『必殺! ブラウン館の怪物たち』 西 順之助 | 聖 神吾 hijiri-shingoのブログ

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半分、趣味の内容になっています。

 

『必殺! ブラウン館の怪物たち』

西 順之助 演-ひかる一平

 

いや~、受験生の順之助も成長しましたよね。

 

シリーズ初の理系仕事人は、感電死や気絶させたりする、自作のライデン瓶を使用して仲間を驚かせてくれました。

 

以降も石や粉袋を飛ばして先陣を切る投石機、その発展型で敵の刀や銃を引き寄せる投磁石を開発。

 

また速度計や橋を落とす仕組みなどを考案して、仲間のサポートに力を発揮しました。

 

 

本作においても、突如、後半で新兵器を開発するのですね。

 

ブラウン館には敵が大勢うろついており、徒歩での潜入は困難。

 

順之助はハングライダーと人間ロケットを製作し、空からの奇襲に成功します。

 

ハングライダーは構造的に完璧ですが、人間ロケットの方は推進力にやや問題を残しているようです。

 

 

必殺仕事人Ⅲで初登場した順之助は未成年であり、当然、人間としても、仕事人としても未熟な少年でした。

 

彼は「世の中が悪いからひっくり返したい」という観念的理想主義者。

 

殺し屋らしからぬ、「正義のために」「世直しのために」という大義名分で殺しをしようとして、主水たちを怒らせることは定番でした。

 

 

塾の試験勉強のために平気で裏の仕事を休み、歴代の殺し屋たちが多少なりとも持ち合わせていたプロ意識が、大幅に欠如していた。

 

仕事人の掟に直面しても、その正義感が揺らぐことはなかったですよね。

 

 

劇場版の「必殺!」第一作目では、あまりの頼りなさに、敵との最終決戦には参加させてもらえませんでした。

 

が、今回は主水にその成長ぶりを認められて、正規メンバーとしてついて行くことになりましたね。