早いので、車も少ない。


南に行くにつれて道はだんだん登りになっていくが、

幅員が広くカーブも少ないので余裕を持って運転できる。

しかし上るにつれて視界が悪くなる。

また霧だ。今日は霧が風に舞っている。

途中、パーキングがあったので、一旦車を止め下界を望むも霧で何にも見えない。



大観峰を越えて降りになると、道路は一変して急カーブが連続してくる。

前にも後ろにも車はいないので、ここはゆっくり安全運転。

坂を降り終ると「内牧温泉」が見えてきた。


こんな時間から営業している日帰り温泉もないと思うので、更に国道212号線を南下。

目前に阿蘇山がドーンと見えてくる。

雨はもう上がっていたが、やはり阿蘇山も山頂のほうは霞掛かって見えない。

山運の無さを嘆く。



国道212号線が終わり、国道57号線とぶつかったところで右折して西へ。

少し走って、すぐ県道111号線に入る。県道111号線は別名「パノラマライン」。

最初は高い木々の間を走る林道のような感じだが、

少し登ると視界が開けて、一面の牧草地になる。


牧草地には番号が書かれたたくさんのたちがいて,夢中で草を食べている。

全然車が通らないので、適当に車を停めて写真を撮る。

米塚の写真も撮りたかったが、霧でよく見えないので諦める。



更に登ると草千里。霧も更に濃くなる。

また適当に車を停め、今度はたちを撮る。

と違って敏感に反応、一斉にこっちを見る。

せっかく阿蘇山に来たのに、撮った写真はだけ。

何しに来たんだか。


阿蘇山上にも行かず、「パノラマライン」を進み、山の反対へと降る。

途中の道から「地獄温泉」「垂玉温泉」に行けるはずだったが、

バリケードで通行止めになっていた。

行きたかったのにまた災害か、と気落ちする。



山を降りると国道325線にぶつかるので、これを西へ、

阿蘇山を右手に感じながら進むと、数時間前にちょっとだけ乗った国道57号線に。

国道57号線を使って西に向い、熊本市を目指す。


名城、熊本城を見ることなく国道3号線を目指す。

途中水前寺公園の標識を見て、水前寺清子を思い出す。

何でチーターって呼ばれてるんだ?



無事国道3号線に乗り、八代市国道219号線を南下して、

内村光良ゆかりの地、人吉市に向かう。

ウッチャンの方はテレビでよく見かけるが、ナンチャンは最近全然見ない。

体でもこわしたのか?


球磨川沿いの狭い国道219号線に乗り、煽り煽られながら山を道を行く。

球磨川に気をとられることもなく、人吉市に到着。

この町も温泉が豊富らしいのだが、予習不足なので今回はパス。

素通りして、国道221号線に乗って「えびの高原」に向かう。



東洋一とも言われる、「人吉ループ橋」「えびのループ橋」をクルクル回り、えびの市に入る。

えびの市に入ってからは国道268号線に乗り換え、更に県道30号線に入って「えびの高原」を目指す。

カーブもきついが、勾配もきつい。しばらく給油してないのでガソリンメーターが気になる。


えびの高原」に到着。霧が風に乗って流れている。

土産屋の駐車場に車を停めて辺りを歩くが、景色はまったく見えない。

見えるのは枯れた木々と鹿だけ。

巨人軍小久保みたいな顔をした鹿を睨みつけながら、車に戻る。

鹿に怒りをぶつけても事態は変わらないのだが。

ここもガイドブックの風景とあまりにも違う。

ついてない。



県道30号線を奥に進むと、県道1号線、別名「霧島スカイライン」に出るのでこれに乗り、

途中で更に国道223号線に乗りかえて鹿児島隼人町を目指す。

霧島」は鹿児島にある島かと思っていたが、実際は宮崎県鹿児島県にまたがる山だと気づく。

高校時代、井筒部屋にいた元大関霧島」(現 陸奥部屋親方)の大ファンだったが、

四股名が「霧島山」だったら今日までこんな間違いを起こさなかったのに、と勝手に難癖をつける。


山を下ると霧は晴れ、気温も幾度か高くなったような気がする。

心配の種であったガソリンを、途中のスタンドで補給する。

従業員のおじさんが親しそうに話しかけてくる。

聞くところによると昔、福井県で働いていたことがあるそうだ。

福井ナンバーのこの車を見て、どうやら懐かしくなったらしい。

親切にも車の中のあらゆるゴミを処分してくれた。

お礼を言って、鹿児島から福井まで仕事に行くなんて大変でしたね、と言うと、

生まれは大阪です、と言われた。

人それぞれ事情があるだろうから深くは聞かなかったが、この人の人生は波乱万丈な匂いがする。



国道223号線を南下し、隼人町国道220号線に入る。

海岸沿いの道になると、錦江湾に浮かぶ桜島が見えてくる。

空は曇り、山頂は靄掛かっているが、その姿は雄大で来てよかったと思わせる。


国道220号線を進み、道の駅たるみず」へ。

ここら辺までくると、草木からも南国ムードが漂ってくる。

もちろん気温も、そのぶん高いのだが。

この道の駅桜島が見渡せる「足湯」があり、気温が高いにも拘らず大賑わいであった。

ただこの日はお湯の温度が高かったらしく、実際に足をつけている人は少なかった。

足湯の前に座って櫻島を見てる人ばっかり。

本当に「足湯」に浸かりたい人にとっては迷惑な話だ。



道の駅を出て国道220号線を更に進み、国道224号線に乗って「桜島」に入る。

左手に入り組んだ海岸線、右手に松の生えた無機質な溶岩原を望みながら進み、

今度は道の駅桜島」に到着。鹿児島の町がかすかに見える。


小腹が空いたので、道の駅で食事を取ることにする。

券売機の前に行くと夕方だからか、麺類のみしかできないと書いてある。

仕方ないので「黒豚ラーメン」600円を注文。麺にも拘ってるそうなので楽しみに待つ。

あまり癖もなく、なかなか美味しい。

あとはお風呂をどうするかだ。



車で今日の温泉を探していると、急にバケツの水をひっくり返したような大雨が降り出してきた。

場所は桜島、ちょっと不安になる。


温泉は「古里温泉」の「ふるさと観光ホテル」に決定。

しばらく待っても雨は止まないので、しぶしぶ出発。

ワイパーは最高速。夕暮れなので視界はすこぶる悪い。


ようやく「ふるさと観光ホテル」に到着するも、駐車場が埋まってるみたいなので、

隣にあった「旅館 山下屋」の広い駐車場に車を停めさせてもらう。

あとで聞いた話だが、「旅館 山下屋」はもうやっていないらしい。



ホテルの受付で入浴料500円を払い、階段を下りて浴室に向かう。

脱衣所に服が合ったのでだれか入ってるかと思ったが、誰もおらず温泉を満喫する。

内湯と露天風呂があって、どちらも掛け流しであった。

特に露天風呂からは錦港湾を眼下に見渡すことができて、眺めが最高である。

いつの間にか雨も止んでるし。


1人でのんびりしていると、おじさんがひとり入ってきた。

人のよさそうなおじさんで、桜島のことについて色々とお話ししてくれた。

話によると極稀にだが、この露天風呂からイルカが泳いでいるのが見えるそうだ。


あと男湯、女湯、以外に露天風呂があるらしいので、教わった通りに行ってみる。

タオルを腰に巻いて男湯を出て、廊下の奥にある避難階段にあるようなドアを抜け、

屋外の階段をひたすら下りる。

かなり広い露天風呂がある、しかも海にすごく近い。

有り難うおじさん、かなり得した気分だ。



温泉に酔いしれながら、今日の寝床、道の駅桜島」に戻る。

ちなみに、この道の駅のとなりにあるローソンは、「青色」ではなく「エンジ色」だった。

飲み物を買いに道の駅の入り口に行くと、さっき来たときにはなかった自転車とテントがおいてある。

飲み物を買って車に戻ろうと思ったとき、テントの住人が出てきた。


話を聞くと、この日焼けした若者横浜から自転車で来てるらしい。

頭が下がる思いで、頑張って下さい、と言うと、

ご迷惑お掛けします、と礼儀正しい答えが返ってきた。

自分の道の駅ではないが、好きに使って欲しいものである。

妻に今日の報告をして車に戻る。



今日の道の駅の宿泊者は3人、自分自転車マンと黒のワゴンR

このワゴンRの行動が非常に怪しい。

この怪しさは、「犯罪者の怪しい」ではなく「変質者の怪しい」のほうだ。

気になって眠れない。


広い駐車場の真ん中の街頭の下で、広い御座を敷いて卓袱台を出して飯を食べている。

かなり奇妙な光景だ。怖い。

食べ終わると後片付けし、何かを探すように駐車場内を移動しては停まり、移動しては停まる。

ようやく道の駅の入口に落ち着き、自転車マンの近くにテントを張り出す。

テントを張る場所を探していたのか。

時刻は0時30分。怖くて眠れない。



走行距離  360km

使ったお金 5962円